フェルメールAI美術館(Vermeer AI museum)

架空のフェルメール未公開作品を公開するという現代アートのインスタレーションを実践中です This account presents some of Johannes Vermeer's unpublished paintings! #フェルメール #stablediffusion

フェルメールAI美術館(Vermeer AI museum)

架空のフェルメール未公開作品を公開するという現代アートのインスタレーションを実践中です This account presents some of Johannes Vermeer's unpublished paintings! #フェルメール #stablediffusion

最近の記事

モネ展~国立西洋美術館常設展へ

最近印象派を勉強していたのでモネ展へ行ってきました。 今回展示されているのは晩年の睡蓮を描いた作品が多く展示されていました! かなり大きな風景画で印象派から抽象の世界に行きそうな荒々しい色彩の作品が多かったです~(*'▽') 撮影可だった部屋にて なかなか圧倒されます! 個人的にはモネは『日傘の女』みたいな繊細な方が好きなのでちょっと不満w そして いつもの常設展へ!(*'▽') やっぱり国立西洋美術館の常設展はいい! いつもはモネの睡蓮とかも常設展の方に展示され

    • 『AIの描いたフェルメール画像を油絵にする』2作目

      今回は『AIの描いたフェルメール画像を油絵にする』の2作目です!( ゚Д゚) いままでの作品の制作過程を観ていただけるとわかるのですが、フェルメールのやってきたことを当時と同様の顔料・技法でそのままやろうとするととにかく時間がかかる!( ゚Д゚)それをやるのがこのプロジェクトです!(*'▽') (一作目はこちら↓) 特にいままでは練習も兼ねて2枚同じ絵画を同時に描いていましたwそれも時間が掛かる理由でした。 真珠の耳飾りの少女模写 ↓ 真珠の耳飾りの女(AI絵画の油絵化

      • 忠実に牛乳を注ぐ女を描いてみる完結編(フェルメール)

        フェルメール牛乳を注ぐ女はヨハネス・フェルメールの比較的に活動初期の作品であり、パンの光具合を表現する点描が美しいです。 今回は真珠の耳飾りの少女と違って全身絵なのでタッチが細かい!実物より小さなキャンバスを使ってしまったのでちょっと実物よりちょっと大雑把な仕上がりになってます(反省) 背景の壁や下絵以外は2種類の細い面相筆で描きあげました。(インターロン製) 今回も可能な限りフェルメールの当時と同じ絵の具、同じ技法で描いていきます。  今回使用した絵の具。 意外と観

        • ダリの中にあるフェルメールの影響

          数多くの画家がフェルメールの影響を受けてきました! その中になんと『サルバドール・ダリ』がいらっしゃいます! 写実的なフェルメールの絵画と比べて、精神世界を描いたかのようなダリ。 そこにはどのようなリスペクトがあったのでしょう? ダリはフェルメールのことをべた褒めで 『アトリエで仕事をするフェルメールを10分でも観察できるなら、この右腕を切り落としてもいい。』 『フェルメールの使った絵の具の配合がわかれば耳を切り落としてもいい。』 とまで言っています。 さらに絵の中に

          忠実に牛乳を注ぐ女を描いてみる(フェルメール)

          さてフェルメール模写の第二弾です。 今回も可能な限りフェルメールの当時と同じ絵の具、同じ方法で描いていきます。 今回下地は茶で、そこにバーントシェンナで簡易な下書きをして進めていきます。 今回はこの辺の絵の具が重要となってきます。   白(リードホワイト)青(インディゴ)茶(バーントシェンナ)茶(イエローオーカー) この4色だけでこの絵の背景はほとんど描くことができます。 1.まず茶色(バーントシェンナ)と青色(インディゴ)で深みのある黒が作れます。青はウルトラマ

          忠実に牛乳を注ぐ女を描いてみる(フェルメール)

