桐崎鶉

第37回北海道新聞短歌賞 佳作|「北十」同人|プロフィールご一読ください|お知らせや近況報告、読んだ本や観た映画の話をします|キリザキではなくキリサキです

桐崎鶉

第37回北海道新聞短歌賞 佳作|「北十」同人|プロフィールご一読ください|お知らせや近況報告、読んだ本や観た映画の話をします|キリザキではなくキリサキです

マガジン

  • 短歌たち

    なにかに応募してほめてもらえたりなんにもいわれなかったりした短歌があります

  • やることねえし映画でも観るかシリーズ

    映画とは限りませんし映画のことなんもわかりません。やることはありますが、やりたくないだけです

  • 積ん読をへらしたいシリーズ

    文体とアイディアの中和、知的好奇心の充足、現実逃避などの目的で読んだ本の話をします|場合によっては期せずして引用参考文献リストになる可能性があります|アフィリエイトを利用していますので、リンクからポチッとしていただけると桐崎の食い扶持になります

  • 短編小説たち

    過去に発表した短い作品や、新しくつくった小説が読めます

  • 一週記

    一週間分のとりとめのない文章が読めます。一週間分の日記なので「いっしゅうき」です。毎週水曜夜に更新されるかもしれません。

最近の記事

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「第二祭典区」始動のおしらせ

小さな祭典を主宰しますので、ご報告します。 不束ながら総代は私、桐崎鶉が務めます。 小説サークル「第二祭典区」について いきなり私事から始まって恐縮ですが、普段はインターネットで短歌等を発表するとともに、高校文芸をきっかけに出会った仲間たちと結成した文芸同人で活動しています。北海道の各地から集まった同学年の仲間たちが、小説や詩、短歌、俳句、評論等々、いろいろなジャンルの文芸作品を寄せ合ってわいわいしている、自画自賛ですがなかなか堅実でおもしろい同人です。 前述のとおり同人

    • おしらせ×2

      おしらせがふたつあります。 ①歌集を出します これまでいろいろなところに発表したり、発表されなかったり、揉み消したりしていた短歌が200首ちょいくらい?入っています。 全体は4つのセクションに分かれていて、ひとつめに連作まとめその①、ふたつめに連作まとめその②、みっつめにずいぶんまえに一瞬だけ所属していた、とある短歌結社の会誌に載せていただいた連作がいくつか、よっつめに「うたの日」や歌会やTwitter上で発表した1首単位の作品が、おおよそ作成の時系列順に、とりとめなく入っ

      • 1990/02/03-2017/12/24

        112+2 ■■■■■!■■「大丈夫」■■■■、「いったん外で話しましょうか」 樟脳と出汁と鉄臭 「どうして」になんて答えたのだっけ私は 汽水域 汽水から遠ざかるほど澄むひかり 君はひとりで大丈夫だね 満ち潮のたびに押し返されいずれここにも居られない汽水域 清くなれば清くなるほど水底の澱みがよく見えて厭だった 真っ直ぐな川をつくろう 魚たち、水を綺麗にするために死ね 溢れだす流れのままに君のいるひかりのほうへ注ぐどろみず 大海はひとりきりには広すぎて誰かに傍に

        • わたしがあなたのこであるざいあく ~『ボーはおそれている』雑感~

          アリ・アスター監督の『ボーはおそれている』を観た。 アリ・アスター監督は『ミッドサマー』くらいしかきちんと観たことがなく、その『ミッドサマー』さえ劇場で観て以来一度も見返せていないので「めちゃくちゃキツくて最悪で一周まわってハイになる系の、超常現象に頼りすぎない良質なホラーをつくる愉快なお兄さん」という曖昧きわまりない印象しかないが、そのたった一回の『ミッドサマー』が強烈過ぎて忘れられず、勝手にめちゃくちゃ信頼している御方である。そんな方の新作がまた映画館で観られるというこ

