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醜悪なバカとバカに寛容な日本社会
今週火曜日に、『障害者のフリをして、難癖つけてきた人を逃れた。相手は本物の障害者だと思い「がんばれ」と声をかけてきた。それを見ていた別の人は、自分が健常者だとわかると吹き出した』という主旨の醜悪なツイートを目にして、わたしは目眩がして、不快で腸煮えくり返るようで、いろいろなことを思い出しては悔しくて情けなくて、感情をひどく害した。気持ちを整理してこれを書き始めるまで、最悪の二日間を過ごした。
わ
それは《個性》とよく呼ばれる
個性というのはその人が生きて構築してきた人格であり、性格であり、生き方の表れるところであると思う。子どもにおいても同様だ。だから「障害は個性」という言い方はおかしい。特に「健常者よりもできないこと」「健常者よりも優れていること」を表現する際にこのフレーズを使うのは、安易が過ぎる。
あなたの長所はなんですか、と多くの人が人生の随所で問われてきたことと思う。個人に付和雷同と謙虚さを求める日本社会
魚群を掻き分けて、車椅子を押して
昭和末期。「偉いね。お手伝いしてるの」。知らない人がよく声をかけてきた。決まって、わたしが姉の車椅子を押している時だった。小さい子どもが家族の介護をしているのは、傍目には健気に映るのだろう。また、ほかにもよくかけられる言葉があった。「感動した」と「ありがとう」だ。
車椅子に乗っている姉は、見た目だけは元気そうだった。全身に問題を多く抱えていたけれど、外ではつとめて明るく振舞っていたから、街で