【書評48】「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考 西岡 壱誠 (著)
東大の人。
そう聞いて思い浮かぶのは、「天才」「次元が違う」「すごい」。
どれも他人事だ笑
東大の人って、とんでもない記憶力があり、授業は一回聞けば頭に入るもんだと思っている。
知り合いで早稲田に合格した人がいるが、勉強しなくても覚えられる、みたいな話をしていたからだ。
それを真に受けたボクは、遺伝とか才能とか生まれつきのもので差があるんだろうなと諦めていた。
しかし、東大に入るような人の考え方や勉強の仕方を学んだほうがよほど生産的だ。
自分が少しでも成長できるなら、変なプライドは捨てて教えを請いたい。
直接お願いできなくても、本を読めばこっそり学べるからいい笑
そう思って手にしたのが本書。
東大に入る人はどんな思考習慣があって、優秀でいられるのだろうか。
それを学びたくて本書を手に取った。
筆者紹介
内容
元偏差値35から2浪して東大に合格した筆者が、考える技術と地頭力を磨く方法を教えてくれる本。
筆者は自分のことをバカだといい、どうすれば東大に合格できるか徹底的に考え抜いた。
そして、頭のいい人のやり方や思考法をパクった結果、東大に合格できた。
だから、東大に合格しているからといって地頭力は関係ない。
誰でも、思考力や地頭力は磨けるという。
・たくさんのことを暗記
・沢山の本を読破
・うまく説明
・いろんなアイデアを出すなど
筆者は東大に入って、東大生のうち99%は、後天的に頭の良さを身につけた人だと実感したそう。
東大生の頭の良さを作る思考回路は下記の5つ。
・絶対に忘れない思考回路
・難しいこともわかりやすく伝える力
・誰にでも必ず理解させる説明力
・自然とあふれるアイデア
・頼りにされる問題解決力
ちょっと頭の使い方を変えれば、誰でも頭のいい人になれる。
本書は大きく2パートに分かれる。
PART1 日常生活で「地頭力」がグングン高まる東大思考
PART2 「地頭がいい人」の頭の中はこう動いているーー「東大思考」実践編
part1ではたくさんのことを暗記できる理由や、わかりやすく話す方法、アイデアの生み方を教えてくれる。
ここを読めば、東大生がいかに考えながら生活しているかがわかる。
毎日のちょっとした積み重ねでも、大きな差になることがわかる。
そこが、東大に入れる人との差。
part2では、東大思考はあらゆる場面でずっと使えることを教えてくれる。
東大思考は日常の解像度をあげること。
だから、あらゆるタイミングで実践出来るし、そうすることで思考のクオリティを高められる。
わかるのと出来るのとは違うから、実践あるのみ。
心に残ったところ
人間の能力なんて差がないんだなと希望を持てる。
東大に入る人は特別、自分にはムリ。。
そうやって、諦める人は一体どれくらいいるだろうか。
筆者は勉強が出来ない学生だったようだが、それでも出来る人のマネをして頑張った結果東大に合格。
言葉では簡単書けるが、相当努力しただろうなと想像できる。
やり方をまねして、コツコツ積み上げるのが大事なのはどの分野でも同じことだなと思った。
なにか苦手な分野があるなら、出来る人から学んでコツコツ継続するのが最短の道だとも教えてくれる。
目標設定の重要性を教えてくれる。
筆者の周りの東大生は全員、めっちゃしっかりとした目標をたてていたという。
細かい目標をたてると、今何をすべきかが明確になるし、勉強にも集中できる。
なぜ、いまこの勉強をしなくてはならないのかが明確になるからだ。
また、自分が今どのへんにいて今後どうするかもわかるから不安を感じにくい点もメリットだろう。
勉強に限らず、色んな分野に応用できそう。
ダイエット、生活習慣、資格試験など。
長期に渡ってモチベーションを維持する必要があるものは、計画をしっかり立てて挑みたい。
まとめ
自分が高校3年生の時を思い返していた。
、、、なんで自分が勉強ができなかったか分かった笑
本書は若い人にこそ読んでほしい一冊。
なぜなら、若いうちに本書で紹介されている「東大思考」を身につければ、その後の人生が大きく変わるから。
物事の考え方が深くなるから、より良い解決策とかアイデアとかを生み出しやすくなるだろう。
だから、実践すれば自分の人生にいい影響があるだろう。
筆者に感謝。
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