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投資#400 宝くじ級の当たり、人生の幸福度を劇的に上がる方法とは
書籍の情報
書名:不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0VS4.0
著者:橘玲
発行所:PHP研究所
製作日:2022年3月18日
書籍の抜粋
(前略)
働きながら仕事を学ぶOJT(on the job training)は、要は「お金をもらって勉強する」制度です。それに対して欧米の若者は、多額の教育ローンを背負いながら、大学や大学院で就職に必要な資格を自力で取得しなければなりません。
じつは、日本企業のOJTが法外に有利な仕組みだということは、海外の若者たちにはずいぶん前から知られていました。海外で採用担当している日本人が口をそろえていうのは、「日系企業は最初は評判がいいけれど、2~3年したら優秀な人材はみんな外資系に転職していってしまう」ということです。
でも、これは考えてみれば当たり前の話です。日本企業の海外部門で働く外国人は「現地採用」で、日本からやってくる「本社採用」の社員とのあいだに歴然とした身分の違いがあります。お金をもらいながら仕事を覚えられるのならべつに構わないかもしれませんが、転職するのに必要な経験をいったん手に入れたなら、このような「差別」に耐える理由はありません。こうして、3年程度の「経験」を積んだらさっさと辞めていくのです。
「25歳「自主」定年制」では、これと同じことが日本国内でも起きる(あるいは、現に起きている)と予想します。なぜなら、賢い若者が同じ環境に置かれれば、国がちがっていても考えることは同じはずだから。
日本的雇用がいつまでも持続できるかわかりませんが、とりあえずいまのうちは、新卒一括採用(就活)でどこかの企業に入り、仕事を覚えることに大きなメリットがあります。とはいえ、何も知らないうちにたまたま決めた会社が自分にベストだという幸運は、宝くじに当たるのと同じぐらいの確率でしょう。
年功序列や終身雇用が崩れはじめたことで、外資系だけなくIT企業などを中心に、ジョブ型の中途採用を行う会社も増えてきました。だとしたら、海外の賢い若者たちと同様に、3年程度働いて「自分の専門/キャリア」といえるものができたところで、やりがいや生きがいを求めて転職するのはきわめて合理的です。このようにして日本でも、新卒で入った会社を3年で辞め、40歳までに2~3回転職してキャリアを積み上げていくジョブ型の働き方へと移行していくのではないでしょうか。
コロナ禍で、欧米の働き方に大きな転換期を迎えました。コンサルタントやプログラマー(エンジニア)など高い専門性をもつひとたちが、リモートワークによって、組織(会社)に所属していなくても働けることを実感したのです。
この体験が大きな影響力をもつのは、現代社会において、本当のストレスが人間関係から生じるからです。好きな人としか仕事をしないというぜいたくはできないとしても、「イヤな奴」との仕事を断れるだけで人生の幸福度は劇的に上がります。アメリカではこのことに気づいたクリエイティブクラスがいまや続々とフリーエージェントになっています。この潮流はいずれ日本にも押し寄せ、30代や40代でじゅうぶんキャリアを積んだ専門職(スペシャリスト)が、SNSでの評判を使って独立するようになるでしょう。
さまざまな調査で、自営業者の幸福度はサラリーマンより一貫して高いことがわかっています。収入が不安定でも、「人間関係で自分を選べる」ことは、それを補って余りある魅力があるようです。
テクノロジーの進歩で個人の評判が可視化されれば、もはや会社の信用で仕事を受注する必要はなくなります。この流れがさらに進めば、いずれはGAFAのようないくつかのプラットフォーマーと、それを利用してビジネスする個人や小企業(マイクロ法人)だけになっていくのではないでしょうか。
世界で唯一、メンバーシップ型という「差別的」な雇用制度に固執する日本は、これから強い逆風にさらされるでしょうが、ジョブ型の働き方も解体し、やがて両者は「働き方4.0」のフリーエージェント社会へと収斂していくのでしょう。
抜粋した理由
25歳自主定年
おもしろい響きだな
と思い読み始めました。
45歳定年を
叫んで炎上した例が
ありますが、
これはどうでしょうか
と思っています。
―――感想1―――
じつは、日本企業のOJTが法外に有利な仕組みだということは、海外の若者たちにはずいぶん前から知られていました。海外で採用担当している日本人が口をそろえていうのは、「日系企業は最初は評判がいいけれど、2~3年したら優秀な人材はみんな外資系に転職していってしまう」ということです。
社会人になってから、
結婚してしばらくする
まで、
英会話のイーオンに
通っていました。
毎年、新人の講師が
入社してきては、
1年で退職していきます。
社会人になりたて
の私でも、彼らが、
就職実績をあげるために
来ているのは知って
いました。
OJTが充実
していたかどうかは
当人でないので
わかりません。
仲良くなった講師は、
やはり1年で辞めましたが、
その後、外資製薬会社の
営業マンになったと
いうところまでは
つながっていました。
なかに土着性の
いい講師もいて、
本部の方へ籍を移して
いった講師もいます。
ここはひとそれぞれだな
と思いました。
―――感想2―――
日本的雇用がいつまでも持続できるかわかりませんが、とりあえずいまのうちは、新卒一括採用(就活)でどこかの企業に入り、仕事を覚えることに大きなメリットがあります。とはいえ、何も知らないうちにたまたま決めた会社が自分にベストだという幸運は、宝くじに当たるのと同じぐらいの確率でしょう。
新卒一括採用(就活)で
どこかの企業に入り、
仕事を覚えることに
大きなメリットが
あったんだ・・・・。
そう言われても、
実感はありません。
もう忘れただけかな?
確かに先輩の仕事を
途中でもらったり、
辞めたり、定年退職
していった人の残した
仕事を回されて、
育ってきたとは思います。
何も知らないうちに
たまたま決めた会社が
自分にベストだという
のは確かに
素晴らしい。
宝くじ級の当たりと
言われたらそうな
気がします。
―――感想3―――
この体験が大きな影響力をもつのは、現代社会において、本当のストレスが人間関係から生じるからです。好きな人としか仕事をしないというぜいたくはできないとしても、「イヤな奴」との仕事を断れるだけで人生の幸福度は劇的に上がります。アメリカではこのことに気づいたクリエイティブクラスがいまや続々とフリーエージェントになっています。
物理的なストレスが
どんどん下がって、
人間関係のストレスが
物理的なストレスを
上回ってしまった
のでしょうね。
それだけ社会は
よくなりつつある
のか
とおもいますが、
それでも、あまり、
社会がよくなったという
話しは聞きません。
人間関係から
ストレスで体調を
崩して、
一時的に働くことが
難しくなった友人が
います。
となると私も、
「イヤな奴」との仕事を
断れるようにならないと
と思います。
人生の幸福度は
劇的に上がる
とありますから、
期待は膨らむばかりです。
まとめ
宝くじ級の当たりとは何も知らないうちにたまたま決めた会社が自分にベストだという幸運、人生の幸福度を劇的に上がる方法とは「イヤな奴」との仕事を断れること