神様、神様。
今日も、アーシュラ・K・ル＝グウィン『文体の舵をとれ』を読んで、文章の練習。
【700-2000字まず何か発言や行為があって、そのあとそのエコーや繰り返しとして、何らかの行為や発言を出す】のはずが、大量に書きすぎる。
（この主人公がいつまでも黙らないせい！！）
（そして、やっぱり課題の意図を間違えてる）
では、本文。
神様、神様、お忙しいところとは存じ上げますが、どうぞ私の小さな願いをお聞きください。
神様、神様、いつぞやの私の小さな願いはどうなりましたか。いっかな叶う気配がないのですが。まさかお昼寝中でしたか。その間のお願いは、聞きそびれたので、聞かなかったことにするなんてのはなしですよ。そんな無慈悲なことを神様はしません。でも、神様が人間の願いをどのように叶えてなさるのか、私は知りませんので、なんとも言えませんが。
神様、神様、地獄に落ちるか、天国に召されるか、死んだ人間を篩にかけるのがお仕事なのかもしれませんが（具体的には篩を監督するのがお仕事ですか？）、そしてそのお仕事がとても忙しいことは、よくよく存じておりますが、その前にどう生きたかも大事だと思うのです。どう生きたかです。その中には、願いが生きている間に叶うかどうかも、生き方に関わってくると思うのです。私はよく生きたいのです。どうぞ私の小さな願いを成就させてください。よく生きて、私は地獄より天国の方がいいです。
神様、神様、そういえば、神様にはお休みはないのですね。365日暇なく。時には、篩にかけるお仕事は、閻魔様にお席を譲ったりして、役割分担などされたらいかがでしょう。私の小さな願いなど、瑣末なことでございます。神様なら、ぴぴっと右手の小指で、耳の穴を掻くかのように、やっておしまいになれるようなことでございます。どうぞ一日も早く私の小さな願いをお聞き届けになって、叶えてくださいますよう。重ねて、重ねてお願いします。
神様、神様、今日に至るまで私の小さな願いが叶えられないのは、恐らく私が願いを叶えるに値しないか、願いが小さすぎて、神様に私の小さな願いの価値が分からないのかもしれないと思いますが、とても重要なのです。小さな願い故に、深刻なのです。神様の深い懐を信じて待っております。
神様、神様、私は子供の頃にあなたを拝見したことがございます。流行り病で生死をさまよった時のことです。その時あなたが、私に生きよとお命じになったから、私は今ここで小さなお願いができているわけです。そのことをお忘れなきよう。
神様、神様、私の小さな願いは、ただ満天に輝く星のひとつになることです。小さな小さな星で構いません。そこから神様、あなたのように、全ての生きとし生けるものの幸せを願っていたいのです。
神様、神様、私は私の小さな願いを諦めることにしました。私は確かに小さいといえど星になるには、器が小さすぎる人間です。星になれるほど、今をよく生きているかどうかも分かりません。神様のように、生きとし生けるものの幸せを願うなんて、大それたことは、おこがましいにもほどがあり、小さな私には到底無理でございます。
神様、神様、星となって、生きとし生けるものの幸せを願うことは、いつかまた願うことにします。今日あたりは、私の小さな願いを嘲笑った者たちに、仕返しをしたい私をお許しください。それで今は結構でございます。ちょっとだけ悪い仕返しをして、悪態をついてやるだけでございます。でもその嘲笑った者たちのせいで、願いを諦めたわけではないということと（少しは影響しましたけども）、星になりたい願いは消えていないということを、どうぞお忘れにならないでください。どうぞ私の小さな小さな願いをお聞き届けください。今宵はなんと星の綺麗な夜でしょうか。
神様、神様、あなたもこの夜空をごらんになっておられますか。仕返しをした私は、帰り道に皆の前で、石に躓いてしたたかに転び、物笑いの種になりました。小さな願いは、やはり星になりたいという一つだけにいたします。悪いことはもうしません。先程の仕返しをするのを許すとかいうのは、取消でお願いします。神様は、願いは一つだけしか聞き届けにならないなんて、心の狭いことはおっしゃらないでしょう？ よく生きていこうと思います。どうぞ私の小さな願いを、お聞き届けください。夜空に小さく光る、あの星になって、生きとし生けるものの安らぎの星となれるよう努めますので。
***
私の書く人物は間が抜けているのか、あちこち本気ではないのか、妙な人が多いな。。。「星になりたい」って、あなた死んじゃうがな。生きたまま、星になれる方法があれば、神様も願いとしては、容易い願いだったと思います。耳ほじるとかしながらできる感じ。
課題としては、「繰り返し」はできているけど、なんか方向が違う気がする。また、同じ課題で別のを書こうかな。
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