知識の資本主義的収奪としての学校教育
関廣野『プラトンと資本主義』 北斗出版 1982年 http://amzn.asia/d/fkuOhRG
p380-382
例えば政府の高官と一介の女性の事務員を分け隔てているのは、身分ではなく官僚機構内の位置の差にすぎない。この事実に対応して、社会的官僚制が規範とする知識は、原則として万人に解放された公的な性格をもち、さらに特定の人格に神秘的に合体した知識ではなく、知識そのものの非人格的な権威がこの官僚制を支配する。加えてこの官僚制を伝統的官僚制から決定的に区別していること