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【更年期の睡眠障害】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、睡眠不足による体重増加とその逆の影響についてお伝えしました!今回は、更年期に睡眠障害が起こりやすい要因について考えていきます!

女性特有の睡眠障害

睡眠障害は男女共通の問題ですが、その要因や症状は性別により異なります。女性における睡眠障害の有病率は年齢とともに高くなると報告されており、閉経以前では16〜42%、閉経前で39〜47%、閉経後で35〜60%ほどになります。その要因は人によって様々ではっきりとわかっていませんが、閉経後の女性においては、エストロゲンレベルの低下による血管運動症状やうつ病、体重増加およびメラトニンレベルの低下が挙げられます。

エストロゲンは、ノルエピネフリン、セロトニン、アセチルコリンの代謝に関与しており、これらの神経伝達物質が睡眠の制御に影響を及ぼすとされています。実際、エストロゲンには入眠時間の短縮、総睡眠時間の増加、中途覚醒の軽減する効果が認められています。そのため、閉経後と前の女性で比較した研究では、閉経後の女性は全体的な睡眠の質が悪いことが報告されています。

また、血管運動症状の一つである「ほてり」も更年期に多く見られる症状ですが、これが睡眠障害に大きな影響を及ぼす可能性が示唆されています。閉経後女性の75〜85%に認められるほてりにより、寝汗と睡眠障害の関連性が報告されています。

更年期のメラトニンレベル

概日リズムの調整にも関わるメラトニンは、一般的に50歳以降に加齢とともに減少していきます。年齢関連の減少は、光を知覚する網膜や硝子体老化の影響が考えられています。そして、更年期の女性においては、閉経前後でメラトニンの分泌期間と濃度に有意な差があるとこが報告されています。

次回は、更年期におけるクロノタイプによる違いや栄養面でのアプローチについてお伝えしていきます。

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