精神科医でありホームレス支援団体「てのはし」の創設者でもある著者が、日本の「自殺希少地域」五か所を巡ったフィールドワークの記録。(この五か所は徳島県旧海部町(現・海陽町)・青森県風間浦村・青森県旧平舘村・広島県下蒲刈島・東京都神津島)これらの地域に共通していることをまとめたものだが、「困った人を放っておかないこと」などはじめ、著者の「気づき」は多くの示唆に富んだ内容になっており興味深い。多くの人が読むべき内容。
序章 支援の現場で
第1章 助かるまで助ける
第2章 組織で助ける
第3章 違う意見、同じ方向
第4章 生きやすさのさまざまな工夫
第5章 助けっぱなし、助けられっぱなし
第6章 ありのままを受け入れる
終章 対話する力
以下、気になった個所を抜粋
(2024年5月25日)