好きなものは好き~中学生・本&小説編~
はじめに
今日は中学生の頃に好きだった本についてお話します。
私は中学時代は部活と勉強しかしていませんでした。
友人と遊んだ日は3年間のうち数回しかありません。
そのため、本とラジオが私の避難場所でした。
読んだ小説
・都会のトム・ソーヤシリーズ/はやみねかおる
・パスワードはひみつシリーズ/はやみねかおる
・RDG-レッドデータガール-シリーズ/荻原規子
・GOSICKシリーズ/桜庭一樹
・砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない/桜庭一樹
・赤朽葉家の伝説/桜庭一樹
・少女七竈と七人の可愛そうな大人たち/桜庭一樹
・ホーンテッドキャンパス/櫛木理宇
・空飛ぶ広報室/有川浩
・図書館戦争/有川浩
・植物図鑑/有川浩
・塩の街/有川浩
・クジラの彼/有川浩
・キケン-成南電気工科大学機械制御研究部-/有川浩
・シアター/有川浩
・三匹のおっさん/有川浩
・県庁おもてなし課/有川浩
・ラブコメ今昔/有川浩
・オーダーは探偵にシリーズ/近江泉美
・伯爵と妖精/谷瑞恵
・茶道部へようこそ!/春
・桜龍/美那
・ビブリア古書堂の事件手帖/三上延
・探偵・日暮旅人の探し物/山口幸三郎
・φの方石/新田周右
・ソロモンの偽証/宮部みゆき
・スイッチを押すとき/山田悠介
・ライヴ/山田悠介
・レンタル・チルドレン/山田悠介
・モニタールーム/山田悠介
・キリン/山田悠介
・万能鑑定士Qの事件簿/松岡圭祐
・古典部シリーズ/米澤穂信
あまりにも多く書き過ぎましたが、これでも思い出すことができる一部です。
中学生の頃は作家さん中心に読むことが多かったように思います。
同時に、一番様々なジャンルの作品を読んだ時期だとも思います。
また、この時期にはメディアワークス文庫という文庫も勢力を持ち始めており、各出版会社が、小説等の表紙のデザインに力を入れ始めた時期であるとも思っています。
近年では、“本のジャケ買い”といわれるような買い方も出てきましたよね。
また、私があまりにも本を読むため、父も本を読むようになった時期でした。
とはいっても、「何を読んだらいいかわからない」と言って“〇〇大賞”のように賞を獲った作品を買って読んでいました。
私も“自分では買わないが、気になる本”を便乗して読むことができて、満足していました。
また、中学は父から天声人語を読まされていました。
私の家では普段は読売新聞と地方紙を購読していましたが、中学の3年間だけは朝日新聞を購読していました。
おかげで今では、帰省し、何も話したくない時に、新聞を読む癖がつきました。
さらに、私は中学3年間図書委員でした。
図書委員顧問の先生は運営に無関心であったため、私が提案した本を予算いっぱい購入してくれました。大変ありがたかったです。
それでは思い出深かった2つの作品について書いていきます。
都会のトム・ソーヤ/はやみねかおる
この作品は、抜群のサバイバル力を持つ“ふつう”の中学生である内人と、財閥の御曹司かつ学校始まって以来の秀才である創也が、“究極のゲームを作る”という夢に向かって、知識と知恵を以て邁進するというものです。
私の好きなポイントは「知恵と知識」です。
この作品は、ぼけっと生きていたら、思いつかないような知識を、その知識を活用して生きる知恵を与えてくれます。
また、ゲーム制作における問題だけではなく、学校生活での問題にも立ち向かっていきます。
例えば、先生に怒られないように遊ぶコツ、気になる子と話す方法、深夜のデパートで大人とかくれんぼ、大人禁制の隠れ家、平凡な毎日が少し特別に思えるような、そんな日常の知恵が詰まっています。
また、この作品の見どころは、主人公である内人のサバイバル力です。
内人は自称“ふつうの中学生”ですが、私は彼が“ふつう”だとは思えません。
あんなにもたくさんの応用の効くサバイバル力を持ち合わせた中学生なんて普通ではありませんよ、、!
