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自分が整う・心地よい瞬間〜いつもの朝から〜

タイマーセットして稼働している暖房のそよっとした音。外から聞こえてくるガタンゴトンという電車のかすかな音。それでいつも目が覚める。

左右に寝転ばせながら、丸まったり伸ばしたり... 口角を上げたり下げたり... 「う〜ん...」と声を出してみたり... 目を開けるまでが僕の心地よいひととき。「目を開けてしまいたくない...」 そうチラッと思った時、起きるスイッチが入る。

身体を起こして、まずは窓をスーッと開ける。6℃のソワっとしたひんやり空気が顔全体に優しく当たると同時に「おはよう」と自分に声をかける。立春を過ぎた今この頃。寒さの奥に、少しずつ春を感じる。突き刺すような寒さとは違う、優しさを感じると、ホッとため息が漏れ出る。

僕と同い年で、昭和を感じさせる電気ポットくんを棚から取り出し。コンセントにさしてお湯を沸かす。最近は「白湯」を飲むことが習慣になった。電気ポットは最初熱くなりすぎるから... 朝起きたてはコップ1杯の水を、身体全体に染み渡らせるように飲む。

白湯をコップに移してもなお、熱いから。お腹にコップを当てて湯たんぽがわりにしたり。湯気のゆらゆらをぼーっと見つめたりする。「あったかい」を感じることが僕にとっての心地よさなんだ。

「今何が起こっているの?」そう身体さんにきいてみる。「ちょっと疲れてるかな〜」「まだちゃんと動けないよ...」「もうあんまり無理させないでよね」お腹の奥のちょっとした重さが言ってくる。頭のてっぺん辺りの重さが言ってくる。腰の奥や腎臓が言ってくる。いろんな声が聞こえてくる。『あ、そういえば、昨日は食べ過ぎたなぁ...」 なんて気づいたり。 寝起きだから重いのとは違う何かはそこにはある。

白湯の温度が気づいたらぬるくなって... そんなに時間がたってしまったのか... と思いながら。体温並みの白湯をゆっくりと身体の中に入れていく。そして、口・喉・食道・胃に流れていくことを確かめていく。内側で動く感覚を味わう。

『今日もゆっくり穏やかに。できることを全力で。よろしくお願いします。』

そう自分に声をかけられるまで、ざっと45分。時間はかかるけど、徐々に身体が起きてきて、自然とMacbookに電源を入れている自分がいる。

・・・

これが僕にとっての、自分が整う・心地よい瞬間。いつもの朝の過ごし方です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

宇賀神

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