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京都旅行日記〜食べ物〜
2024年11月に行った京都の旅行日記Vol.1です。
ただ日付順に書いていってもつまらんな〜と思ったので、「食べ物」「本」「音楽」「見たもの」の4ジャンルに分けてまとめようと思います。
全て組み合わせると私の1日の行動記録が分かる、というようなヘンテコ日記です。
今回は食べ物編。
お楽しみあれ〜!
*旅行中いろんな人と会っていますが、そこにいることが自明の人(お店の人、出演者)など以外はイニシャルで統一しようと思います。
私もいきなり他人の日記で「とわいらいと(or本名)とご飯いって〜」と書かれるとびっくりすると思うので。念の為、ね!
*お店の名前には【】、料理・メニュー名には『』を付けています。
*とわいらいとに「食事を美しく撮影するスキル」はありません。ましてや記録用に撮っているので、非常にテキトー写真が連発される予報。
綺麗な写真を求める方は他の方のInstagramなど探されてください。よろしゅう。
1日目
*早朝
窓から染みてくる冷たさに気がついて目が覚めた。もう高速降りたっぽい。
次いでアナウンス「まもなく京都駅です。」
ん?明らかに到着時刻より早い。
深夜バスの中で、自宅から持ってきた『梅おにぎり』をひったくるように食べた。
京都での一口目。
*朝
南禅寺の早朝拝観を終えて歩いて【SPICE GATE】へ。『京風スパイス朝定食 カレーリーフ香る魚介出汁カレー』を食べる。
緑茶の茶葉と炊いたというお米と和な付け合わせ、そして優しいサラサラ出汁カレースープが身体に沁みてあったまる。
今日は今年一番の冷え込みだそうで、手先から芯まで冷え切っていたので嬉しい。
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*昼
エネルギー切れのため、美術館で寝そうになってしまったので近くの美味しそうな和食屋さんを探す。できればあったかいお味噌汁をば…
見つけたのが【糀屋カフェ】。『味噌汁定食』を頼む。(味噌の種類選ぶの楽しかった!)
赤味噌具沢山お味噌汁、粕漬けサワラ焼き、小鉢、ご飯。と自宅の普段の食事と近くて安心する。
写真を撮ると、熱々のお味噌汁から立ち上る湯気まで写っていてなんだか嬉しかった。
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2日目
*朝
レンタサイクルショップの近くでモーニング探し。
【Cafe Seberg】を発見して入る。
前情報によると癖アリ映画好きの店主さんによる映画愛に溢れた空間とのこと。
いざ入ると、壁一面に映画のポスターやフライヤーが貼ってあり、あらゆる場所にパンフレットが置いてある。
トーストのメニュー名にも映画タイトル、コーヒーのブレンド名には俳優の名前が使われており、映画愛感じる。
私は『DUNEトースト』と『ホットコーヒー(スカーレット)』にした。チーズとスパイスと蜂蜜がたっぷりかかっているトースト。とても美味しい〜
普段あまり小麦製品を食べないため、朝から目一杯の贅沢をしている気分。これから自転車で北白川まで走る。これを食べればどこまでも行けそうだ〜
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*昼
真如堂のベンチにしばらく座っていたため、身体が芯まで冷える。昨日と同じように暖を求めてランチをば。
"地元の食堂"感がある【モンパン食堂】へ。お店の方がフレンドリーで「こっちがホットカーペットの座敷で、こっちがストーブ近いテーブル!どっちでも好きな方で!」と案内してくれる。私はホットカーペット派。
普段食べないの食べよう〜と思って注文したのは『麻婆豆腐定食』。
ひき肉を大豆ミートに変更してもらった。
一口食べてびっくり、大量のスパイス!!!テンション急上昇。
フユさんと青藍でジャリジャリ系スパイスカレーを食べてからというもの、スパイスを欲するようになっているのだが、青藍以来の衝撃。
こんな美味しい麻婆豆腐を食べられるなんて…
(フユさん、今度案内します。)
店員さん曰く「新米初めて炊いたらおはぎみたいにモチモチになっちゃった!でも美味しいと思う!」のご飯はとてもおいしかった。
帰り際に「スパイスいっぱいで嬉しかったです!」と伝えたら、「大量に入ってたでしょ!笑私はスパイスカレーも作るからね〜寒い日にいいでしょ!」と答えてくれた。
たまたまふらっと入ったお店で、とてつもなく美味しいものに出会える。旅の醍醐味!!!!!