          フェルメールの影響を受けた画家

          かなり更新が空いてしまいました( ゚Д゚) さてフェルメールは非常に作品数の少ない画家としても知られています。 そこで今日は『もっとフェルメールっぽい作品を見たい』というあなたに フェルメールの影響をしっかり受け継いでいる画家の作品を紹介したいと思います! 1.ハブリエルメツー(Gabriel Metsu) え、これフェルメール作品じゃないの?というくらい似てます! 特にモチーフが同じ?? 左側の窓、格子柄の床タイル、ガウンを着た女などですね! でもそれは模倣と言うより1

          フェルメールの影響を受けた画家

          フェルメールの新作を作って感じたこと

          ついにできました『フェルメールの新作:Lady with Perl Earring』 制作詳細は前回のこちらへ 実際作って感じたことは 『フェルメールって写真みたいでスゴイな~』 と思っていたフェルメールの絵画が実は基本的な油絵のテクニックによって作られている『いかにも油絵な絵画』であったことです。 意図的にボカシたり、白と黒で下絵を描いてから着色を重ねたり、実は結構筆致を残した描き方をしていたりという発見がありました。 また万能に思えるAIによる画像生成は細部を

          フェルメールの新作を作って感じたこと

          フェルメールの新作油絵を作る!完成編(AI絵嫌いな方にも観て欲しい!)フェルメール転生プロジェクト第4話

          構想1年制作6か月のフェルメール新作油絵の制作が完成しました!( ゚Д゚) AIは良くも悪くも惜しい絵を描く AIが絵を描くと上手いのですがちょっと惜しい感じなんですよね。 だからAIが数万枚出力した中から、とっておきの作品を選んで、さらにAIでバリエーションを出力します。 そこでバリエーションをうまく組み合わせて一つの作品にします! これを元に下絵にしてキャンバスに描いていきます。 もちろんその前にフェルメール作品を模写して研究しておきます! 2.いよいよキャンバ

          フェルメールの新作油絵を作る!完成編(AI絵嫌いな方にも観て欲しい!)フェルメール転生プロジェクト第4話

          洗濯する女/ヨハネスフェルメール(Laundry woman/Johannes Vermeer)

          使用人がアトリエの布を洗濯して干しているところと思われます。 洗濯する女は地味なテーマですが、実は様々な画家に描かれたテーマでもあります。 これは踊り子を主に描いてきたことで有名なドガが描いた洗濯女です。 光の当たる世界に生きる踊り子と対照的な貧しい労働する女を描いています。ドガが連作のように複数の「洗濯女」を描いていることはあまり知られていないかも知れません。 踊り子と洗濯女は一見すると正反対に見える女性像ですが、仕事に真剣に取り組む女性の様子を描いた絵という意味で共通し

          洗濯する女/ヨハネスフェルメール(Laundry woman/Johannes Vermeer)

          フェルメール来訪とフェルメール作品制作過程

          さてスープストックでまた『フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ』発売していたので行ってきましたよ(*'▽') 元になったフェルメールの絵はこちらです! この絵は「召使が硬くなったパンに牛乳を注ぐことでパンプディングを作るところ」を描いたものと言われておりで、スープを作ってるところではないのですが、この『フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ』実はなかなかしっかりと考察されて作られているようです。 例えば『当時のオランダではじゃがいもは使われていなかったので、スープにじゃ

          フェルメール来訪とフェルメール作品制作過程

          フェルメール新作(?)制作途中経過

          さて現在油絵作品の制作中ですが、AIが出力した『新たなフェルメール作品』を実際に油絵にしているところです! 最初のAI出力はこんな感じでした。 かなり粗い描画ですね!(/ω\)初期のstablediffusionではこれが限界でした。これをもとにAIでいくつかバリエーションを描いてもらいました。 襟部分のモヤモヤがコサージュっぽい飾りであることがわかりましたね! ただ眼がアニメみたいに大きい眼になってしまったので眼の部分だけ最初のバージョンに差し替えてみましょう。 か