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        「第二祭典区」始動のおしらせ

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          あけましておめでとうございます

           新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。  旧年は修士論文のWordファイルを開いたノートパソコンのブルーライトを浴びながらカーテンの向こうに昇る初日の出をぼうっと眺めるところからはじまったわけですが、いつのまにか労働という社会の負のシステムに組み込まれ、特段なにを為すということもなく漫然とここまで来てしまいました。たくさんお金を稼いで家計を維持しひとのためになることをがんばった、という点では自分をめちゃくちゃ褒めてあげたいところではある

          あけましておめでとうございます

          おしらせ(2023.10.28)

          たいへん御無沙汰しておりますが、小説の本をつくったのでおしらせです。 ○作品情報 『治五郎のこと 2018-2019作品集』(私家版) 発行・表紙デザイン:桐崎 鶉 発行日:2023年11月1日 印刷所:株式会社ポプルス 文庫(A6)サイズ、本文100ページ、会場価格500円(予定) タイトルのとおり、2018年から2019年の間に書いた小説作品6編を収録した、非常にシンプルな短編集になります。私自身がひとりで企画し、発行する本としては初の作品です。 いま読み返すと未熟な

          おしらせ(2023.10.28)

          【後編】推しが死ぬ映画を映画館で11回観たひとの1年間の記録 ~配信開始おめでとうございます~

          →前編はこちら ※この文章はタイトルからもお察しの通り、某呪術アニメ映画の盛大なネタバレを含みます。固有名詞や具体的な展開には極力触れませんが、察しのよい方であればポスターを見た瞬間「あ、このキャラ亡くなるんだ……」と理解できるレベルで配慮が行き届いておりません。タイトルを見た時点で「推し」が誰のことかわかる方、本記事を笑って読み流せる方、同じ傷を舐め合っていただける方は、何卒よろしくお願いいたします。 前回までのあらすじ推しが死ぬ映画だけを生きる希望に半年生き延び、とり

          【後編】推しが死ぬ映画を映画館で11回観たひとの1年間の記録 ~配信開始おめでとうございます~

          【前編】推しが死ぬ映画を映画館で11回観たひとの1年間の記録 ~配信開始おめでとうございます~

          ※この文章はタイトルからもお察しの通り、某呪術アニメ映画の盛大なネタバレを含みます。固有名詞や具体的な展開には極力触れませんが、察しのよい方であればポスターを見た瞬間「あ、このキャラ亡くなるんだ……」と理解できるレベルで配慮が行き届いておりません。タイトルを見た時点で「推し」が誰のことかわかる方、本記事を笑って読み流せる方、同じ傷を舐め合っていただける方は、何卒よろしくお願いいたします。 この文章の主な登場人物・推し…死ぬ。 ・私…桐崎。推しが死ぬ映画を11回観る。 ・友人

          【前編】推しが死ぬ映画を映画館で11回観たひとの1年間の記録 ~配信開始おめでとうございます~

          『MEN 同じ顔の男たち』考察&レビュー ~若干のモヤモヤを添えて~

          ※この記事には、『MEN 同じ顔の男たち』という映画のネタバレが含まれます。ストーリー・展開については極力触れませんが、根本的なテーマとそれにまつわる考察(妄想?)をがっつりしています。また、特に女性にとっては、あまりよい気持ちにはならないであろう内容・表現を含みます。鑑賞予定のかた、不安に思われるかたはご注意ください。 はじめに 『MEN 同じ顔の男たち』という映画を上映初日に観てきた。  ずっと気になっていた映画だったのだ。日本語版の広報twitterアカウントがつく

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          第37回北海道新聞短歌賞【佳作】をいただきました(お知らせ付)

          こんにちは。はじめまして。桐崎鶉と申します。 普段は(現時点では)学生をしながら、所属する文芸同人を中心に小説や短歌をつくっている、しがない趣味創作人(そうさくんちゅ)です。 タイトルがすべてなのですが、このたび「第37回北海道新聞短歌賞」にて、桐崎鶉の作品集「感性の問題」が佳作を受賞しました。 ・やった~~~~~!!!! や、やった~~~~!!! ほんとですか!!?!?!?!?!?? うれし~~~~~~~~!!!!!!!!! 冗談はさておき、ほんとうに光栄ですし、身の

          第37回北海道新聞短歌賞【佳作】をいただきました(お知らせ付)

