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#70 機械が苦手過ぎるので手伝ってくれる仲間がいて良かった話し

#70 機械が苦手過ぎるので手伝ってくれる仲間がいて良かった話し

酪農現場でのICTについて考えてみます。

最近の酪農場では、TMRの給餌が機械化されてきました。TMRのミキサー車で人がTMRを配らなくても良い時代です。

皆様の牧場ではどうでしょう?

私は、やはりTMRを人が作り配ってくれた方が仕事をしやすいです。機械音痴ですからっ!もはや、アレルギーと言っても良いかもしれません。

だから、相棒が必要です。

私は搾乳ロボットの管理画面も上手に見ることが

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#68 2021年の一年の計

#68 2021年の一年の計

元旦投稿の転載です。

1年の計は元旦にありです。
UCMの計です。

酪農部門:周産期疾病対策を行いました。
肉牛部門:肉質向上のためのサプリメントを作りました。
共通部門:子牛の移行期、ミルクからスタータへの切替をスムーズにしました。

この3本柱で行きます。

商品開発:上記を実現するサプリメントをUCM商品として販売しました。やりたいメーカーさんはいますか?
記事投稿:Facebookだけ

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#67 人は石垣、社員、牧場さん、牛さんは石垣

#67 人は石垣、社員、牧場さん、牛さんは石垣

牛の話しじゃありません。

私は経営者としては失格でしょう。
でも、社員は私一人。

社員の満足度は100%です。

楽しく仕事が出来ています。
これも支えてくれている仲間、お客さんがあってのこと。
そして、牛さんたちにも感謝です。

義理の父の話しです。

“私が仕えていた社長は公私の私が無い人でね…
365日トップとして社員とその家族のことも考えながら仕事をしているような人だ。
私もそのような

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#64 UCM新開発商品のコンセプト

#64 UCM新開発商品のコンセプト

今考えている試験のコンセプト。

飼料添加剤のメーカー様とお会いできて、サンプルを頂くことが出来ました。試験のストーリーもやっと決まりました。

①妊娠末期にMP(代謝タンパク質)850の給与レベルの妊娠牛
②採血にて母牛の状況を確認(第一回目は差なし)
③親付けの子牛(ロボット哺乳、早期分離哺乳でないこと)
④添加剤を20g給与する
⑤子牛の採血にてBHBAを中心にモニタリング
⑥離乳後、育成配

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#59 コンサルティング活動の中での学び

#59 コンサルティング活動の中での学び

今年のコンサルティングで勉強になったこと…
(どれもこれも全てが勉強ですけども)

基牛農家さまの肥育成績。

優秀な素牛農家さまがうちの牛の肥育成績は?
とのことで、昨年から2頭肥育を始めて10,11月に出荷しました。

①素牛の時のDGが高く、血統もまずまずの牛を選択
②原料の良い有名な肥育用の飼料を選択
③ガイドラインを参考にアレンジ
④血液プロファイルも併用

結果。
枝肉重量平均620k

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#55 飼料セールスパーソンの話し

#55 飼料セールスパーソンの話し

私とよく巡回する飼料セールスパーソンの話し。

①牧場 ここは前年比99%、お詫びの牧場です。
まず、彼は搾乳ロボットの管理画面のチェックから入ります。そして嘆きます。その後、糞洗い、私と乾乳をチェックしてから、採血を手伝い、乳検をチェック(乳検Webシステムの各種データ)、飼料設計のチェック、粗飼料のチェック、最後にバルク乳の成績をチェック。全て彼が自発的に行います。私の主導は採血のみ。

②牧

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#47 開業一年経過UCMの運営方針

#47 開業一年経過UCMの運営方針

開業してもうすぐ一年。

財布の中身は…ですが、心は熱いです。
開業して正解でした。
これも皆さまと牛たちのおかげです。

弊社の方針です。

私は自分の正義を人に押し付けます。
分かっているけどやめられない…

だから、会社を3つほど退職し、今日に至りました。

大学卒業後から牛たちと共に仕事を続けています。

宮崎の牧場をスタートし、アメリカの牧場、その後獣医の資格を取るために北海道に来て、飼

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#44 コンサルティング先の牧場さんの成績はいかに!?

