【詩】ため息とコーヒー
交差点の
人のながれは
おどろくほどに規則正しい
そのいっぽう
自分のなかで
交差する感情は
もどかしい程に入り乱れていた
コーヒーショップの
2階からそれを眺めていると
歩いている人よりも
自分がとても小さくかんじる
ため息で
コーヒーの湯気が動くと
それがどことなく面白くなって
今度はわざと
コーヒーにそっと息を吹きかけてみた
自分のなかで
交差する感情も
湯気みたいなものだったらいいのに
ふうっと息をかけたら
勝手に感情の仕分けをしてくれたら
楽なのにね
【36歳の魔法】
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