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投資#254 若さが成長の源泉


書籍の情報


タイトル:前頭葉バカ社会 自分がバカだと気づかない人たち
著者:和田秀樹
発行所:アチーブメント出版株式会社
発行日:2023年6月8日

書籍の抜粋


日本人は変化への対応力に優れている、という説があります。
近現代の歴史を振り返ると、日本人は徳川の世から明治維新への転換と、第二次世界大戦の敗戦という二度の激動の時代を経験しました。この大きなパラダイムシフトをうまく乗り越え、そのあとに繁栄を築いた日本人は変化に対処する能力が高いというわけです。
しかし、これは単に年齢の問題であり、前頭葉の若さが要因だったと、わたしは考えます。
日本人の平均年齢から考えてみましょう。平均年齢とは日本人全体の平均年齢のことです。これはおおむね日本の総人口の真ん中ほどの年齢に当たり、平均寿命とは違います。
敗戦からの復興期の1950年時点で日本人全体の平均年齢は約26歳でした。その後、高度経済成長期である1960年には約34歳、失われた20年頃の2008年には約44歳、そして2022年現在は48.6歳まで上昇し、世界第2位になっています。
ちなみに、世界第1位はモナコの55.4歳、3位はドイツの47.8歳で、アメリカは38.1歳、中国は37.4歳、インドは28.1歳です。
さらに、日本の人口減少と少子高齢化は加速度的に進行しています。総人口は2008年をピークに減少に向かい、2022年には1億2471万人まで減少しました。そのうち65歳以上の高齢者が約3割を占めています。
人間の前頭葉の老化が40代から本格的に始まることを考えると、日本はすでに「前頭葉の超高齢化社会」ということになります。
明治維新の頃や第二次世界大戦後は、日本人の前頭葉はまだ若く、大きな変化にも対応できました。しかし、今は国全体で、前頭葉が老化しているため、変われない日本人になってしまつたといえるでしょう。
その一方、まだ前頭葉が若いアメリカや中国では、次々と新産業が生まれ、経済も成長している、というふうに考えられるのです。

パラダイムシフトに強かったはずの日本人

感想

抜粋した理由

日本人は変化への対応力に優れている、という説があります。

確かに日本人は器用に
新しいものを作って
いた感じがします。

これも年齢の問題だった
というのは衝撃でした。

感想

―――1―――

幕末から昭和の終わりまで
日本人の平均年齢は40歳に
達していなかった。

この客観的事実からすると、
何だか前頭葉の影響力
の大きさがわかる気がします。

日本人の平均年齢は40歳に
なるまでは、新しい産業も
生まれていた。

日本人の平均年齢は40歳を
超えてから、陰りが出てきた。

なんだか、妙に一致して
いますね。

―――2―――

前頭葉が若いアメリカや中国は
これからも成長が見込めそう
ですが、

そろそろ天井の40歳が近い
です。

一方、インドは、平均年齢が
28.1歳ですか!?

ほぼ昭和の時代の長さ分だけ
まだ成長余力がありそうに
思います。

―――3―――

平均年齢を一気に下げるには、
移民政策なのでしょうけれども、

欧米を見ていると、移民受け入れは
大変そうです。

平均年齢を下げるためだけに、
移民政策を取るという判断は
難しそうです。

若さが成長の源泉といえそうです。

まとめ

若さが成長の源泉


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