
#6 「飲料」の作り方教えます。
今日は「飲料」の「試作業務」にスポットを当ててお伝えしていこうと思います。
普段、皆様が飲んでいる「飲料」はどのように作られているのでしょうか??
「飲料」ってどうやって作ってるの?
この質問はよく聞かれる質問です。
この答えは、、、、、
「2~5Lのステンレス鍋で作っている」
です。
意外と小さいスケールで試作をしているんです。
ステンレス鍋に、砂糖や果汁、酸味料、香料、着色料などを計量して入れます。
殺菌をするため、100℃近い温度まで熱した後、冷やします。
冷えた液体をペットボトルに詰めて、試飲を行う。
という作業です。
飲料の試作に関しては、アイスと比較すると工程は多くありません。
全体の作業自体は半日~1日あれば終了します。
人にもよりますが、毎回3~4つの改良レシピを用意し同時に試作をします。
試作終了後に、個人 or チームのメンバーで味を確認、改良点があればまた試作。
こういった繰り返しです。
1つの商品は何回ぐらい試作しているの??
この質問も多く聞かれる質問です。
答えは、、、、、、
「商品の難易度による」
凄く曖昧な回答でごめんなさい。明確な回数はないんです。
ただ、難しい商品だと合計で50回以上の試作をすることもあります。
例えば、レモン炭酸飲料を作っていたとします。
試作品を飲んで、
・もっと酸っぱいほうがいい
・もっとレモンの皮の香りが楽しめるようにしたい
・もっと果汁感を感じたい
こういったように数多くの改良ポイントが生まれます。
それを改良するために、何回も何回も試作を繰り返すのです。
具体的な例として、「もっと酸っぱいほうがいい」というのを改善しようとすると、
・酸味料(クエン酸など)の量を1.1倍に増やそうか?いや、1.2倍か?
・レモン果汁をもっと使おうか?
・ほかの原料を使ってみるか?
など考えうる仮説を立てて、試作品に落とし込んでいきます。
こうして、今皆さんが飲んでいる飲料が生まれるんですね。
何か商品を飲む際は、こういった試作からできた商品なんだな~と思いながら飲んでみてください!笑
最後に
今日は「試作」について書かせていただきました。
商品開発者として「美味しい商品を作る」ことはとても重要なことです。
日々、原料の知識をつけたり、試作を繰り返すことで味の表現の仕方を増やしていく。
こうした、地道な作業の繰り返しで商品ができています。
僕自身、現役商品開発者として日々新しい商品を作っています。
皆様に「美味しい!」と言っていただけるよう頑張ります!
こういった商品が飲みたい!こういったアイスってできないの?など質問があればコメントに頂けると嬉しいです!
今日も、読んでいただきありがとうございました!!
いいなと思ったら応援しよう!
