#4 商品開発の流れお見せします(2)
今日は、昨日お伝えした各工程の説明をしていきたいと思います。
「商品企画」→「レシピ開発」→「工場移管準備」→「パッケージ開発」→「消費者調査」→「表示作成」→「工場移管」→「工場生産」→「営業活動」→「発売」
商品企画
「商品企画」はすごくざっくりいうと「商品コンセプト」や「どんな商品にするか」を考える行程です。
この部分は、深く掘り下げると本当に多くのことを含んでいるので、今後触れていきたいと思います。
きっと、皆さまがとても興味がある部分でもあると思います。
レシピ開発
僕ら商品開発者として一番腕の見せ所がこのレシピ作りです。
ここでは商品企画で出来たコンセプトや特徴を形にする作業です。
ここでは数多く試作が繰り返されてます。
多い時では100を超える試作をしている場合もあります。
時には「美味しくない!」「こんなの売れないと」と言われながら改良に明け暮れるわけです。笑
「もっと美味しいものができるはず!」「もっと良いものをお客様に届けたい!」ともっとも力が入る部分ですね。
工場移管準備
あまりイメージないかも知れませんが、とても大事な工程です。
何をしているかというと、ラボで完成した製品を工場で連続製造する際に問題が起きないか?を確認する工程です。
ラボでは作れても工場のラインでは作れないというのが多くあります。
アイスの形が出来ない。味が変わってしまう。
レシピ由来で機械がうまく動かないなど。
本当に色々なことがおきます。
僕らはラボで作ったものが「理想品」としているので、それをいかに近づけるかを前もって検証する工程です。
パッケージ開発
ここは、商品の顔である「商品パッケージ」を作る部分です。
ここもとても大切な工程で、パッケージによって大きく売り上げが変わります。
「商品コンセプト」をデザイナーに伝え、そのコンセプトが伝わるパッケージを追い求める工程です。
デザイナーさんにいかに自分の演出したい世界観を明確に伝えるかが重要です。
具体的には、世の中にあるパッケージを見せて世界観の共有したり、実際書いたりして作り上げていきます。
消費者調査
消費者調査ですが、ここは企業によって考え方が異なります。
どうしても費用と時間がかかるので、そこまで重要視していない企業もあるかもしれません。
出来上がったサンプルをお客様に飲んでもらって発売前に評価をする工程です。
よくインターネットでパネリストを募集しているケースが多いです。(自社で契約した専属のパネリストを持っているところもありますが)
この結果の取り扱いがとても難しいので、専門の方の分析を参考にしながら、結果が悪い場合は試作をやり直します。
大きいブランドのリニューアルの時は特に、こういった調査を行い、既存のものより劣っていないかなどの確認をします。
表示作成
表示作成とは、商品の裏の原材料表示を作る作業です。
レシピを作っているのが商品開発者なので、この部分も関与します。
表示の順番を間違えたまま発売してしまうと、最悪の場合、商品回収になります。
ここでのミスは絶対にあってはいけないため、関係部署で回覧を回してダブルチェック、トリプルチェックをしています。
法律や規則に関わる部分も多いので、品質保証や法規関係の部署も関係してきます。
工場移管
ここでは、ラボで作った試作品を実際に工場で生産をします。
大体、何かしらのトラブルだったり、改良点が浮かび上がってくるので、次回の生産までに直すか、早ければその日のうちに対応します。
ここでうまく行くかどうかは、移管準備をしっかり行っていたかが関係してきます。
うまくいかない時は、朝から深夜まで工場にこもって生産現場の方と一緒に取り組むこともあります。
その時はとても辛かったですが、今となってはとてもいい思い出です。笑
工場生産
いよいよ、工場生産です。
ここではメインで製造現場の方を中心に、工場で大量生産をする工程です。
連続生産中にトラブルが発生することがあるので気が抜けません。
営業活動
こちらは、スーパーのバイヤーやCVSのバイヤーとの商談になります。
営業部のメンバーと同行して、商品の説明、および意見の聞き取りなどを行います。
自分の説明で、先方を説得できた時はとても達成感があります。
発売
晴れて商品が世の中に出ていきます。
商品の発売日はとてもワクワクします。お客様の口コミを調べたりします。
このように評価を確認することも重要なことだと思ってます。
自分が伝えたかったことが伝わっているか?選択が間違っているか?などを把握するためです。
最後に
少し長くなってしまい申し訳ありません!
本日も貴重なお時間ありがとうございました!
何か聞いてみたいこと、疑問点、励ましの言葉、なんでもコメント頂けると幸いです。