見出し画像

【詩】もしも

朝日が昇り始める
まだ空には月が白く浮かんでいた



もしも
という言葉を使えるのは
きっと1度きり

もうすぐ朝日が完全に昇りきる
月はまだぼんやり姿を残しているけれど
やがて消えてゆくのだろう

君を見失ったときのように



もしも
あのとき君を追いかけていたら

違う選択肢が選ばれ
違う道が待っていたのだろうか

白い月が
見えなくなったころ

僕も感情を見失った


【36歳の魔法】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?