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*明け方
ハーレムの仲間たちについていって、【D場】で『汁そば』を食べる。
数分しか歩いていないのに凍るように冷え切った顔が、汁そばの湯気とまやこさんの温かさでほぐれていく。
初めて入ったお店なのに落ち着いて安心している自分に驚きながら、優しい人に会えたもんだ…とまた心がぽかぽかしてくる。
3日目
*昼
アルバイト先の元先輩で、今年夏にカフェを開くために京都へ引っ越したVさんと待ち合わせ。
【2eme MAISON】で『ハンバーグランチ』。風の通り道がしっかりある店内で、自然光が心地よく入ってくる。
夜ご飯も朝ご飯もしっかり食べていなかったからとてもお腹が空いていたのだけど、それでも「わ、食べ切れるかな…」と思うくらいのボリューム。そしてハンバーグってこんなに美味しかったのね。という感動。
実はVさんとはあまり話したことがなかったけれど、せっかく京都に行くなら会いたいなあと思って連絡した。彼女はそのことがとても嬉しかったらしく、家族をあげて喜んでいたそう。そんなに!?
東京と京都の生活の違いとか、カフェの物件探しの道のりとかいろんな話を聞いて楽しい。日陰にいたから寒くなってきて、お店を出ようと腰を上げた。
鴨川沿いを歩こう。
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*おやつ
そのままVさんと【フランソア喫茶店】へ。
ちょっと並んだけれど、後ろで待っていた地元のおばさまが「ここ突き当たりの漬物屋さんの漬物、涙が出るほど美味しいのよ〜」と話しているのを聞く。
良き情報なり!!ありがとう!!
『洋梨のタルト』と『ホットコーヒー』を頼んだ。
コーヒーの焙煎方法の流行り(流行りがあること自体初めて知った)や、お店でどんなコーヒーを出したいかなど、聞いてて想像が膨らんでワクワクする話をする。
まだ行ってないところに行けるまで死ねないね!まだまだやりたいことたくさんあるよね!
と声を弾ませてトーンを上げる。
実現可能性がないだとか架空の物語だとか、そういうことは私たちには関係なくて
やりたいことを話すだけで無敵だと感じられる、ただそれだけの時間がとっても大切なんだよ。と思った。
*夜
「んじゃあ明日の夜にご飯行こか!その方がゆっくりできるしね!」と昨日の夜に誘われて、【siesta 8bit】で大好きDJのTさんと待ち合わせ。
先にお店に入るとカウンターに一人。奥に海外からの旅行客と思われしグループ。「一人でふらっと入れるお店、いいな…」と(いつ来るか分からないが)京都ライフを想像しながらメニューを見る。
『ムング豆のスパイスカレー&ライス』と『マナ ファウンテン(ノンアル)』を注文。
山椒が振りかけられたカクテル、初めて。でも美味しい…合うんだ!
Tさん到着。カウンター席にいたかの人に「わ!Kちゃん!とわいらいとちゃん紹介したい!」と話しかけていた。そうか、知り合いだったのか…?ドチラサマ…?
話していると「Kさん=私のよく目にするフライヤーのデザイン、アーティスト写真を撮影している方」だと判明。
え!あ!あのフライヤー、写真を!生み出した方!!!
びっくりしすぎて反応が上手く出て来なかった覚えがある。
その後、さらっとTさんが「Oさんも来るってよ〜」と言う。へ!?
