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【詩】砂時計

たったひとつの恋愛が
おわってしまっただけでこの消失感

感情に沿った
言葉が何も出てこない

そうしているあいだにも

いまという現実は
零れおちてゆく

まるでさかさまにした
砂時計の砂のように

いまという現実が
すべて零れおちてしまったのなら

きっと
私のなかの彼が
消えてしまうんだ


【36歳の魔法】


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