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おもしろくてためになる本の話

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記憶力がおよそありません。 だけれども、本に書いてあったことはわりと覚えています。 なぜかと考えると、読んだ後、まとめを書くことが多いから。
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#本好き

『鉄球(ハンマー)は教えてくれた』室伏重信著

『鉄球(ハンマー)は教えてくれた』室伏重信著

オリンピック元日本代表、元日本記録保持者。
室伏重信氏の日本記録を破ったのは、息子である室伏広治氏。

幼い頃は、相撲に強くあこがれ、柔道に弱くあこがれていたそう。
瞬発的な力は小さい頃から強く、長距離はからきしダメだった。

「鉄球(ハンマー)は私の青春そのものである」という室伏重信氏は、コーチとして、息子である室伏広治氏をただただ見て、アドバイスはほとんどしなかったといいます。

ところが、こ

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『性差事変』小谷真理著

『性差事変』小谷真理著

たしかなことのひとつめは、この本を読み解く文学的教養が、自分には不足していること。
それなのに、おもしろく読ませてしまう不思議。

たしかなことのふたつめは、貴志祐介著『新世界より』を読み返そうと思ったこと。

『古くてあたらしい仕事』島田潤一郎著

『古くてあたらしい仕事』島田潤一郎著

「人生でもっとも必要なことは、人から必要とされることだ。」

元ロッテ監督、ボビー・バレンタイン氏の言葉が印象に残っているという著者。
この「人生」を「仕事」に置き換えて、20代の頃に読んでいたといいます。

書店の数が減る中で、新しい書店も生まれている。
出版社もまた。

「ひとり出版社」の夏葉社からはまたこの4月に新刊が出ました。

『限りなく完璧に近い人々』マイケル・ブース著

『限りなく完璧に近い人々』マイケル・ブース著

よきイメージで語られる北欧を、章ごとに国別に、英国人が語った一冊。
北欧諸国にも、当然、様々な課題も欠点もあるのは、世界の国々と変わりない。
雨が多くて、退屈で平坦で、税金の高い国々。
そうした場所がなぜ、「幸福」と語られるのか。

著者の主張は、「あとがき」にまとまっている。

「最高の幸福度と、教育において最高レベルの機会均等を実現しているということは、偶然でもなんでもない。
持続可能な本物の

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