LDっ子におすすめの絵本『てんてんきょうだい』
読書が得意ではない私(でも実は司書資格持ち)がおすすめする、発達障害(神経発達症)に関する本シリーズ。
発達障害の本ではないのですが、LDっ子におすすめの絵本を見つけたのでご紹介します。
もちろん、定型発達のお子さんも楽しめますよ。
あと大人も!
📚「おどうど~」「にいぢゃ~ん」
こんなやりとりからはじまる『てんてんきょうだい』。
てんてん(濁点)の形をしたてんてんきょうだいは、言葉に「てんてん」を付けるのが大好きです。
にいちゃんがてんてんをつけるのを見て、おとうともてんてんを付けようとします。
でも、てんてんが付かない言葉を選んでしまい失敗。
諦めずにもう一回挑戦します。
おとうとが選んだのはどんな言葉でしょうか…?
📚言葉遊びの絵本
にいちゃんが最初に選んだ言葉は「か」。
てんてんを付けたら…?
「が」になりました。
「でんでんぎもぢいい!」とテンションが上がったてんてんきょうだいは、いろいろな言葉にてんてんを付けていきます。
✅話の展開が予想できる(出てきた文字に濁点を付ける)
✅繰り返し出てくる
という技法は子どもたちが大好きなものです。
ひらがなが読めるようになったお子さん、ひらがなを勉強しているお子さん(未就学児〜小学校低学年くらい)への読み聞かせにおすすめです。
📚LDっ子に読み聞かせしてみた
息子はLD(SLD=限局性学習症)の特性があります。
現在小学2年生ですが、読み聞かせするとゲラゲラ笑っていました。
濁点ばかりの文章がウケたようです。
ページをめくって出てきた言葉を見ると
👦「◯◯!」
と、濁点を付けて返してくれます。
ただ、最後の言葉は
👦「うーん」
と考え込んでしまいました。
濁音や拗音(ゃ、ゅ、ょ、などの小さい文字)は読むのが苦手なので、息子には少し難しかったようです。
LDっ子が濁音に親しむ本としても良いのではないかと思いました。
📚読むほうも楽しい
一方、濁音だらけの文章を読む大人は一苦労。
読み聞かせの際は事前に目を通しておくことをおすすめします。
とは言え、つっかえながら読むのもまた楽しいです。
作者の山田慶太さんは「シナぷしゅ」の映像制作にも関わっているとのこと。
小さいお子さんには馴染みがあるのではないでしょうか?
今後も、LDっ子が楽しめる絵本があったら紹介したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!