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オーソモレキュラーとは(1)


オーソモレキュラーの治療対象と検査

リーキーガット症候群 → (遅延性フードアレルギー検査)
カンジダ菌・腸内フローラ → (尿中有機酸検査・総合便検査など)
隠れ炎症 → (酸化ストレス検査)
重金属の蓄積・排出力低下 → (オリゴスキャン・尿中ミネラル検査等)
⑤微生物の感染・脳中侵入 → (血液検査、マイコトキシン検査等)
副腎疲労(HPA軸機能障害) → (唾液中コルチゾール検査)
⑦甲状腺等のホルモン異常 → (血液検査)
⑧血糖値スパイク → (フリースタイルリブレ、AppleWatch)
⑨ミトコンドリア機能異常 → (尿中有機酸検査)
⑩メチレーション異常 → (メチレーション検査) 
疾患性・遺伝性栄養不足 → (尿中有機酸検査・血液検査)

発達障害/精神疾患を根本治療できる医療です。
(もちろん医師の腕もあります。)

別名が沢山あります。

・統合医療
・オーソモレキュラー
・分子栄養学
・分子栄養医学
・分子栄養整合医学
 等…

なぜなら学会がいくつもあるからです。

僕がよくお世話になる先生は「臨床分子栄養医学研究会」という団体に所属している人です。

↑の治療が受けられるクリニックはこちら。


日本は精神医学会が業界標準で、他ジャンルはそれだけで怪しまれますが、実は結構な数の内科医が従事しています。

発達障害/精神疾患だけでなく、様々な慢性疾患を対象としています。

原因不明の体調不良、自律神経失調症、PATMなど、標準医療に(文字通り)匙を投げられた人たちの治療を行っています。

このような、スタンダードから外れる医療ジャンル全般を「代替医療」と呼んだりします。

どんなアプローチ?

原因を調査してから治療に入る

精神科でつけられた病名はほとんど気にしません。

「患者の脳内・体内で何が起こっているか」を調べる手段を、十分に持っているからです。

そのために様々な検査をします。

発達障害/精神疾患の場合は、はじめに下記の検査を行うことが多いです。
(臓器疾患は疑う順番がほぼ決まっています。)

・尿中有機酸検査(※後述)
・便総合検査(腸内フローラ全般を調査)
・遅延性フードアレルギー検査(リーキーガットの有無を調査)

(リーキーガットについては下記の記事を参照のこと)

これらの検査のほとんどはアメリカで研究開発されたもので、血液・唾液・大小便から、脳内・体内の情報を引き出します。

発達障害/精神疾患は脳内のドーパミンやセロトニンの働きが弱かったり過剰であるわけですが、そこもきっちり数字で出ます。

検査の数字をもとに患者の症状と生活習慣をヒアリングし治療計画を立案するセオリーを、国内外の臨床例から集め同業者と共有しています。
(学会や研究会の存在意義そのものです)

検査はもちろん保険適用外で、検体を海外に送るものも多く、そこそこのお値段がします。

3~6万円くらいです。

尿中有機酸検査とは

23/3月の検査結果①
23/3月の検査結果②
23/3月の検査結果の解説

統合医療の最も基本的な検査になります。

アメリカで自閉症の原因究明に開発されたものですが、改良が続けられ、さまざまな疾患や原因不明の心身不調について、原因調査に使用されてます。

かなり万能な検査です。

尿を採取し海外に郵送するので、結果が出るまで4週間程度かかります。

キットだけ購入して個人で検査を行うこともできます。

相場は4~5万円程度です。

ただし一度行えば、結果を複数の医師に見せて意見を聞けるので、そこまでコスパは悪くありません。

主な検査項目

・腸内細菌の状態
根本原因の②カンジダ菌の繁殖状況が分かります。
増えると有害な他の細菌類についても、おおむね調べられます。
(僕の場合は、カンジダ菌が繁殖してデトックスを妨げていました。23/10月現在、除菌と有害金属の排出を同時に行っています。)

・ミトコンドリア機能
細胞内でエネルギー生産する機能です。
低下はうつ状態や慢性疲労、不妊症に直結します。
(僕の場合、異常値ではないものの平均より低下していました)

・神経伝達物質
ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンの分泌量の指標になります。
うつでSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬。ジェイゾロフト、パキシル、デプロメールルボックス、レクサプロなど。)の効果がない人は、セロトニンは足りている可能性があります。
うつの人の脳内の状態は5パターンほどあるので、気になる人は下のリンクを見て下さい。
(僕の場合、異常値はないものの、平均より低下していています)

・三大栄養素の代謝
摂取した三大栄養素をエネルギーに変換できているかの指標です。
「⑧血糖値スパイク」の対処の仕方や、サプリを上手く吸収するための食事のとり方の情報が得られます。
(僕の場合は脂質代謝が異常値を示し、脂質と糖質のバランスについて試行錯誤しました。)

・ビタミン等の過不足
足りない栄養素を確認できます。
ビタミンが足りていないと、酵素の合成ができません。
結果、さまざまなホルモンの不調が起こります。
ビタミンは多い分にはあまり気にしなくていいです。
(僕の場合、サプリを服用しているので値が高いです。また、NACが足りておらず、有害金属デトックスができませんでした)

・デトックス能力の過不足
微生物や有害金属を体外に排出する力の指標になります。
異常値の場合、根本原因の多くを占める脳内の異物が排出できなくなります。
(僕の場合は、デトックス治療と排出能力の回復に時間をかけています)

もしこの検査を受けた上で、独学でやりたい人は下のリンクに詳しい解説が載っています。

医師ではなく患者向けの記事です。

次章では統合医療(オーソモレキュラー)と標準医療の精神科との違いや、日本でマイナージャンルにとどまってる理由を解説します。


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