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雑多

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好きな料理マンガとそうでないマンガ、その要因

好きな料理マンガとそうでないマンガ、その要因

好きではない方『異世界居酒屋』『異世界食堂 洋食のねこや』
上記2作はアニメ化もされている「人気作」に違いない。
他方、私はかなり強く物足りなさを感じていた。
以下、その要因を箇条書きにする。

主人公はプロの料理人で、出される料理もちゃんとした料理店で出るもの

料理の原料の異世界側ではなく現代世界側で調達する

調理の過程が描写されない

上記要因が重なり、主人公は調理の過程で苦労しない

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ゲームと子供 ゲームを世界と感じること

ゲームと子供 ゲームを世界と感じること

このお話は子供のゲームの遊び方を想起させる。

 私が世話している子供のお話だが、ゲームを世界として遊んでいる。 ゲーマーとしてはゲームの目的とはクリアであり、すべてはクリアのための工程に過ぎない。
 しかしその子供にとってはキャラクターが跳ねたり飛んだりするだけで楽しいし、新しいキャラクターが出る度に「鳥さんだー」「ハムスターだー」と”それ”がある度に感嘆の声を上げる。
 これをゲーマーが見

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Web漫画におけるコメントの重要性

Web漫画におけるコメントの重要性

だいたいタイトルで落ちていますが、Web漫画のコメントについて。

最近は出版社公式の漫画アプリが増え、「1日に1話」などの条件付きながら漫画を無料で読める機会が増えました。
しかし条件付きだったり、作者に利益が還元されないのではないかという視点で今でも「漫画は買うものだ」という意見もあるでしょう。

これに対して「単行本( or Kindle)では他読者のコメントがつかない」という問題提起をして

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茶鹿さんの小説感想、ネタバレ

茶鹿さんの小説感想、ネタバレ

この本のお話です。

第二話冒頭。Vtuberの説明。
「狐娘とかサキュバスとかただの犬がいる」と私が平然と説明している。
私自身の説明は作中にも、そして現実世界にもない。
私は私である、以上の説明はない。
その関係で定期的に「ボディ」が変わる。

72ページあたり。
歴史の授業をする私。
「FGOに登場するギリシア神話」のくだりはだいぶ解像度が高い。
これは元の原稿からで手は加えていない。
この

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ポーカーと麻雀の違い2 集中するタイミングの違い

ポーカーと麻雀の違い2 集中するタイミングの違い

前回こんな記事を書いて早4ヶ月。
また気づきを備忘録として書いておきます。

リーチとベットラウンド麻雀の場合リーチを前提に動く場合、
リーチの”前に”手牌を吟味することになる。
理想的な手牌(高い役を作れるもの等)になったリーチしたり、
欲しい牌を待つ。

ポーカー(テキサスホールデム)の場合、手札とリバーの状況を常に確認する必要がある。その結果、いつでも降りるという選択肢がある。

麻雀にはダ

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心霊スポットと将棋配信は似ている

心霊スポットと将棋配信は似ている

『心霊スポット考――現代における怪異譚の実態』の話をわかりやすく書けそうなので書く。将棋民向け。 この本では心霊スポットは「悲惨な事故現場ではないし、必ず幽霊に会える場所でもない」と語られている。 つまり、将棋ウォーズ配信における悪手/妙手≒霊に出会う、である。

心霊スポットで必ず霊に出会う訳では無い。 将棋ウォーズ配信でも必ず悪手/妙手に出会う訳では無い。 他方、観光者/視聴者は霊や妙手に出会

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ポーカーと麻雀の違い

ポーカーと麻雀の違い

※著者はポーカーはある程度遊んでいて、
麻雀は完全に初心者です。

軽く触ってわかった範囲。

手札について

ポーカー

手札は2枚、テーブルに対になるカードが増えていくが、最終的に5枚オープンされる。
つまり見るべきカードは合計7枚で、変動がゆるやか。
手札の入れ替えは行われない。

終了条件と掛け金

麻雀

手牌は13個、自分の手番ごとに1個づつ牌を入れ替える。最終的に見る牌の数は未知数だ

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将棋系Vtuber三宮の軌跡

将棋系Vtuber三宮の軌跡

このNoteの内容。
将棋系Vtuber三宮の経緯

1.構想はいつから?どうやら2022年12月ごろから。
この時期の私のツイート

将棋系Vtuberには一宮真純さんと四宮式さんがいます。
両者とも特に関係はありませんが、それなら三とか二が頭文字のVtuberを想起します。そして私にとってそれは『源氏物語』の三宮でした。

三宮は『源氏物語』でもややマイナーなキャラです。
有名なキャラは主人公

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ChatGPTは配信の視聴者になれるか? No

ChatGPTは配信の視聴者になれるか? No

結論。
まだChatGPTは視聴者の代わりはできない。

以下本文。

先日ChatGPTに視聴者をやらせる配信をしました。

この配信は以下の2つのお話の影響を受けています。

1.配信者は喋り続けているべき論。
→それなら喋り続けられる「補助具」が要る。

2.ChatGPTは会話が得意なんだし、視聴者の役を務められるのでは?
→発信元を忘れました。思い出したら追記します。たしかVtuberさ

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AIイラストと作意-人間らしい作品について-

AIイラストと作意-人間らしい作品について-

AIイラストへの嫌悪感についてのメモ。 かなり多くの割合でヒットするのは、「イラストサイト(Pixiv)でみたいゲームで検索したら”意図にそわないAIイラスト”が大量に出た」という苦情である。 で、この意図にそわない部分を「人間らしくない」「似たような構図」と表現されることが多い。

理屈としては以下の部分が考えられる。
1. AIイラストは「多産」である。人間が大量のイラストを描くのはしんどい

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AIと客観的評価

AIと客観的評価

AI周りで思い出したのは古典的なお話、 「過度に他人と比較すべきでない」である。 たぶん私がこの考えに触れたのは河合隼雄が初めてで、 歴史学を通して怪物的知性の持ち主を学び、また歴史学が個性を重視するという基礎を身につけるにつれ、この考えは一層高まった。

使い古された話として。 将棋を指した所で羽生善治や藤井聡太レベルになるのは難しいし、野球をやって大谷翔平レベルになるのもほとんど不可能である。

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AIと答えのある問題/ない問題

AIと答えのある問題/ない問題

AIと失業について

まず私は全く悲観していない。
この辺は対話型AIことChatGPTや画像生成AIのStable diffusionに触ればだいたい同じ感想が出るように思う。

この辺はやはりチェス、将棋、囲碁界隈の動きが先例としてわかりやすい。
この分野で「人間より優れたAI」が現れたが、界隈自体は消滅しなかった。
「人間が指す魅力」と書くと抽象的なので「自分がやる喜び」はAIによって減るも

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AIVtuberは既存のVtuberを駆逐するか? No

AIVtuberは既存のVtuberを駆逐するか? No

はじめに

2023年3月現在、対話型AIなどのAIの進歩はすさまじい。
その一環としてVtuberという形を採用するものが現れた。

まずはこれを見てほしい。

こちらはAI Vtuberしずくの雑談配信である。
コメントに丁寧に答える点や違和感のなさは今までの対話型AIとは別物である。

AI Vtuberと既存のVtuberの違い

さて、こういうお話になるとすぐに出てくる議論は次のようなも

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