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アキ映画の主人公たちは、その日その日を刹那的に暮らすが、いざという時の踏ん張りどころを心得ていて、一筋の微光を見逃さない。
ながくなるけどちゃんと書いてみよう。(何をって映画についてだよ) 映画はボクの人生の伴走者なんだ。(いや伴奏者かな) だけど記憶の中の映画には実体がない。脳内スクリーンのイメージってボクの無意識の投影だからさ。倒錯的に触発された内面の現象がランダムに拡散して雲のように流動するのさ。 思い返せば、いろんな映画を観てきたよ。アクションもロマンスもSFもドキュメンタリーも。産地もいろいろでさ、アメリカもヨーロッパも中東も南米もアフリカもアジアも、街角のポスターと情報誌「ぴあ」の告知
ヴィム・ヴェンダース監督の新作[PERFECT DAYS]に格差社会の肯定を感じた。([ベルリン・天使の詩]の監督なのに)
ヴィム・ヴェンダース監督の新作[PERFECT DAYS]に格差社会の肯定を感じた。([ベルリン・天使の詩]の監督なのに) このプロジェクトの(企業と機関と代理店の利害が交錯する)成り立ちを知って、私は宙を睨んだ。総論として残念な逸品である。 トイレ清掃人の単調な日常に禅的な諦念を持ち込めど、小津安二郎のニヒルとは別次元にある。([アメリカの友人]の監督なのに) 田中泯のホームレスも形式的存在に過ぎない。([Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち]の監督なのに) 歌う
時空のたわみや、その不思議な矛盾も、神秘的な人間存在の危うさも、愛と悲しみにむせぶ情緒の波に呑まれるような感動も、ボクには感じられませんでした。
新宿で映画を観るのは久しぶりでした。この二十年くらいは日比谷と六本木がボクの映画鑑賞の主戦場になっています。たまに渋谷と日本橋が挟まるくらい。 歌舞伎町のTOHOシネマズは、新宿コマ劇場があったところです。ご存じの方も多いと思いますが、新宿コマ劇場は北島三郎や小林幸子が恒例のリサイタルを行う名のある劇場でした。 ですがやはり、時代の趨勢には勝てず、2011年に取り壊されて、31階建ての高層ビルになりました。もともと東宝系の運営だったようで、新しい新宿東宝ビルにもIMAXスク
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