20243月29日 わたしの本棚
自分の本棚に、満足しているか?と問われれば、
「否」と答えます。
息継ぎもせずに、勢いよく。
本が並んだ隙間や前方部分にも
本が詰め込まれ、本を引き出すのに、
一度手前の本をどけなければいけない本棚は
本来、
自分が目指す本棚ではありません。
本が美しく縦に入っていないのは、
本棚としてはとても不健康だと思っています。
本棚に健康、不健康があるのかも言われれば、
まあそうなのですが、
隙間という隙間にぎゅうぎゅうに本を詰めている本棚が、良いわけありません。
ゆとりがあって、
きちんと分類されている本棚に憧れているのです。
図書館や書店のような書棚が無理なことはわかっていますが、
もう少し整然としたいのです。
現在の本棚は、180センチほどの高さの物が2つです。
決して小さくはありません。
下の段には大盤の本、美術館のカタログ、映画のパンフレットが詰め込んであります。
映画のパンフレットって、割と大きいものや変わった形な物が多く、
普通の段には収まりきらないのです。
その上の中段の2つほどを、仕事の本がいくつか棚を塞いでいます。
上段2段は、占い、占星術の本がかなりの場所を占めている棚があります。
オカルトや伝承、宗教についての本もこのあたりにまとめてありますが、
すでにはみ出ています。
これのジャンルを置く場所はもっと広く取りたいところです。
この辺りのジャンルの本は一期一会、
すぐ廃版になることも多く、面白そうな本は、
買っておかないと、大きな図書館に行かないと読むことができなくなる、と思っています。
(多分、そう間違っていないはず)
ですから、マニアックな本ほど、購入してしまうのです。
本来ならこのジャンルだけで一つの本棚が欲しいところです。
占いとオカルト、宗教、ひとつずつ、それぞれの棚にあっても良いくらいでしょう。
多分、この辺りの書籍を見ると、怪しい人間だと思われそうなラインナップです。
事件を起こしたら、確実にこの書棚が危険だったと言われそうです。
清く正しく生きていかねば…。
文庫本は、すぐ読めるように、立った際に目線にあたるあたりの棚に並べてあります。
文庫本は、軽くて、手に取りやすいので、
ちょっと何か読みたいときには文庫本を選びがちです。
ジャンル分けは
翻訳物と日本人作家のものというだけです。
文庫本はそれ以外のジャンル分けはしていません。
折に触れて読み返したくなる文庫本の1番は、
小野不由美先生の十二国記シリーズなので、これだけはきっちり、立てて、並べておいてあります。
十二国記シリーズはどこから読んでも面白いのですが、
少し弱気になった時は、
ティーンズ向けレーベルで出版された初期作品か、
短編集がちょうど良い気がします。
文庫本の棚は
100均で購入した、紙製の箱に本を重ねて、入れることで、収納力をアップさせていますが、
それでも溢れかけています。
古本を購入したり、譲り受けたりしたものもあり、見た目は薄汚れているものも多いのですが、
自分を作り上げてきた本たちで、
とても捨てることはできそうにありません。
捨てられる本は、この書棚を買ったときに捨ててしまいました。
今残っているのは、その時捨てられなかった本ばかりです。
2つある本棚の左上部、
海外文学のハードカバー、ソフトカバーが入った棚も本当のところ、
もう少し、広さがほしいところです。
好きな作家の本を集める癖はありますが、あまり系統だった感じではありません。
その時々に気になった作家の本を一気に買って読む、ということを繰り返したせいで、
レイナルド・アレナスは数冊所持しているけれど、
ガルシア・マルケスやボルヘスは読んだこともないし、持ってもいないという南米文学好きからすると
よくわからない書棚です。
今となっては内容もまるで覚えていない本も沢山並んでいます。
仕事に打ち込む前は、
図書館に通って、知らない海外の作家の本を借り、気にいると、本屋でハードカバーを借りる…という
文学好きらしい行動をしていました。
海外文学の本が結構あるので、
せめて、作家の生国か書かれた言語で棚を分けられたらいいかもしれません。
壁に、世界地図を貼って、作家の生まれた国にピンを立てるのもとても素敵ではないだろうか、と思います。
結局は、収納量、大きさが足りないという話です。
そもそも、日本の家屋は、書棚を作りつけるようなものではないのでしょう。
洋画などで見る、床から天井までぎっしりと書棚が作り付けられた部屋は、
日本の狭く、低い天井の部屋では、何とも実現しにくいように思います。
扉や窓やクローゼットの扉があると、そこに棚は置けません。
そもそも、書棚だけがある部屋が必要ということかもしれません。
クローゼットだの、デスクだの椅子だののせいで、書棚が置けないのですから。
「部屋を書棚で埋め尽くし、全部に本を並べたらもう少し、すっきりするのではないか」と思うのですが、
ただただ本の購入量が増えるだけかもしれません。
今ですら、友人には「そんな勢いで買っていて読めるわけない」と言われてしまいました。
まあ、それはそうです。
お菓子を買うような感じで、本を買ってしまうのが癖なのです。
ちなみに、
本棚の隙間や手前に横倒しに置いてある本は、「まだ読んでない」という印の本でもあります。
読み終えると、きちんと書棚に位置を決めるようにしているのです。
横倒しになっている本が10冊以上あります。
もしかするともっとかもしれません。
「いつかは必ず読む本」で、その時を待っています。
本はある時に、一気に読めるものなので…。
本棚を増やしたところで、
その本は綺麗にしまわれるでしょうが、読まれはしないでしょう…。
とはいえ、やっぱり、もうひとつ本棚を新調し、海外文学棚と占い棚、オカルト棚を作りたいという気持ちになってきました。
部屋のレイアウトを見直してみたいと思います。