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衝撃のガス代から変化した意識

「光熱費はけちけちしない」が,我が家のモットーだ。
といっても実家は正反対で,テレビは毎回主電源から落とすし部屋の明かりをちょっとでも消し忘れていた日には大目玉を食っていた。

しかし大学進学し一人暮らしを始めた最初のお部屋は,壁の薄さで有名な某アパートで,家具家電だけでなく家賃の中に光熱費も含まれているタイプだった。それをいいことに私は光熱費を節約するということは一旦忘れて,快適さを求める生活を送るようになった。

実家では恐る恐るつけていたエアコンもつけ放題(ただし3時間で勝手に切れる)。テレビの主電源を落とさなくても平気だし,浴室乾燥機だって使っちゃう。冬場には何度かブレーカーが落ちてしまったこともあったが,それはそれは快適な生活だった。

そこから何度か引っ越しを経験したが,それ以降も特に光熱費を節約するという意識はもたず,無駄に使いすぎない程度で快適に過ごしていた。

やっぱり光熱費はけちけちするものではない。
それよりももっと大きな固定費を見直したほうが節約になるし,一人暮らしで部屋で過ごす時間もそれほど長くないから,これくらいは許されるだろう,と思っていた。

ところがそうも言っていられないことがおきた。

先月届いたガス代の請求の額がとんでもないことになっていたのだ。
衝撃のあまり3度見してしまった。

この部屋に引っ越してきてから約一年半。
都市ガスということもあって,ガス代はほとんど気にしたことがなかった。毎日湯船につかっても,夏場であれば3千円程度。備え付けのガスヒーターを使っているので冬場は1万円を超えることもあったが,エアコン代を考えると想定の範囲内だった。

しかし先月のガス代はなんとなんと1万7千円を超えている。
こんな数字,今まで見たことがない。まさかガス漏れ?と一瞬思ったが,引っ越しと同時につけた警報器は静かなままだ。おそらく漏れてはいないだろう。

何かの間違いであってほしいと願いながらメーターを確認しにいく。ガス会社のおじさんに教えてもらった我が家のメーターを覗くと,たしかに数字は合っている。

なんてことだ。
いくら値上がりしたとはいえ,こんな額を毎月払うのは辛すぎる。

とはいえこんなに寒い日が続くのに,お風呂もヒーターをつけるのも我慢できそうにもない。仕方ないので私は毎日メーターをチェックして,なんとなくの見通しをたてることにした。

仕事から帰るタイミングでメーターをチェックし,カレンダーに記入する。
だからといってどうというわけではないが,これくらいの上がり幅なら大丈夫かなとか,今日はすごくあがってるから早めに寝てヒーターを使う時間を抑えよう,などと意識して動けるようになった。

たったこれだけの意識で今の所先月の半分くらいの量で抑えることができている。このままいけば例年通りくらいの額に戻せそうだ。先月の私はいったいどんな生活をしていたのか,と思わず自分に呆れそうになるが,意識の差がいかに大きいか実感した。

何もかも値上がりが続く毎日だからこそ,心まで貧しくならない程度の意識と工夫で乗り切りたい。




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小春ゆら
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