「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪②
「歩くこと=喜び」なのだ!!
1日に5000歩程度を積み増すのは、それほど大変なことではないと思う。
いちばん簡単な方法は、30分程度の散歩だ。
サラリーマンなら、いつも使っている駅の一つ手前で降りてオフィスまで歩く。
帰りも同じようにすれば、それだけで5000歩程度は歩けるだろう。
朝は忙しくて時間が作れないというなら、昼休みに15分程度の散歩をするというのもいいだろう。
ちょっと遠くの店まで行って昼飯を食べに行っても良いだろう。
帰りは一つ先の駅から乗るようにすれば、合計で30分程度は歩けてしまう。
このように意識して時間を作り出すようにするだけで、だんだんと歩くことが趣味になっていくはずだ。
私たち人間は実はもともと歩くことが嫌いではない。
というよりも、人間の脳は歩く事に喜びを感じるようにできている。
歩いているとき、脳は活発に動いている。
ギリシャの哲学者アリストテレスは、散歩をしながら弟子たちに講義し、散歩をしながら議論もした。
なんとなく歩いている時の方がアイデアが湧いてくるような気がする人も多いと思う。
なぜだろう?
おそらく、歩く事は本能に根ざした快感であり、快感に包まれるとき脳は活発に動いているのだ。
しかし、昔の人のように歩かなくなった現代人は、歩く喜びを忘れてしまっている。
意識して歩くというのは、実はその喜びを思い出すことなのだ。
30分歩けば30分楽しくなる。
楽しければ、また歩こうという気になるだろう。
しかしそうは言っても、30分歩いたけれど、ちっとも楽しくないという人がいるかもしれない。
ただし一つ確実に言える事はその人は歩いた分だけ足腰が鍛えられて、体が健康になっているという事だ。
体のために良かったのだと考えれば、また歩こうかという気分になるはずです。
だから1日や2日歩いただけでつまらないと決めつけないで欲しいのです。
歩く喜びを思い出すのに時間がかかっているだけなのだ。
言葉を変えて言うならば、それだけ「現代人」になっていると言うことなのだ。
歩いている間は、少しだけ現代人を忘れた方がいいかもしれない。
例えば、子供の頃歩いていた街は鉄の匂いがしたな(筆者は鉄の街北九州市生まれ)とか、稲を刈った後の広々とした田んぼを走り回ったなとか、思い出してみるとよい。
こんな風に思うだけで、たとえ都会を歩いていても風景が違って見えるものだ。
昔懐かしい看板が目に飛び込んできたり、公園のささやかな自然に故郷の風景を思い出したりするかもしれない。
現代人は忙しすぎるし、心に潤いがなさすぎる。
歩くという事は、こうした忙しさからしばし自分を解放することであり、かさかさした心に潤いを持たせることにもなるのだ。
この二つの要素は、長続きする趣味に欠かせない要素である。
「歩く」という簡単な行為でしばし、“現代人”を忘れてみると、それまで気づかなかった自分が見えてくるかもしれない。
いい趣味というのは新たな自分をもつくり出す。
こんな事からも「歩く」趣味を推す理由がわかるのではないだろうか?
・・つづく・・
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【参考書籍】『歩くとなぜいいか?』(PHP文庫)大島清著
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