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【概日リズムとアレルギー反応】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、ケトン体が睡眠にもたらす影響ついてお伝えしました!今回は、睡眠の質がアレルギー反応を悪化させる可能性について考えていきます!

概日時計の仕組み

私たちの身体は、時間依存的に眠たくなったり、お腹が空いたり、体温が変化したりします。これは概日リズムにより、24時間より少し長い周期で個々の細胞が自律的に時を感じて機能していることによります。社会時間の24時間と比べると少し長いので、毎日24時間周期にリセットする必要があります。そのリセットされるタイミングは、朝の起きる瞬間です。

朝、目が覚めて太陽の光が網膜を通して視床下部の視交叉上核に伝わると、中枢時計がリセットされます。そして、その情報が全身の末梢組織の細胞に伝わることで、全ての体内時計が同調し、体の時が動き始めます。睡眠に関わるイベントはいくつかありますが、朝起きたタイミングによって夜の決まった時間に眠くなるような仕組みが備わっています。

Ⅰ型アレルギー反応を制御する概日時計

花粉症や喘息に代表されるⅠ型アレルギー反応は、1日の中でも夜間から早朝という特定の時間に症状が起こりやすく、モーニングアタックとも呼ばれることもあります。喘息発作については、夜間では日中に比べて400倍も起こりやすいという報告もあるようです。このようにアレルギー反応は時間に依存して起こると考えられており、マウスの研究において概日時計はⅠ型アレルギー反応を時間依存的に制御し、日内変動をもたらしていることが明らかとされています。

そして、アレルギー反応を引き起こしているマスト細胞の末梢時計をリセットしているのが副腎皮質ホルモンということもわかっています。副腎皮質ホルモンは、早朝に急激に血中レベルが上昇し、体が目覚める準備をします。マスト細胞の概日時計が同調されることで、アレルギー反応は日内変動がありますが、副腎皮質ホルモンの分泌を妨げるような刺激によって、アレルギー反応が日中においても悪化する可能性が示唆されています。

夜食のような不規則な食事摂取や夜間の過剰なスマホ使用、夜間の明るすぎる環境などによる睡眠の質の低下や精神的ストレスによる交感神経刺激とその疲労によって、副腎皮質ホルモンの分泌が不安定となり、結果的に昼夜問わずアレルギー反応を悪化させる可能性があります。花粉症にお悩みの方は、症状の起こる夜だけでなく、睡眠の質を高める日中の生活習慣にも目を向けてみてください!

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