          フェルメール新作(?)制作途中経過

          閑話休題「岸辺露伴MoMAへ行く」~記憶の固執に固執せよ~

          「美術なんか興味ない」 そんなあなたも時計がグニャリと溶けたような絵といえばわかるだろう。 溶けた時計をモチーフにしたシュルレアリスム絵画で有名になったサルバドールダリの名作が「記憶の固執」である。 そんなに有名な絵だから偽物があったらすぐわかるだろうと思うかもしれない。実際にネット上にあがっている絵、美術書に印刷されている絵を複数並べて見ると違和感を感じる人もいるのではないだろうか。 これが私の手元にある「西洋絵画の巨匠 (3) ダリ/岡村 多佳夫著/小学館」に掲載され

          閑話休題「岸辺露伴MoMAへ行く」~記憶の固執に固執せよ~

          フェルメール絵画を再現する(フェルメール転生プロジェクト)進行状況

          どうも!(*'▽') 『AIに手伝ってもらって、フェルメールの新作絵画を作る!』という計画ですが、 とりあえず前回『真珠の耳飾りの少女』を再現することができたので、 これからAI作品を油絵化していこうというところです!(*'▽') 油絵化するにはどうするか?というとまず、サイズを修正します。 具体的にはAI出力時には正方形でしたが、キャンバスサイズに合わせるために縦長の構図に調整していきます。 まずは、『真珠の耳飾りの少女の数年後を描いた』といわれる『真珠の耳飾りの女』。

          フェルメール絵画を再現する(フェルメール転生プロジェクト)進行状況

          科学的に正しいフェルメール真珠の耳飾りの少女の描き方(フェルメール転生プロジェクト第3話)

          https://www.youtube.com/watch?v=0bV-sANX4PI 今回はフェルメール作品の再現です! まずインプリマトゥーラ(下地:イエローオークル)を塗ったキャンバスに白黒コピーから原画(等倍)を転写します。 チャコールブラックをぬります。 なにげにこのチャコールブラック輸入品です。ちゃんと植物の炭から作った高品質の黒顔料ってなかなかないんですね。(※ボーンブラック:動物の骨を焼き砕いた顔料とする説もあり) 濃淡の絵ができます。 さらに白(鉛白

          科学的に正しいフェルメール真珠の耳飾りの少女の描き方(フェルメール転生プロジェクト第3話)

          結び髪の少女/ヨハネスフェルメール(Girl with knotted hair/Johannes Vermeer)

          1か月もお待たせしてしまいましたが、フェルメールの良作が入荷いたしました。 いつもの窓辺にいつものテーブル。いつもの柔らかい日差しに巨匠フェルメールのソフトタッチの筆遣いがさらに優しさをプラスしています。 未公開作品。制作年不明。収蔵元非公開。 さて『これらのフェルメール作品を実際に油絵として鑑賞できる形にする!』と言い出して長い日が過ぎましたが、ようやく油絵制作の環境が整ってきましたのでご報告を。 みんな『フェルメールは筆が遅くて作品が少ない』って言いますが、これそんな

          結び髪の少女/ヨハネスフェルメール(Girl with knotted hair/Johannes Vermeer)

          片付けられない女/ヨハネスフェルメール

          フェルメール家は、フェルメール、妻のカタリーナ、義母のマーリア、10名の子供たち、そして家事を行う女中たちで構成されていました。 自身の創作活動の他に宿屋の経営や画家ギルドの仕事で多忙であったフェルメールや多くの子供たちを妊娠する日々が続いていたカタリーナは家事をすることはあまりなかったのではないでしょうか。 そんな中ですべての家事と10名の子供たちの世話を行わなければいけなかった女中はかなり大変だったのではないでしょうか? 今で言うところのかなりのブラック企業ですよね?(

          片付けられない女/ヨハネスフェルメール