過去に著者のエネルギー関連の著書を何冊か読んだことがあり、この本もロシア・ウクライナのエネルギー地政学の本かと思いきや、実は世界の政治経済(エネルギー問題を含めた)の状況を分析したものだった。著者は通産省(経産省)出身のエネルギーの専門家だけでなく、内閣官房内閣情報調査室で内閣情報分析官を歴任したインテリジェンスの専門家でもあったことを初めて知った。本書は近年の世界情勢を非常にバランス感覚に富んだ視点で分析しており非常に参考になる内容。
【目次】
第1章 揺らぐ冷戦後の国際体制
第2章 世界はグレート・デプレッションに向かう
第3章 内戦のリスクが高まる米国
第4章 少子化と不動産バブル崩壊で衰退する中国
第5章 群雄割拠の時代を日本は生き残れるのか
おわりに ロシアとどのように向き合っていけばよいのか
以下、気になった個所を抜粋
(2024年7月4日)