          ドラマ全然観ないけど、これは普通に連ドラで観たい──真藤順丈『夜の淵をひと廻り』レビュー

          真藤順丈『夜の淵をひと廻り』(角川文庫、2018年)の舞台となるのは、西東京の架空のまち「山王子」。どういうわけか小さな謎から超凶悪犯罪まで、事件という事件が日夜巻き起こるこの山王子の交番に勤めるのが、本書の主人公たるシド巡査である。このシド巡査のキャラクターがなんといっても濃い。日々パトロールに精を出し、住民たちの平和を守るべく奔走する正義感溢れる警察官──とでもいえば聞こえはいいが、実態は山王子住民の証明写真の切れ端から給与明細までをコレクションし、各戸の家族構成や年齢

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          社会秩序としての「娼家」入門──鹿島茂『パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ』レビュー

          「ならば、低所得階級の娘たちに「秩序正しく節度のある暮らし」を課すなら、娼婦の予備軍は減るのかといえば、絶対にそういうことはないというのがパラン=デュシャトレのもう一つの結論だった。  なぜなら、一方に「浪費と自堕落」に陥りやすい娘が一定数いるとすれば、もう一方には、どうしても抑制のきかない男というのが一定数いるからである。」  ──鹿島茂『パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ』p.14 たしか外出自粛が要請され出したころに、暇潰し用に買ったうちの一冊だったと思う。気付いた

          社会秩序としての「娼家」入門──鹿島茂『パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ』レビュー

          スニッフ ─スナッフ番外─

           パパが出ていったあとの母の機嫌は最悪で、そういうとき必ず彼女は、息子である彼に煙草を買ってくるよう命ずる。猫撫で声で懇願するときもあれば冷徹な将校のように告げることもあって、どちらにせよ彼が難色を示した途端表情を一変させ、金切り声で同じ内容を叫ぶのである。  その日の彼女は将校で、子どもは煙草を買うことができないのだ、と彼が拙いながらも丁寧に説明した瞬間激昂し、いいからとっととこれで買えるだけ買ってこい、と見慣れた色柄の煙草の空箱を投げつけてきた。玄関から放り出されたあと蓋

          スニッフ ─スナッフ番外─

          Introduction

          桐崎 鶉(きりさき・うずら) 北海道釧路市生まれ。 「北十(ほくと)」同人。小説や短歌をつくります。 感情移入をしなくてもよい、心を過度に動かされないものを書きたいです。 作品は以下からご覧になれます。 ・note ・オンライン文芸誌「破滅派」 ・うたの日 私家版の作品集は以下から購入できます。 ・書鋪三代目敷次郎商店 - BOOTH お誘いやご依頼、心よりお待ちしております。 下記メールアドレス、もしくはtwitterDMよりご連絡ください。 twitter : @

          Introduction

          いっしゅうき 2021.12①(終)

          2021.12.01 WED 358日目です。浮かれポンチなのでまたまた短歌をつくりました。店長はいろんなものをくれます。セミの抜け殻ももらいました。 □ 2021.12.02 THU 359日目です。浮かれポンチなのでまたまたまた短歌をつくりました。 □ 2021.12.03 FRI 360日目です。肉が食べたくなったので、ついったで見た「包まないシューマイ」的なものをつくってみようと思い(豚ひき肉を大量に捏ね、その上に細切りのシューマイの皮を散らし、フライパンで焼

          いっしゅうき 2021.12①(終)

          いっしゅうき 2021.11⑤

          2021.11.24 WED 351日目です。「笹井宏之賞」決まりましたね! 短歌ファンにしか伝わらない導入でたいへん恐縮なのですが、このとおり、短歌の新人賞です。大賞・個人賞受賞のみなさま、ほんとうにおめでとうございます。 ちょうど昨日同人メンバーと「笹井賞送った?」「発表そろそろだよね!」という話をしたばかりだったので、めちゃくちゃタイムリーでびっくりしました。いつか筆者も賞をいただきたいですね。精進します。 □ 2021.11.25 THU 352日目です。友人に

          いっしゅうき 2021.11⑤