マガジンのカバー画像

【詩集】空をおよぐ、海をとぶ。

138
30代に描いた詩
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

【詩】零れ落ちる

1日中ぼんやりしていた たいして意味のないことばかりを考えながら 空を見あげると 流れゆく…

高月うみ
1年前
8

【詩】うそ

あの日 君に対して嘘をついたんだ それは小さな嘘 それから 嘘が嘘を作り上げてゆき 言い訳…

高月うみ
1年前
7

【詩】もしも

朝日が昇り始める まだ空には月が白く浮かんでいた もしも という言葉を使えるのは きっと1…

高月うみ
1年前
8

【詩】おもかげ

私のなかの あなたの面影が いつのまにか理想になっていて 色々なひとと 出会いと別れを繰り…

高月うみ
1年前
8

【詩】君のかけら

君が残してくれたものは 僕をいつでも笑わせてくれたり 心が温まるような そんなかけらだけで…

高月うみ
1年前
3

【詩】砂時計

たったひとつの恋愛が おわってしまっただけでこの消失感 感情に沿った 言葉が何も出てこない…

高月うみ
1年前
6

【詩】別れ

私が私らしく 彼が彼らしく 生きてゆくために 別れを選択した それは 私たちを正当化するための言い訳 自分で納得させるための理由 ほんとうは もっと一緒に居たかった 別れたくないって大きな声で泣きたかった 私が私らしく 生きてゆけなかったのは 彼の前でその行動を起こせなかったことならば この別れを納得するしかなかった 【36歳の魔法】

【詩】不機嫌

きっと、 今の僕は 自分で思っている以上に ひどく不機嫌なのだろう それは 君と言い争いをし…

高月うみ
1年前
8

【詩】雨あがり

雨あがりに 外にでると 頬がひんやりとした いま 困っていること 悲しいこと 辛いことも 雨…

高月うみ
1年前
8

【詩】自分らしさ

自分らしい生き方とはなにか そんなことばかり考えていたら こころに大量の荷物がのしかかっ…

高月うみ
1年前
12

【詩】歩いてゆく

たとえば ほかのひとは 1歩で歩ける距離でも きみは その半分の距離しか 歩けないと嘆くけれ…

高月うみ
1年前
12

【詩】心当たり

本心の言葉もあるし その場しのぎの発言もある それは 誰にでも心当たりはあるとおもう だか…

高月うみ
1年前
8

【詩】風景

ひとつ またひとつ 灯りがともされる そんな夕暮れの時間 いつも見慣れている風景だけど 同じ…

高月うみ
1年前
6

【詩】ため息とコーヒー

交差点の 人のながれは おどろくほどに規則正しい そのいっぽう 自分のなかで 交差する感情は もどかしい程に入り乱れていた コーヒーショップの 2階からそれを眺めていると 歩いている人よりも 自分がとても小さくかんじる ため息で コーヒーの湯気が動くと それがどことなく面白くなって 今度はわざと コーヒーにそっと息を吹きかけてみた 自分のなかで 交差する感情も 湯気みたいなものだったらいいのに ふうっと息をかけたら 勝手に感情の仕分けをしてくれたら 楽なのにね