生命と非生命の間と、脈の有無と。
その日は早朝からナビ任せで運転をしていて、地理に皆目明るくない私はというと、目的地からかけ離れてるような気がしてならないまま京都を超え、滋賀県内を走っていた。
目的地は、津。三重県立美術館。
テオ・ヤンセン展。
運転がさして好きではなく、特に知らない道を走ることが酷く苦手なこともあって気疲れしてしまうことや、ナビ任せを宣言しているにも関わらず、経路の正誤について口を挟まれて気分を変えたかったこと、緊張と暑さで胸に負担がかからぬようにと、休み休み移動。
それにしてもその日は9