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音大音高受験とコンクールの違い

毎月複数回開催しているツキイチレッスンでは、音楽大学や音楽高校を目指す受験生も何名か通ってくれています。

そのツキイチレッスンとは何か、に関してはこちらをご覧ください。

音大音高入試はコンクールではない

受験生にはよくお話するのですが、音大や音高の入試はコンクールとは趣旨が全然違います。
コンクールは出場した人の中から優秀な奏者を決めるコンペティション(競争)なのに対し、入試はその大学や高校に入学した後、その学生が授業やレッスンについていけるか、学校が求めているレベルに到達しているか、またはその可能性を持っているかを確認する場です。

もちろん、受験生が定員を超え、その多くの受験生のレベルが合格ラインに到達していても全員を受け入れるキャパがなければレベルの高い上位の受験生から順番に合格になるとは思うのですが、今は良いか悪いかは別としてほとんどの学校がそこまで高倍率になっていません。
僕が受験生だった30年前は子供の数も多かったので、それこそ倍率4倍5倍くらいだった記憶があります。なので浪人されている方もとっても多かったと思います。

「受験のための受験勉強にならないように」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。僕は真理だと思います。特に音大に関しては、演奏する上で当たり前に持っているべきスキルを受験の時に確認するわけで、楽譜を瞬時に正確に読めること、楽譜に書かれている情報を読み取り理解する力、そしてそれを演奏に反映できる力が必要なので、試験曲だけをひたすら練習するというよりも、視界を広げて音楽に関するあらゆる情報を手に入れ、自分の糧にすることが大切だと考えています。

ですから、入試のための勉強や練習はもちろん怠ってはいけませんが、演奏会に行ったり曲をたくさん聴いてそれを深く理解する時間(作曲家のこと、国や時代のこと、編成や音楽の作り方、演奏家のこと、楽器のことなど)を持って欲しいです。

当然と言えば当然ですが入学するまでに培った経験や知識、技術が高い学生ほど、授業やレッスンでの飲み込みや進捗が早く、その先の成長も著しい印象があります(逆も然り)。音大や音高はみんなが同じスタートラインから始まっているわけではない、という事実を理解しておくべきだと思います。

ということなので、音大や音高に進学したいと思ったら、まずはできるだけ早い時期から行動することをオススメします。ぜひ一度ツキイチレッスンに進路相談としてもいらしてください。音大音高受験にはどんな準備が必要か、どんなスケジュールで入試へ向けて歩き出せば良いかなどをご提案させていただきます。

実際の音大音高受験レッスンもツキイチレッスンで実施します。ツキイチレッスンは基本的には単発参加型なのですが、受験の場合は定期的にお申し込みをいただく形になりますのでご了承ください。

開催日、詳細、お申し込みはこちらです。

ご参加お待ちしております。


荻原明(おぎわらあきら)



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荻原明(おぎわらあきら):トランペット
荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。