◆小説◆ おばあちゃんの喫茶店3「わが家の戦争」
このは「あぁ、もう……なにこの戦争。
両方で全然違うこと言ってて、わけわかんないよ何これ……。
まわりみんな『絶対にこっちの方を応援しなきゃいけない』みたいな感じで、それもなんか怖いし……」
高校からの帰り道。
戦争の不安と情報の錯綜で、このはは頭がぱんぱんだった。
頭痛や吐き気を堪えつつ、喫茶店の裏口から自宅へ入る。
このは「ただいまー……」
おばあちゃん「おかえり……」
キッチンにいるおばあちゃんが、なんだか困ったような顔をしている。
このはは頭痛でイライラしなが