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投資#318 てごわい、スキーマ


書籍の情報

書名:学びとは何か―<探求人>になるために〔電子書籍版〕
著者:今井むつみ
発行所:株式会社岩波書店
発行日:2016年6月16日

書籍の抜粋


達人たちはここが秀でている
(前略)
「記憶力」は情報を貯蔵するハードウェアの容量が大きいとか、効率がよいとか、そういうことで、それは生まれながらに決まっていると考える人が多い。しかし、四つの方の記憶の達人たちを分析してみると、じつは「記憶力がよい」ということは、もともと意味のなかった情報に意味づけをする能力だったり、目の前の情報をすでに頭に持っているデータベースと関連づけて分類する能力だったりすることがわかる。

第1章 記憶と知識
1「記憶力がよい」とはどういうこと?


(前略)
私たちは日常で起こっている何かを理解するために、常に「行間を補っている」。実際には直接言われていないことの意味を自分自身で補いながら、文章、映像、あるいは日常的に経験する様々な事象を理解しているのだ。行間を補うために使う常識的な知識、これを心理学では「スキーマ」と呼んでいる。

2.知識とは何だろうか?
行間を補う


書いてあることが表面的に理解できても、スキーマが無いと何を言っているのかわからない。それはドラマや映画に限らない。専門家に向けて書かれた文章はその分野の専門的な知識を持たない人には理解することが難しい。理解が難しい理由にはもちろん、専門用語が分かっていないということもある。しかし、専門用語がすべて解説されていても、全体の論旨が分からないことも多い。これは、その専門分野での背景知識(その専門分野のスキーマ)が足りないため、書かれていなことの行間を補うことができないからなのだ。
(以下、省略)

2.知識とは何だろうか?
スキーマが使えない学び

抜粋した理由

記憶力や知識の量には
常々困ってきました。

記憶力がもっとあれば!

もっと知識があれば!

でも、記憶力や知識って

記憶力が頭の中に入れた
ことを、頭の中に長く留めて
おける力で、

知識が頭の中に長く
とどまっているもの?

なんか悩まされている割に
正体がよくわかりません。

そんなこんなで、
目に留まりました。

―――感想1―――

じつは「記憶力がよい」ということは、もともと意味のなかった情報に意味づけをする能力だったり、目の前の情報をすでに頭に持っているデータベースと関連づけて分類する能力だったりすることがわかる。

記憶力が頭の中に入れた
ことを、頭の中に長く留めて
おける力という定義も、

なかなか悪くなさそうですね。

でも、もっといい表現がされて
います。

もともと意味のなかった
情報に意味づけをする能力

目の前の情報をすでに
頭に持っているデータベースと
関連づけて分類する能力

どうやったら、頭の中に
長く留まるのか?

具体的な手法で記述されて
いますね。

この表現も今後真似て
いきたいと思います。

―――感想2―――

行間を補うために使う常識的な知識、これを心理学では「スキーマ」と呼んでいる。

スキーマ、スキーマって
よく聞くのですが、
すぐ忘れてしまいます(笑)

そういえば、人事評価でも、
評価者側はスキーマに
気をつけろと言われますね。

そうすると偏った評価を
してしまうとか・・・。

コンピテンシー評価も
もてはやされていますね。

このスキーマに陥った
評価をしないためだったかなと。

―――感想3―――

しかし、専門用語がすべて解説されていても、全体の論旨が分からないことも多い。これは、その専門分野での背景知識(その専門分野のスキーマ)が足りないため、書かれていなことの行間を補うことができないからなのだ。

むかし、専門用語が理解できれば、
その分野の話は理解できると
思っていました。

英語もそうでした。

でも、専門用語を覚えても、
英語を覚えても、ニュアンスが
わからずに、

この専門分野でのジョーク?

そこ笑うところだったのか?

というのはよくありますね。
英語でドラマを見た時が
そうでした。

なかなか手ごわいですね。

まとめ

てごわい、スキーマ

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