「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪⑤
歩く趣味には才能なんかいらない!!
歩く趣味は人を選ばない。
それどころか、歩くことなどつまらないと思っている人こそ、この趣味にはまりやすい。
とっつきは悪いんだけど、話してみるとしっかり気が合ってしまったという人がいる。
第一印象があまり良くなかっただけに、打ち解けるとかえって親しみが増すことがある。
歩くことはつまらないと思っている人も、これと似たような感じをもっている。
思い違い、食わず嫌いといったような感覚で、誤解が溶けると親しみがぐっと増す。
歩くのがつまらないと思い込んでいる人の多くは、まだほんとうの歩く楽しみを知らない人たちなのだ。
一度歩く楽しさを知れば、ほとんどの人が歩くのが好きになる。
歩く趣味というのはそのくらい間口が広く、奥が深い。
これが歩く趣味の最大の魅力である。
例えば、子どもや孫と一緒に陽だまりの中を歩くことができる。
どちらかのペースに合わせて歩いても、それがハンデにはならない。
気の合った人と一緒に歩いていれば、それだけで楽しいものである。
ハンデもつけずに、60歳以上の年齢差を超えて一緒に楽しめる趣味はそう多くはないはずである。
むしろ若い人にハンデがつくことさえある。
歩く趣味は人を選ばないから、その気にさえなれば誰でもできる。
年齢も性別も関係なく、日常的に歩いている人はそれだけで「歩きの達人」になる。
しかも、歩きの達人は外観だけではそれとわからない。
華奢なご婦人だったり、顔に深いしわを刻んだ老紳士だったりする。
こういう人たちと一緒に自然の中を歩いていると、ふだんあんまり歩かない若者の方が先にへばってしまう。
ふうふう言ってへたり込んでいる若者に、華奢なご婦人が「大丈夫ですか?」などと声をかけ、飲み物を分けてあげたりする。
あるいは、老紳士が「荷物が多すぎるようだから、少し持ってあげよう」などと助け舟を出される。
華奢なご婦人とはいえ、普段から歩き込んでいるので贅肉が削ぎ落とされ、スリムな体型になっている。
意識して歩いていれば、誰でもこうした歩きの達人になれる。
歩く趣味には優れた運動神経やセンスなどはいらない。
研ぎ澄まされた反射神経など全く必要ない。
天才と呼ばれるようなもって生まれた資質も不要である。
歩く趣味は人を選ばないだけに、どんな人でも「歩きの達人」になれる。
必要なのは「継続」の二文字だけだ。
しかし「継続」とはいいながら、足の裏をペタペタ地につけて歩いていては、足の運動から脳への情報は微々たるものとなる。
一歩足を出した時に、反対の足が地面を踏みつける親指がポイントになる。
つま先を意識しながら歩いてみよう。
・・つづく・・
【参考書籍】『歩くとなぜいいか?』(PHP文庫)大島清著
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