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治る人・治らない人の性格の違い


フォロワーさんから受けた相談を で紹介しましたが、よく相談をもちかける人に共通する特徴を考えてみました。

こと発達障害においては、「バリ層・ギリ層・ムリ層」の3つに分かれると、どっかのインフルエンサーが言ってましたが、
僕には「治せ層」「だめ層」しか存在しないように見えます。

慢性疾患の治療には根気と度胸が必要です。

度胸とはリスクを払う覚悟、つまりお金や時間を無駄にする可能性のことです。

そこに飛び込める人って、

綺麗事をいわず他人に嫉妬できる人

ですよ。
だってラクじゃないですか。

「生きてるだけでスゴいことだ」
「発達障害は個性の一つだ」
「意味のない人生なんてない」
「誰もが世界に一人の特別な人」
……

って考えてれば、現状維持でも尊厳は守られます。

もちろん発達障害/精神疾患を抱えて生きること自体、楽なこととは思いません。

でも、そのハンデを抱えた上で日々試行錯誤していく人生よりはずっと楽です。

とはいえ一生部屋に引きこもったまま過ごすのってかなり難しくないですか?

自分より健康で幸せそうな人なんて、電車で通院するたびにいくらでも目に映るわけです。

そういう人への嫉妬心は、家に帰ったら忘れられるものなんでしょうか?

中学や高校では、たまに帰国子女に出会います。

彼らは英語の時間にスラスラと教科書を音読し、どんなに冴えないタイプでもその時だけはなんかカッコいいと思われます。

でも誰も嫉妬まではしません。(僕はしてましたが。)
なぜなら彼らは、語学に関して「別枠」だからです。

小さいころから英語圏で育ったわけで、ネイティブに近い発音で英会話ができても当然とみんな思います。

話を戻します。

あなたが日常的に見かける健康で幸せそうな人たちって、別枠の人なんですか?

逆に多数派ですよね。

同じ地域に住み、年も近くて、身なりも金持ちっぽくないし、容姿も平凡な人。

でも自分に自信があって、人見知りもせず、それなりに仕事もできて、親友に囲まれ、誰かと愛し合ったり、幸せな家庭を築いている。…ように見える人。

そういう人らを別枠扱いしたとて、帰国子女の話とはわけが違います。

英会話ができなくてもたいていの人は困りませんが、この記事を読むような人は常に困っているのでは?と思います。

人は誰でも他者と自分を比べられずにいられない生き物ですが、見た目が自分と大差ない相手なら、なおさらです。

「発達障害を受容する」ということについて、頭では分かっていても…、
というのが現実じゃないでしょうか?

自分の体験から断言しますが、

よぎった他人への嫉妬が家に帰っても頭から離れない人は、もうリスクをとって試行錯誤するしか幸せになる道はないですよ。

それって逆に素直さだと思ってます。

役に立たない綺麗事を無理やり信じこむのはヒネクレ屋だけですよ。

努力と苦労を混同しない人

「こんなに頑張っているのに報われない」

そういうつぶやきをSNSでよく見かけますが、そういう人は「努力する」ことと、「苦労する」ことを一緒くたに考えがちです。

努力とは、将来のために貯金をすること。
苦労とは、単に財布を落とすことです。

同じ辛さを味わい、我慢を続けても、訪れる未来は天と地の差があります。

「あの頃の苦労がなければ今の自分はなかった」
そんな発言がわが国ではもてはやされますが、そういうのは例外なく成功した人の言葉です。

自分が幸福になって初めてその実感がわくので、幸福にならなければそう思えることは絶対にありません。

「辛い思いはいつか報われる」というのも最初にあげた綺麗事の一つだと思います。

上から目線かもですが、自戒を込めていうと、

「今この瞬間の辛さや我慢は、未来の自分のためになるの?」

という問いに、Yes or No でハッキリ答えを出せないような苦しみなんて、存在するんですか?

きちんと自分の人生に向き合い、リスクをとってでも自分の選びたい道を進むって、そこから目を逸らさないことだと思います。

…とはいえやっぱり最強なのは試行錯誤を楽しめる人ですね。

僕もいま上手くいってるからこそ言えるのですが、どん底から這い上がった経験を思い返しても、辛かったけどワクワクしてたことの方が多いですね。

動ける時間に情報をかき集め、医師や研究者に連絡を取り、はした金のベットを次第に上げ、少しずつ希望が見えてくる。

なかなか経験できることではないな、とも思います。

おわりに

考えてばかりで行動しないのは、考えていないのと同じだと思いますが、熱心に情報を得ようとしている人は、ひとりの例外なく自らの意思で行動に移しています。

リスクを避け続けると、結果として最もリスキーな人生が待っている。

それを理解されているのかと思います。

新年早々いかめしい話で恐縮ですが、様々な当事者の方から相談を持ちかけられて自分の得た実感は、以上になります。

一言でいうと、

治療のための試行錯誤って、楽しいですよ。


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