(注:「Oさん=大好きなミュージシャン」)
Oさん到着。
さて、大変なことが起こりました。緊張もいいところ。
大好きなミュージシャンと大好きなDJと(姿は存じ上げなかったけど私の好きな写真をたくさん撮ってらっしゃる)カメラマンという、
神々しいお三方と一緒のテーブルを囲んでいるという事実に眩暈がしそうだった。(実は)
それでも、数回しか会ってないし(初めましての方もいるし)フワフワ入り込んできた私のことを、嫌な顔一つせずに温かく迎え入れてくれた。こんな素敵なことってあるんだろうか。
(これを書いていて「あの時は気を遣わせてしまっていたかな…」と今更心配になってくるけど、お三方の優しさを真正面から受け止めます。ありがとうございます。)
平気な顔をしながら結構緊張していて、ただでさえ食べるスピードが激遅なのに、さらに0.5倍速くらいになっていた。
おかげで、食べ終わる頃にはすっかりカレーは冷めてしまっていたけれど、それでも美味しかった。嬉しさと緊張とが混ざったこの味、二度と戻ってこないんだろうな。
*ナイトウォークのあと
優しくて最高な3人にホテルの前まで送ってもらって、渡すものをしかと届けたあと。
突如Tさんが「グミ?いる?」と袋を差し出してくれた。果汁グミのブドウ味。びっくりして「うお!いります!」と答えて口に含む。
食べ終わらないうちに、フィルムカメラでKさんが写真を撮ってくれた。
バイバイ〜また明日〜と言いながら別れて、やけにフルーティーな香りが残る口を感じながら
「また明日って言えるの、こんなにうれしくて幸せなことなんだなぁ」と思う。
4日目
*朝
昨日Vさんに教えてもらった、コーヒー豆の焙煎所が併設されているカフェ【CLAMP COFFEE SARASA】へ。
開店と同時に入れたので窓際の席を選んだ。
『ベーコン&エッグトースト』と『エチオピアの浅煎りホットコーヒー』。
窓際の席に座り、やはり普段では味わえない贅沢を口に含み、
もぐもぐモグモグmogumogu…
…なんか寂しい?
ずっと先だと思っていた旅が、瞬く間に始まって明日には終わろうとしている。その事実にどうしようもなく儚さを感じてしまって、寂しい。
といってもまだまだ時間はある。
今日もこれから気持ちの良い青空の下で、思う存分自転車を漕ぎながら、京都の空気を吸える。
何もネガティブになる必要はない。私が私をいたわるための旅なのだから〜!
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*昼
行こうと思っていたカフェのランチが終わってしまっていたため、昼ごはん難民。
バヒュッテという本屋さんに行きたいのだが開店まで少し時間がある。
近くでよさそうなお店を探すもピンとこない。お!と思ったお店は入口が分かりにくい上、見つけても開いてない。
「旅後半にしてチェーン店頼みとなるのか…」と思ったけれど、少し先の方に昔ながらの喫茶店があるのを見つける。和食の気分だったけど、この際巡り合わせだろうと思って入った。【Cafe&Bar Chacha】へ。
店内は二人組が一グループ。どこでもいいよ、と言われたけれど一人なのでカウンターへ。
途中から常連と思われしおじさまがやってきて、タバコを吸おうとしたがママのストップ。わざわざ私に「タバコだめだよね?」と訊いてくれる。
全く気にならないので「いえ!大丈夫ですよ!」と答えた。
気遣い優しさありがとぅございぃ。
完全に米の口。ということで『オムライス』と『ホットコーヒー』を頼んだ。
運ばれてきたオムライス。どう見ても大きい。いつもの2倍サイズと思われ。
食べられるか、でもお腹は空いているぞ!ということで食べ進める…美味しい…
包む卵に火を入れるとき、おそらくバターをたっぷり使ったのであろう。バター風味が豊かな卵と、シンプルなチキンライスでどんどんエネルギーが回復していくのを感じる。
サイドがお味噌汁とサラダという、思い切り「レトロ喫茶店」の様相を呈していてそれも良い。
急ぐ用事もなし、今日一日気がかりなこともなし。そんなふうにのんびりして食事をとれること自体、この上ない幸せ。
「食べ終わったらさっき買った本読みたいな〜」とか考えられることも。
食べ終わったタイミングを見計らって、ホットコーヒーを入れてくれた。リーフメモリー的チョコレートも付けてくれた。ヤサスィ。
おぼけん『新百姓宣言』を読みながらコーヒー&チョコレート。
私がいる間もかの常連さんもママさんもいたが、特に何を話すでもなく、流れているテレビをほわーっと見ていた。
