うつ病の方へ、お勧めの情報を紹介します!
「ゆっくり行く者は、健康にそして遠くまで行く」
《Chi va piano va sano e va lontano.》
(イタリアのことわざ)
1.無理に2時間も映像を見る必要は無いです
前回の投稿の続きで、うつ病の人へのお勧めの情報として、今度はお勧めの本を紹介したいと思います。
前回はGYAO!で無料公開(3月27日まで)されている、映画の『ツレがうつになりまして。』を紹介しました。
この映画だけでも結構、共感できたり、どうしたら良いか分かるような作品だったと思います。
感動的でとても優しい映画だと思います。
それにちゃんと医師の監修が入っていたみたいです。
原作では入っていませんでした。
例えば食事の面で言えば、うつ病の人に大切なセロトニンの材料となる「トリプトファン」と、それを取り込むのに必要な「ビタミンB6」が含まれている納豆や卵、牛乳、バナナなどを摂ると良いことが描かれていました。
(注意:サプリメントでトリプトファンを摂るのは、医師が止めています)
また眠たい時は好きなだけ寝れば良いみたい(もちろん夜も)ですし、ちょっと元気がある時は散歩すると良いことも少し描かれていました。
逆にやらない方が良いこと、「辛いことはやらない・会いたくない人には会わない・やれない事はやらなくていい」事も描写されていたと思います。
単純ですが、気があまり強くない人や、断りにくい人には難しいかもしれません。
でもとても大事なことだと思います。
2.コミカルでありながら、でもしっかり描かれています
本についてですが、またですが『ツレがうつになりまして。』(細川貂々・著)をお勧めしてしまいます。
一番の理由は、「うつ病の本の中で一番読みやすい」からです。
読みやすいマンガで書かれていて、ページ数も凄く少ないからです(褒め言葉です)
映画では時間の都合上描けなかった実際の「ツレ」さんが、色々苦しみ、悩み、葛藤する様子が描かれていて、そこから少しずつ日常を「ダラダラと」過ごせるようになっていって、病気が段々と回復していく様子が描かれています。
ツレさんが自殺未遂をしたのは1回だけではありません。
良ければ続けて『その後のツレがうつになりまして。』も読んで欲しいんですが、それは実際にこの本を読んでみて、読んで共感できたかどうかで決めてもらえたらと思っています。
人によって合う・合わないがあると思いますので、まずは一冊読んで見ようという方にお勧めします。
3.読者を決して責めないし、とにかく読者に寄り添ってくれる本
次はちょっとしっかりとした本を紹介してみたいと思います。
これをうつ病の方に読め!というのは、ちょっと酷かなとも思ってます。
少なくともある程度回復した状態じゃないと、文章量といい、ちょっと重いなとは私も思っています。
なので少し抜粋したいと思います。
生きることに疲れたあなたは、いま休んでいい。
いまあなたが休んでいるのは、「自分の城」を心の中に作っているのである。
(中略)
だから、生きることに疲れたあなたは、いま頑張ることで物事を解決しようとしてはいけない。
休むことで解決しようとすることである。
であったり、
いまはもうこれ以上頑張る必要はない。
もう周囲の人から好かれる必要もない。
いまは静かに休むことである。
「こんな日は久しぶりだな」と思うような日を送ることである。
いまあなたが静かに休むことであなたを蔑視(べっし)する人がいれば、その人はあなたが頑張っている時には、あなたから搾取(さくしゅ)する人である。
といった言葉が載っている本だと思ってもらえたらなと思います。
割と人気の本ではあるらしいです。
4.最後に
後は「急がば回れ」だと思います。
うつ病は永遠には続かない事だけは覚えていてほしいです。
それまでは焦らず、ゆっくりゆっくり、こころの好・不調を感じながら無理をせず、少しずつできる事を増やしていったら良いのではないかと思います。
以前、「石橋を慎重に叩いていたら、壊しちゃった」みたいな言い方を聞いた事がありますが、私はうつ病の人に関しては逆だと思います。
まだ怖いうちは、徹底的に叩けば良いと思います。
叩けば叩くほど橋は強くなる、私はそう思っています。
できない事は決して悪いことではないと思います。
むしろできない事を知っている人ほど聡明な方だと、私は思っています。
それに気づかれた方は、たとえ博士号を持っている方より何より素晴らしい人だと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!