【浅い眠りは悪ではない】
Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!
・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!
前回は、睡眠不足が健康にもたらす影響やリスクについてお伝えしました!今回は、レム睡眠の重要性について考えていきます!
レム睡眠とノンレム睡眠
睡眠段階において、一般的にレム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りとして知られています。この名前は、睡眠中の眼球運動に着目しており、レム睡眠は急速な眼球運動、ノンレム睡眠は“non”なので早くない眼球運動が起こることで区別されています。
それぞれの睡眠段階で身体の働きも異なっており、大脳はノンレム睡眠時に活動が著しく低下し、レム睡眠は活動しています。また筋緊張においても、ノンレム睡眠では軽度の緊張状態であり、レム睡眠では弛緩状態となります。睡眠段階によって、身体の状態は異なりそれぞれに重要な役割があります。
浅い睡眠は必要?
近年、デバイスの発展により睡眠状態を手軽に測定できるようになりました。観察すると浅い眠りと深い眠りの時間があり、深い眠りが多いほど睡眠の質が高いと思いがちになるかもしれません。しかし、何事もどちらに偏りすぎると良くないものです。深い睡眠であるノンレム睡眠は寝入り始めで最も深い段階まで入り、覚醒に向けて少なく時間も短くなるのが理想的です。一方、レム睡眠は覚醒に向けて頻度が多くなるのが理想です。
浅い眠りという表現ではありますが、それぞれ役割の異なる睡眠段階はどちらも必要です。睡眠不足になるとレム睡眠時間が多くなることがわかっており、それだけ身体が欲しているという考え方もできます。睡眠段階において脳血流を調査した研究では、覚醒時・ノンレム睡眠中に比較して、レム睡眠中が最もヘモグロビンが多く、血管の拡張もベースラインと比較して最も大きかったようです。それだけ脳が働くための酸素が必要であり、覚醒時以上に何かをしている可能性があるということです!浅い眠りが悪とは思わず、バランスを重視していきましょう!
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