年金1級からの社会復帰⑦無気力・極貧からの試行錯誤
前章の続きです。
バイオレゾナンス中村医院に通う
当座のお金を確保し、いよいよ根本治療スタートです。
中村医院は、標準医療から外れた「バイオレゾナンス」という医療ジャンルです。
(気になる人は ↓ を見てください。)
ドイツ発祥の医学をもとに日本の医師たちが学会を作り、よく漢方治療と併用される、という珍しいものです。
この人たちの焦点は「体内で悪さする物質を特定する」ことです。
そのために身体に特殊な光源(?)を当ててひとつひとつの物質を見ていく手法を取ります。
初診を受けた時は正直「うさん臭いけど、大丈夫なの?」と思いましたが、ひとまずお世話になることを決めました。
きちんと理由があります。
初診ではまず結構な項目にわたる血液検査をしました。
結果、バセドウ病が見つかりました。(画像右)
標準医療の世界でもメジャーな疾患で、糖質の代謝をうながす甲状腺ホルモンが過剰になる病気です。
交感神経が優位になるので、すぐに汗をかき精神的にパニクりやすくなります。
そして痩せます。
健康的な痩せ方ではなく、不健康なガリガリ体型になります。
僕はすべてが当てはまっていました。
治療法が確立しているので、それ自体は難しい病気ではありませんが、アレルギーの数(画像中央)と問診を合わせ、
確実にリーキーガット
という診断でした。
( ↓ リーキーガット症候群の解説記事を再掲します。)
花粉や食物のアレルギーとバセドウ病は、ともに「自己免疫疾患」というカテゴリの病気です。
ちなみにアトピーも同じです。
自己免疫疾患は以下のメカニズムで発生します。
①の「体内(血中)に大量の異物が侵入する」原因ですが、これがリーキーガットに当たります。
腸壁に穴が開いて、血中に入れてはいけないものがガンガン侵入してきているのでした。
そういうわけで、食事制限です。
リーキーガットの原因となる小麦製品、乳製品、大豆類の禁止。
アルコール、コーヒー、唐辛子等の刺激物の制限。
そして腸内のカンジダ菌も繁殖しているから甘い物禁止。
(カンジダ菌繁殖の解説は ↓ )
かなりきつい制限です。
(※バイオレゾナンスは「体内で悪さする物質の特定」に特化した医療なので、食事制限については一通り説明しつつ患者の裁量に任せるスタンスの医師が多いです。
なので、もしバイオレゾナンスの医院を利用してキツイことを言われても、絶望しないでください。)
ちなみに、「発達障害はグルテン(小麦)を食べるな」系の食事療法を聞いたことある人はたくさんいると思います。
そして、頑張って食事制限したけど改善しなかった、そう嘆く人も多いと思います。
その理由は、「食事制限だけで腸は回復しない」からです。
人体の自然治癒力は酵素の働きによるもので、すでに取り込んだ有害物質に阻害されるパターンは無数にあります。
「グルテンやめれば治る!」系の健康法はかなり症状の軽い人にしか効かないと思います。
ここ、とても大事なとこです。
中村医院で処方されたのは、
・体内の炎症を抑える「タチオン酸」
・カンジダ菌の繁殖を抑え、腸壁を修復する漢方2種(ツムラ)
・バセドウ病の定番薬「メルカゾール」
でした。
どれも保険適用で済みました。
加えて、歯科に通い、
虫歯を治療し、銀歯は非金属に変える
ことを指示されました。
理由は以下です。
(有害金属の侵入については ↓ )
こちらはかなり時間がかかりましたが、保険適用ですべての銀歯を非金属ブリッジに換えられました。
中村医院には2週間おきに通い、2か月に一度は血液検査を受けるようになりました。
先生の見立てによれば、リーキーガットが治るまで数か月~半年、とのことでした。
それでも足らず自己流治療を行う
根本原因が少なくともひとつ特定できた。
治療が終わればニューロフィードバックを受けられる。
きわめて短期間で事態は進展しました。
ですが、当時の心境は安堵には程遠かったです。
思えばこの疑り深さによって現在の自分になれた気がします。
「どんな医師も完全には信用しない」という考え方は情緒が安定した今でも持ち続けています。
中村医院でもらった薬だけで本当に大丈夫だろうか?
そう思った僕はまた調査を始めました。
オーソモレキュラーやその一種であるメガビタミン療法の本を読み漁り、腸の修復に効くサプリを海外通販(iHerb)で買い込みました。
以下のあたりです。
瓶に書かれた最大容量を、毎日欠かさず飲み続けました。
少しでも早く現状を打破したかったのです。
食事制限もきっちり守りました。
パン・ラーメン・パスタとチーズの禁止。
(23/10現在、治療済みのため解禁。念のため専用の消化酵素を頓服しています。)
ドカ食いしていたスイーツは、2週間ほど我慢したら大して食べたくなくなりました。
ちなみにグルテンや砂糖の中毒性は脳科学でも解明されています。
もちろんマインドフルネスも飽きないように工夫し、継続しました。
瞑想、打楽器、ヨガニドラー……複数のものをローテしていくのが自分にとって習慣化のコツでした。
そのような生活を続け、4~5か月が経ったころ、
うつ状態は二度と出なくなりました。
とはいえ、就労のために越えなければいけない壁はまだあります。
次章は心理療法の話です。
以上です。
頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。