やっぱり、大事にしたいこと
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どうも、本や学びやmerkki(メルッキ)店主の、じーもです。
昨日今日と、風が強く。外へ出している看板が吹き飛びそうで若干ひやひやしています。まぁすぐに飛んで行ってしまいそうという意味ではこのお店も同じかもしれませんが。ハハハ…(泣)
苦悩と矛盾
お店は意外と自然現象に左右されやすいのです。
雨の日。昨日より寒くなった日。風が強い日。
様々な自然現象(といっても天気が中心?)により、どのくらいの人が店へ訪れてくれるかが変わります。
・・・と。それっぽいことを言ってみたのですが。
正直言うと、現在うちのお店では、頑張って平均すると1日に2人くらいだと思います。0人の日だって当然、あります。
ちなみにそれは9:00~16:00の話です。
17:30~21:30も開けていますが、そちらの平均は0~1人です。
もちろんですが、朝9:00には(たまに遅れることもあるけど)お店を開けるので、空調をつけて、机の掃除をして、本を並べます。
朝。お昼。夕方。
本たちは、何も言わずに、ただ、そこにいます。
誰にも見られずに。そこで。
そして夜の営業を終えると、その本たちを片付けます。
今日は店主以外の誰にも見られなかった。触れられなかった。
ここ以外の場所ならば、もしかすると、他の誰かに触れてもらえたかもしれないのに。ここに来たばっかりに。
そんなとき、ふと。
どうしてお店を開けているのだろう、と考えてしまうことがあります。
誰のために、何のために、こんなことをしているのだろうか、と。
一方で、日中。何をしているのでしょう?
開店の準備が終われば、営業の電話でもしているのか?
お店だけではなく、自分という存在を営業できているのか?
ほかの仕事でカバーすることができているのか?
いいえ。本を読んでます。
その時に考えたことや思い付いたこと、書きまとめたりしています。
SNSをチェックしたりもしています。
すんごい矛盾。
来てもらえない状況があるのなら。
どうにかしたいのなら。
どうにかすればいいのに。自分が動けばいいのに。
結局何も・・・何もしていない。
もちろん、在宅でできる仕事を探してもみました。
ライターであったり、文字の書き起こしであったり。
でも。なんだか消耗してしまいそうで。
そんな言い訳ばかりで。
本当に、どうしようもない人間です。
たったひとりのために
ずっと一人で。
よくも悪くも、自分の責任になるということは、今の私にとっては楽でした。今もそう思っています。
でも同時に、自分を律しなくてはいけないこともあります。
上記でも触れたように、そのあたりがなかなか難しい。そのくせ、どうしてお店をあけているんだろう、とか勝手なことを考えてしまう。
お店のことも。自分自身のことも。
なかなか、思うようにはいかない。
キィー、ガタン。
そんなことを考えているうちに、誰かがお店へやってきてくれます。
「こんにちは」
そうやって、気付けば自分の声が明るくなっているのに気づきます。
真面目なフリしてパソコンに向かったりします。
そのとき、来てくれた人はお店の中をぐるりと回ります。
じっくり。立ち止まり、本を見つめ。
触れて、開いて。また移動して。
その間は嬉しいけれど、ドキドキしています。
「ありがとうございました」
そう言って、そのまま出ていく方。
時間が短ければ、少し不安になる。気に入らなかったのかな。
時間が長くても、不安になる。やっぱだめだったのかな。
それでも、
「今日は時間がないのでまた来ます。」
そう言ってもらえることもある。
もちろん本を抱えて、こちらに持ってきてくれる方もいます。
「なんだか素敵な本がたくさんあって、迷っちゃいました」
そう言ってもらえた日には、なんだかもう、すべてが報われた気がする。
あぁ、この人のために、お店を開けていたんだ、って。
けっこう本気で、そんなことを思ったりするんです。
うちのお店は本屋でありながら、座席を使いに来てくれたり、1対1で塾のようなことをするために来てくれる方もいる。
基本的には静かな空間だけど、誰もいなければ、そのまま来てくれた方とお話をする。
ひとりではない、誰かと話をする時間。
この空間で誰かと一緒に過ごすということ。
巷では、客単価という言葉がある。コスパやタイパといった、時間などのコストに対する考え方もある。
でも、なんだか、そんな風に考えることは、少なくとも、今の私には合わないような気がしてるんです。
もちろんお店として成り立たせるんだから、数字としても求められることは事実。何より家族がいて、みんなで生活するためにも数字は必要になる。
そんなことはわかってるんです。
でも。
そうしないと、自分が壊れる気がする。だから大切にしたい。
来てくれるひと、ひとりひとりを。
目の前の人を、大切にしたい。
最後に
結局、今私がサボっている(何か他の努力をしていないということ)のは変わらないかもしれません。
ただ、言い訳をしているだけなのかもしれません。
でも、大事なのは続けること。
続いていくためには、自分が自分であること。
自分にとって許せないことや、自分を許せなくなることは避けたい。
だから、目の前の人を大切にしたい。
びっくりするくらいに、たった一言で救われることってあると思うんです。
タイミングにもよるし、その日の気分にもよりますが。
本当に、自分以外の誰かのおかげで救われる。
結局は自分のためなのかもしれないですが、それでも、反対に、この場所があることですくわれるひとがいる、と信じながら。いつか出会うその人のためにも、続けられたら、と思うんです。
今日も最後までありがとうございました。
よければまた、お会いしましょう。では。