#44 コンサルティング先の牧場さんの成績はいかに!?

牧場コンサルティング先では

①生産性が向上する牧場
②生産性を維持する牧場
③残念ながら前年比割れをする牧場

の3つのタイプがあります。

当然、私はいつも①を狙って行きます。
①は勝ち、②は引き分け、③は負けです。

①のケースで共通しているのは牧場主と従業員の方、農場をサポートする関係者のモチベーションが高い事。

人の輪です。

今年、飛躍的に乳量が向上した牧場、素牛の疾病が軽減し、治療

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#42 UCM的な勉強会の内容!

#42 UCM的な勉強会の内容!

酪農場さんからご依頼いただきました勉強会の内容です。

私は牧場従業員さん向けの勉強会を好みます。
行ったことのない牧場での勉強会、不特定多数を対象とした勉強会はご遠慮させていただきます。まだ、その域に達していないので。但し、例外はあります。

さて、今回の勉強会の内容です。

イントロは3つのサークルです。

一日のサークルのポイントは休憩です。
これについて、実際の農場の写真を交えながら話しま

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#35 一番弟子のセールスパーソンとの最後の同行にて

#35 一番弟子のセールスパーソンとの最後の同行にて

昨日から紋別4練泊です。
夜は行きつけの珍萬です。

「4日連続で晩御飯を食べに来たお客さんっている?」

「???いないわ。そんな人」

そんな人になれるチャンスですね。
しかも、今まで気になっているメニューを食べられます。一石二鳥…

昨日、私の一番弟子との最後の同行を終えました。
訪問した牧場での最後の会話。

酪農家さん
「和牛を肥育したいのですが。名前は“膝茂勝”です。」


「目的は

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#33 全てに対応出来るマニュアルはあるのか?

#33 全てに対応出来るマニュアルはあるのか?

肉牛の飼養管理について考えてみます。

肉牛の場合、色々なステージ、育成牛(素牛出荷まで)、肥育牛の飼料給与マニュアルを作ってくださいとのご要望があります。

私はその域に達していないので、一度牛群を確認し、現状の給与量を確認して、実際に給与を始めて見ないとマニュアルは作れません。

要は、牛、農場主さま、従業員さまとの会話なくして、マニュアルは作れないとの意味です。
乳牛の飼料設計と同様で、農場

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#32 UCMタイムバジェット公開!

#32 UCMタイムバジェット公開!

酪農場の巡回を終えて帰ってきました。今回はその巡回について書いてみます。

朝7時に農場に訪問し、牛との会話開始です。
まず、乾乳前期、後期、分娩房、産褥、経産泌乳前期、初産泌乳前期、泌乳後期、BCS調整群…を見たところで、TMRの給餌が始まりました。

丁度牛の観察も一段落したので、TMRの切断長などの物理性をチェックし、食いつき、食べに来ない牛の状態、飼槽の込み具合などを確認。原料のサイレージ

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#30 カウタイムバジェットならぬUCMタイムバジェット

#30 カウタイムバジェットならぬUCMタイムバジェット

ある1日のスケジュールです。

朝はまずFacebookに記事を投稿後、愛犬との散歩に出かけます。帰ってきたら、酪農検定Webシステムでお客様の牛群データをチェックし、出発準備。

まず、最初の訪問先。酪農家さん。

今日は育成牛の体側を行います。育成牛の飼料設計に反映させるためです。体高、体重(今回は推定尺使用)を測ります。その後、関係機関を含め情報交換です。(これが面白くて、非常に重要ですね。

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#25 新進気鋭の獣医師さんへのOJT~肥育牛の採血~

#25 新進気鋭の獣医師さんへのOJT~肥育牛の採血~

以前、ある肥育牛群の採血を行いました。牛は非常に良好でボリュームのある牛を作られていました。
そこで、クライアントさまの新進気鋭の獣医師と共に採血を行いました。肥育牛の採血は初めてだったので、苦戦していましたが、それも想定内です。最初はなかなか上手く行かないものです。
一口に採血と言っても対象牛が違えば、要点は異なります。肥育牛の採血を行ったことで酪農場の採血とは異なる点、保定がしっかりされないケ

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