例えば、内人は牛乳パックだけで松明を作る方法や、人や生き物の挙動を見逃さないように観察することの重要性、車を壊すコツなどを知っています。
…こんなの普通の中学生じゃないですよ。
彼にサバイバル知識を教えたのは彼のおばあちゃんです。作品内では正体は謎に包まれていますが、随所に出てくる名言は良いものです。
さいごに、本作品は小学生編でも紹介した怪盗クイーンと同じ作者:はやみねかおる作です。
はやみねかおる先生は、元々小学校の教師をしており、本嫌いの児童に本を薦めるために本を書き始めたそうです。
中学生の頃に応募して得たサインは今でも大切にしております。
はやみねかおる先生があとがきに書いている「Good Night, And Have A Nice Dream」の言葉通り、日常の中に少し日常を超える夢を見せてくれることが先生の作品の特徴であると考えています。
多感な時期にこの先生の作品に触れたことで、ユーモアや周囲の人や環境を観察することの大切さ、いつ使えるかもわからない豆知識を持った人になりたいと思うようになりました。
こんなにも想いを書いていたらまた読みたくなりました。
もちろん、大人が読んでもわくわくどきどきすること間違いなしです。
GOSICK/桜庭一樹
私は、本作品は豪奢で可憐で、時に悲しい推理小説だと考えています。
舞台はソヴュール王国という架空の国の貴族の為の寄宿学校・聖マルグリット学園です。
日本から留学してきた少年・久城と天才的な頭脳と金色の美しい長い髪を持つ少女・ヴィクトリカの二人が、学園や町中での謎や事件、さらには国家の闇まで様々な事件に遭遇するという物語です。
時代的にはおそらく第二次世界大戦直前であり、作品の後半では戦争描写もあります。
私はこの作品において特に好きな点は、“個性”でした。
知らない国の知らない文化に生きる様々な個性的な登場人物たちに惹かれていました。
主人公たちの他にも、
容姿端麗なのに前髪だけをドリルのようにとがらせているグレヴィール、
怪談大好きなアクティブガール:アブリル、
大きな丸眼鏡にふわふわのブルネットを被ったおてんば女教師セシル、
セシルと仲良しな適当寮母ゾフィ、
ヴィクトリカの母親であり灰色狼のコルデリア・ギャロ、
奇術師ブライアン・スコロー。
久城の家族も個性的で、好きです。好きなキャラクターをあげるとキリがありません。
また、家具や服装の描写が素敵で、小学生の頃に憧れたフリルの再熱といったところでしょうか。
さらに、ヴィクトリカの鋭い観察力、冷静な推理力、冷徹さにも憧れていました。
愛を知らない、知ることができなかった彼女が久城との出会いによって変化していく点も見どころの一つです。
1期14冊をグニャグニャになるまで読みました。
本編も好きですが、3冊だけある短編集も好きでした。
短編は主に、学園内での日常、特に夏休みなどの長期休みに帰省することができない久城とヴィクトリカの物語でした。
本編の激動とは異なり、静かに穏やかに、のびやかに過ごす彼らの日常に憧れていました。
さいごに
長くなってきたので、今回は2作品のみにしておきます笑
この頃に読んでいた作品の中には現在も続いているものもまだまだあります。
都会のトム・ソーヤや怪盗クイーン、GOSICKは現在も続編が期待されています。
これらの続編を読むという楽しみがあったことを最近は忘れていたようです。思い出すと、楽しみになってきました。
私は現金なヒトですね。…仕方なし、それでも良いでしょう笑
今回語ることができなかった作品も必ずどこかで触れます!語りたいです!
また、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
♡を頂くことが多く、非常にモチベーションになっております。
ありがとうございます。