気を遣ってくれていた?と思うけれど、とても居心地が良かった。
「地元の方ですか?」と聞かれ「いえ、一人旅です〜」と答えると、「あら!そうなのね!気をつけて行ってらっしゃい〜」と送り出してくれた。
なんか、馴染んでまうのよね京都に。嬉しいよ。
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*夜
京都府立植物園のライトアップを見終わって「お腹すいたね〜!!」とTさん・Kさんと話しながら、たまたま見つけた近くの蕎麦屋さん【そば・うどん処 源】へ。
私は鰊蕎麦を頼む。「卵焼き美味しそう〜」で全会一致、「オクラにハマっとるの〜」というKさんの声で、3人で卵焼きとオクラのあんかけを分けることに。
「京都の地酒って何かしらん」とか「ライトアップすごかったな〜」とか話しているうちにあっという間に到着オクラ。
続いて到着そば・うどん・親子丼。あったまる〜
真の和食屋なのに流れている曲がジャズ風だったので、3人で
「めっちゃおしゃれやね」
「お蕎麦屋さんとかって何流れてるんだろ」
「テレビとか?」
と話しながら食べる。あったまる〜
このお店の営業時間が11:30-25:00であることを発見。Tさんが「え!中休みないんかね!」と驚く。確かに。
とか話していたら到着卵焼き。
添えられているのが大根おろしと紅しょうが(!)だったので、「紅しょうがって定番ですか…?」と二人に尋ねた。
二人は特に不思議そうにしていなかったから、地域の差?と思うた。どうなんだろ。ちなみに紅しょうが卵焼きはめためた美味しかった。卵焼きもフワッフワだったのん。
明日Kさんと盆栽展をご一緒すると約束してお店を出た。
相変わらず寒い外だったけど、芯まで温まった私たちの身体なら勝てる!の気持ち。
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*ナイトウォークから続けて
Tさんが宿まで送ってくれると言うのでしばし歩いている途中、私がぽつぽつと過去のことを話し始めてしまったものだから、「ね、一杯だけ飲む?」と誘ってくれた。ありがとう、ありがとうございます、話を聞こうとしてくれるその心遣いが素敵です、ありがとう。
たまたま通り道にあった【やきとり一番】に入った。『ジンジャーハイボール』『なめこおろし』『梅きゅうり』あたりを注文した。
飲み物はすぐに来て、さっきの続きの話を再開。こんな話を話せる/聞いてもらえる関係にまでなるとは思っていなくて、そのことも嬉しかったし本当に優しい人なんだなあと思う。
話は変わるけれど、私は初めて作ったZINEの中でTさんのことを書いている。そのことに対して「私のことを書いて残してくれたんが嬉しいんよ〜」と言ってくれて、泣いてしまった。
「書いて残すこと」は私が文章を書き続けている大きな理由の一つ。
書かねば残らないのだから書いて残すのだ、私の周りにいる大好きな素敵な人たちのことを、その人たちがどんなに素晴らしいのかを。
そう思っていたから、その望みが叶ったことを、そのまま言葉にして返してくれたことに感動して嬉しくて、泣いてしまった。
あ、私は大好きな人たちのことをちゃんと書いて残せたんだ。できたんだ。
おかげでジンジャーハイボールはとびきり甘く感じたし、梅きゅうりはしょっぱく感じた。
お互い共通で好きなバンドの話もして時折ファン会みたいになりながら、涙が引いてお店を出た。
また明日シエスタ行こね〜と約束して別れる。
また明日も明日が最後。
5日目
*朝
行きにお土産を詰めていた箇所に大量の本を入れたため、激重物体と化したスーツケース。を預けて重力からの解放。
旅行前からモーニング候補としてサーチしていた八条口近くの【THE Lower East Nine cafe】へ。
小麦朝食の日々も終わりを迎える。
『ブランチプレート』と『アメリカーノ』を注文。
外国人旅行客が多いからか、番号札を呼ぶときに「7番でお待ちのお客様〜お待たせしました〜!Thank you for your waiting. The order for No.7 is ready.」と日英同時発話をしていた。確かに海外の人多かったな。
ブランチプレートはかなりボリュームがあって夕方までお腹が空かなそうな予感がする。まんぷく。
今日は何をしよう〜とワクワクしながら自転車で爆走できる日々にも別れを告げなければならない。でもその前に楽しむんだ!
