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【詩】ため息とコーヒー

交差点の
人のながれは
おどろくほどに規則正しい

そのいっぽう

自分のなかで
交差する感情は
もどかしい程に入り乱れていた

コーヒーショップの
2階からそれを眺めていると
歩いている人よりも
自分がとても小さくかんじる

ため息で
コーヒーの湯気が動くと
それがどことなく面白くなって

今度はわざと
コーヒーにそっと息を吹きかけてみた

自分のなかで
交差する感情も
湯気みたいなものだったらいいのに

ふうっと息をかけたら
勝手に感情の仕分けをしてくれたら


楽なのにね



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