#33 全てに対応出来るマニュアルはあるのか?
肉牛の飼養管理について考えてみます。
肉牛の場合、色々なステージ、育成牛(素牛出荷まで)、肥育牛の飼料給与マニュアルを作ってくださいとのご要望があります。
私はその域に達していないので、一度牛群を確認し、現状の給与量を確認して、実際に給与を始めて見ないとマニュアルは作れません。
要は、牛、農場主さま、従業員さまとの会話なくして、マニュアルは作れないとの意味です。
乳牛の飼料設計と同様で、農場によって異なります。
肉牛の場合はある意味、乳牛の乾乳と同様、ある一定のガイドラインは存在します。マニュアルではなく、ガイドラインを作りましょう。そのガイドラインを参考に状況を観察、分析し一緒に修正し、目標に近づけましょう。
今度、作成した肥育牛のガイドラインを説明に行く農場があります。この農場は以前に肥育中期から出荷、枝肉の成績確認まで行いました。今回は2回目ですので経験値が上がっています。前回の反省を踏まえて、より、アグレッシブに慎重に行います。
肥育牛は“牛の能力に見合う枝肉重量となり、無事にその役目を終わらせること”が重要であり、これが牛の代弁者の務めで、収益が上がるように導くことが門番の仕事です。
牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…