太陽の光が入ってくる場所で食事をとること、その場所と食べ物が大切。暗い室内で味のわからないものを食べるんじゃ、ちょっと違うのかもな。とか思う。けれど後者も思い出になりうる。
と考えると、何か感じた時の食事を書きのこすこともいいのかもしれないと思う。
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*おやつ(昼)
Kさんと盆栽展後の【コーヒーショップ ミカ】。地元の人がゆっくりするような落ち着いた場所。
『ポテトサラダ野菜サンド』と『ホットコーヒー』を頼む。
「見る」という行為において卓越した能力を持っているKさんにその秘密を聞いたり、祇園祭は宵々々くらい(合ってるかな?)がいいよと教えてもらったり。
サンドイッチは具材がボリューミーで、齧ると溢れるポテトサラダ。
ホクっと鳴ったり、シャキっと響いたり、ポテトサラダの混ぜこぜ感と
Kさんの「京都の人は新しいもの好きなんだよ〜」という言葉が
妙にマッチしている。
*夜
【siesta8bit】アゲイン。
入店したらハーレムで会ったMさんが働いていた。
『大納言小豆のビーガンタコライス』と『ソードインザロック』を頼んだ。
京都最後の晩餐と思い感傷に浸りながら食べる…わけではなく、「こういう楽しいごはん屋さんは私の住む街にないのかしらん」と考えていた。
行きつけのギャラリーも本屋さんもあるのに、食に関しては行きつけがない。
顔見知りになるまで回数を重ねて行かないし、金銭的にちょっと難しいというところもある。
美味しいものを食べるより、興味のある本や好きなCDを買う方が優先されてしまう。私の場合。
でも美味しいものは好きだから、自炊や友達との稀なご飯会でそれを補っているんだろう、たぶん。
それにしてもタコライスはビーガンメニューと思えないほど満足感があって、なにより先日のスパイスカレーを思い出すような味付け。
つまり美味しい!
ちなみにこの旅の食事テーマとして「植物(性)を食べてみよう」があった。
普通にハンバーグとか鰊蕎麦とか食べていたけれど。気が向いたら試してみよーという感じ。
自炊ではよく使うけれどお店の植物性食品って食べる機会があまりなかったので。
どこも美味しかったな〜
来店2回目にして居心地が良くなってしまい、ひたすらリラックス。
MさんとDJのことやらイベントのことやらを話しながら、まるで「常連ですがなにか」感がおのずと出てしまった。(ような気がする。)
Tさん登場。
「むっちゃ忙しかった〜!」と言いながら普段通り。疲れてるのに駆けつけてくれて嬉しい限り。
一緒に『ホットコーヒー』を注文した。
透明なコーヒーマグは私が普段使っているものと似ていて、一瞬自分の部屋に戻った気がした。
でもその隣にはもう一つマグカップがあって、コーヒーを出してくれる人がいて、かわいいコースターに乗せられている。
ゲームテイストの音楽が流れていて、お店の香りとコーヒーの香りが混ざって身体に入ってくる。
一つのマグカップからズームアウトして広げていくように、ぼやけていた輪郭が一つ一つクリアになっていく。
そんな一瞬があったりした。
来週パンを焼くのだというTさんと一緒に、コッペパンの作り方動画を見る。
「ちょっとこの人の動作早い、分かんない」
「この人の、思ったよりこんがり焼けてるね」
と話した。コーヒーを飲みながら。
最後の方で
Mさん「シエスタ周りの人みたい、安心する」
Tさん「京都の人っぽい」
と、私の京都レベルが高いとの評価をいただきご満悦。
マグカップを買ってお店を後にした。
また来る絶対!
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*狭い深夜バスの中で
なんだか著しい空腹を感じる、ということで何か少し食べられるものないかなとバッグの中を探す。車内が狭すぎるので3口くらいで食べられる、手軽なものが良いよいyoi…
West Harlemに行ったとき、福岡出張戻りのSさんからもらった『博多通りもん』を見つけた。これだ!
甘さがすーっと染み渡って、同時に緊張もほぐれて、疲れも全身に行き渡ってきた。5日間自転車で爆走し続けた疲れ。
京都帰りで福岡のお菓子を食べるとはなんとも不思議な感じがするけれど、それも奇跡みたいな巡り合わせでたどり着いた味なのであって、
過去と今とが繋がって繋がって、組み合わさった5日間のシンボルみたいだった。
思ったより甘くて滑らかで今までで一番美味しかった『博多通りもん』の味。狭い車内で食べたこと、5日間のこと、そこへ辿り着くまでのこと。
ちいさなちいさなことこそ、いつまでも覚えておきたい!