大人とメディアは信用できない…
2024年 11月13日(水)
昨日の景色…
〈気になる記事・後半…〉
【田原総一朗・90歳】老害と言われようと構わない。僕のジャーナリストとしての使命は死ぬまで続く
(記事本文抜粋…)
2024年の4月15日の誕生日で90歳の卒寿をむかえた田原総一朗氏が著書『全身ジャーナリスト』(集英社新書)を上梓した。自ら「遺言」のつもりで自身のジャーナリスト人生を語り下ろした迫真の書だ。
そんな彼に、「戦争を知る最後の世代」としての矜持と、ジャーナリストの使命について、語ってもらった。
戦争を境に、大人たちの言うことが180度変わった
1934年、昭和9年に生まれた田原は、「戦争を知っている最後の世代」である。
小学1年生の秋に始まった戦争は、小学5年生の夏休みのさなかに終戦を迎えた。
日本中が戦争というものにどっぷり首を突っ込んでいく世のなかで幼少期を過ごした「少年期戦中派」だ。
「大人たちが説明する戦争の大義はこうです。『この戦争は、日本を植民地として征服しようとしているアメリカ・ヨーロッパに対する正義の戦いである。お前たち子どもらも、早く大人になって、天皇陛下の名のもと、戦地に行って名誉の死を遂げなさい』。その言葉を疑う気持ちは、微塵もありませんでした。海軍兵学校に進んだ従兄弟に憧れて、自分も同じ道に進むんだ、と強く願っていた」
そんなゴリゴリの軍国少年だった田原は、戦争が終わったことを突然、報される。近所の5~6人の大人が天皇による玉音放送を聴くため、ラジオを置いていた田原の生家を訪ねてきたという。
まわりの大人たちの話を聞いても、「戦争はまだ続く」という意見と、「もう戦争は終わった」という意見に二分されていて、本当のところは理解できなかった。
「それがお昼前の出来事で、午後になると市内を巡回していた役所の職員がやってきて、メガホン片手にこう言ったんです。『戦争は終わりました』と。『負けた』ではなく、『終わった』でした。これで海兵隊になれなくなったという絶望的な気持ちになって、誰もいない部屋でひたすら泣きました。泣き寝入りというやつだね。目が覚めたら、夜になっていた。そしたら、窓の外を覗いてびっくりしました。明るいんです。前日まで、空襲対応の灯火統制で真っ暗だった街のあちこちの電灯が煌々と光をはなっていた。その光が『もう死ななくていいんだ』ということを気づかせてくれました」。
やがて二学期になって学校が始まった。田原はそのとき、教師たちの言う言葉が戦争を境に180度変わる現実に直面する。
あれは「正義の戦争」ではなく、「絶対にやってはいけない、侵略戦争だった」というのである。教科書のなかの国家主義や戦意を鼓舞する内容が書いてある一文に墨を塗らされたことも田原にとっては屈辱的な出来事だった。
「これで僕は、教師たち、大人たちの言うことが信じられなくなった。ラジオも新聞も信用できない。国の言うことも信用できないと思うようになった」。
二度と戦争を起こさせないため、最期まで日本を見つめ続ける
その後、高校に入学して1年目の1950年6月に勃発した朝鮮戦争のときにも、同じことが起った。教師と議論する機会があって、田原が「戦争はよくない。反対だ」と意見すると、「馬鹿野郎。お前はいつから共産主義者になったんだ」と怒鳴られたのだ。
それまで一貫して戦争反対を主張していた政党は、共産党しかなかった。
田原は心底がっかりした。「今度戦争が起こりそうなとき、体を張って阻止しなさい」と言っていた大人が、また意見を変えたのだ。田原は大人たちに二度、裏切られたことになる。
大人たちは信じられない。メディアも信用できない。そんな思いを強くした田原は、後にジャーナリストの道に進むにあたって、守るべき3つの原則を掲げている。
ひとつは、日本に二度と戦争を起こさせないこと。
ふたつは、言論の自由を守り抜くこと。
みっつは、野党をもっと強くして、日本の民主主義を強靭にすること、である。
「最近、田原はいつまでテレビで偉そうにしているんだとか、老害だ、後進に道をゆずるべきだという意見をよく耳にするけど、僕にとってジャーナリズムは終わりのない仕事なんです。時代の変化を敏感に感じとって、その変化がどこから来るのか、どの方向に向かっていくのかを見極めていかなくてはならない。戦争を知る最後の世代として、時代の変化を真摯に、執拗に追い続けることが僕の使命なんです」。
「少年期戦中派」の矜持を持つ田原の戦いは、死の直前まで続くのだ。
👉田原さん90歳ですか…。
お元気で何よりです…。
やはり何か使命感をもって生きている人は元気ですね…。
そんなジャーナリストとして長年テレビ業界でも活躍する田原さん…。
でも…
実は小さい頃からの経験で…
大人もメディアも信用しないという信念をもってこれまでやって来られたとのこと…。
その田原さんのジャーナリストとしての3原則…。
これは…
戦前を知り…
その時代の流れをたくさん見て来ている年配者だからこその3原則…。
やはりいくら便利になった世の中と言えども…
本当の賢者は歴史に学ばなければ…。
そして…
本当の賢者というのは…
いつの時代も…
その権力者やその取り巻きを良く見て観察し、その時代の流れやその変化にも敏感なもの…。
今の時代では…
その権力者に取り巻くマスメディアが蔓延っています…。
そんな権力者に言いなりなマスメディアの言う事を信用してはイケないというのも、賢者の基本なのかもしれません…。
まだまだ田原さんには…
この日本の自民党とマスメディアが本気で反省し、変革されて、まともになって行くところを見届けてもらわなければ…。
そして…
「新たな戦前」に突入するような馬鹿な真似を自民党にさせないように、しっかりと見張っていてもらわないと…。
田原さんは後進に譲る必要はなく、最後まで真のジャーナリストとして立ちつづけてもらいたいですが、その田原さんに続くような真のジャーナリストが、もっとどんどんとこの日本に出て来ることを願います…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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