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副田高行さんから学ぶ『新聞広告』と『アートディレクション』
みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。
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今回は、
「副田高行さんから学ぶ『新聞広告』と『アートディレクション』」
と題して、
日本の新聞広告を長年牽引してきた
アートディレクター『副田高行』さんを勉強していく回になります。
アウトプットというよりも、私自身のインプットが主軸になる
「お勉強回」と、「本の紹介回」になるので、
お時間のある方はお付き合いいただけると嬉しいです。
副田高行さんとは
↑コチラの記事から引用
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副田高行|Takayuki Soeda
アートディレクター。
1950年福岡県生まれ。
74年朝日広告賞入選(コカコーラ)。
75年スタンダード通信社入社後、76年に朝日広告賞グランプリ受賞(カゴメトマトジュース)。
1980年サン・アドへ入社、「サントリー ナマ樽」を手がける。
1985年仲畑広告制作所へ入社。
東京ガス、サントリー、JR九州などを手がける。
96年「副田デザイン制作所」を設立。主な仕事としてシャープ、TOYOTA、ANA サントリーなど。数多くの作品が受賞。
本の紹介
今回私が購入した本はコチラ↓
『時代の空気。副田高行がつくった新聞広告100選。』
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副田高行がつくった新聞広告100選
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内容は過去の副田さんの新聞広告が大きく載っていて、別のページに解説が書かれています。
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まず、見ていて面白いのは、新聞広告というだけあってその時代を切り取っているように感じられるところです。
毎日届く新聞の何気ない1ページを使い、
いかに見る人の気を引き、文章を読んでもらうのか!
そこには、数々の工夫がされていて本当に勉強になります。
1980年代の広告も、その時代の雰囲気が伝わるけど、決して古い感じがしない。
なんなら新しくさえ感じるデザインに目を奪われます。
新聞って、朝早くに届いて父親が朝食の時に読むイメージが強い人も少なくないと思います。
朝の出勤前、バタバタしやすいタイミングで読まれる新聞の中に入っている広告をいかに読んでもらうか!
朝の貴重な情報収集の時間にいかに入りこみ、印象付けするか!
これは、現代のインターネットでも最重要とも言える技術と意識だと思います。
正直に話すと、
私は副田高行さんを最近まで知りませんでした。
知ったキッカケは、現在受講している、
コピーライター、アートディレクター養成講座
「アートとコピー」
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で、第二回目の講師ということと、
今回出されている課題に関係していたので、大急ぎで調べた、というわけです。
さらに正直に言うと、写真を見たら結構いいお歳。
まぁ、参考資料程度に本は手元に置いておけばいいか!
くらいの感覚で購入しました!
まぁ、
とんでもない大バカ野郎だったと、今は猛省しています!
無知とは恐ろしい・・・
今はこの本に出会えたことにシンプルに感謝しています。
私の共感ポイント
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私がとても共感を覚えた文章をひとつ紹介させてください。
湯村画伯の「ヘタウマ」理論(?)は、こうだ。
「ウマウマ」じゃ、技術の自慢でとりつく島もない。
「ヘタヘタ」な奴は、仕事なんかやめちまえ。
「ヘタウマ」こそがクリエイティブの極地なのだ、人の心をゆさぶるのだ。
と息まいたのだ。
すっかり賛同した私は、しばらくの間、「ヘタウマデザイン」であばれまわった。
私は、
デザインすると言うことは、単純にビジュアルを整えるということではないと考えています。
いいデザインは問題を解決に導き、ビジネスを強くしてくれると考えています。
そのためには、ただマジメなだけでは伝わらない。
真剣にふざけ、絶妙なバランスでヘタなデザインもとても大事だと思っています。
なので、この文章にとてもトキメキました!
広告の本質とは
この本を読んで見えた広告の本質とは、
企業から社会への手紙。
そしてアートディレクターの仕事の本質は、
社会とのコミュニケーション方法を探り、それを導く仕事。
このように私はこの本を読んで感じました。
最後に
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この本の100個の新聞広告の中では、私はこれが一番好きです。
この本は、デザインをされている方は必ず読んだ方がいいと思うし、
デザインをしていない方でもただ眺めているだけでも面白いと思います。
ぜひ、気になった方は手にとってみることをオススメします。
本当に勉強になる本でした!
これを活かして、第二回講義に向けて課題制作を頑張っていきたいと思います。
以上、ウエマツでした〜
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