untitled|詩
私は古びた室外機みたいに唸って泣いている
ベランダのモンステラが空を指さす
洗濯物が飛んでったらしい
私は路地裏を走る
町中華の食品サンプルから私の怒りの湯気が出る
油にまみれたのぼりに私の黒い感情が染み込む
ポリタンクが私が零した愚痴を飲み干す
トタン屋根が私の錆びた悪口を吹き飛ばす
私は路地裏を走る
急に嗅ぎ慣れた柔軟剤の香りが視界を遮る
顔を覆う洗濯物が涙を拭き
不甲斐なさを共有した路地裏が微笑む
くたびれた部屋着で左右違うサンダルのまま
そういえば無くなりそうな柔軟剤を買いに走る
私は路地裏を走る
名もなき日常を走る
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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頂いた慈悲のチップで枯渇した身体に砂糖を買い与え、嬉しさのあまり鼻息荒く山に登り、お礼のやまびこを120デシベルで狂い叫び、クマを撃退します。