「隣のご家庭がうらやましい」という気持ちから解放する3つの習慣【育児哲学#31】
隣のママは、いつも身なりがよくて、旦那様も素敵だし、毎年かならず家族旅行にもいかれ、子どもも私立だし、こわれた家電も一括支払いで購入…と、ママ友さんをうらやむ気持ちはありませんか?
そんな隣の家庭を「うらやましい」と思う気持ちを解放する哲学と3つの習慣をご紹介します。
まず、「隣の芝生は隣」です。自分の芝生を見てください。小さなことでも自分に「あるもの」「よい」ところがみつかります。そして「感謝・感動」です。大げさかと思うぐらい、小さなことに感謝・感動してみてください。最後は自分の「趣味」を極めるぐらい没頭しましょう。
脳科学では”うらやましい”気持ちは2種類あります。
「嫉妬(しっと)」「妬み(ねたみ)」
どちらかというと「ねたみ」が多いでしょう。「自分は豊かである」と実感すると脳の中の「ねたみ」の感情が怒るような心のスキマがなくなります。
3つの習慣を身につけ「習慣化」すると、あなたはの自己肯定感は高まり、自ら幸せな人生を作ることにつながります。
”うらやましい”と思う気持ちから解放されるどころか、自信を持った行動がとれ、ストレスを感じにくく、人間関係が良好になりやすい、この3つの習慣と哲学を紹介します。
【哲学】
他人の幸福を嫉妬するものは、
幸福を成功と
同じに見ている場合が多い。
◆日本の哲学者 三木清『人生論ノート』
他人への嫉妬は、「成功=幸福」だと思い込んでいるときに起こりやすい。成功の条件は万人に共通するものかもしれないが、幸福の条件というのは各人のものであり、それぞれ違いがある。つまり、自分が嫉妬している「他人の成功」を得られたとしても、それがそのまま「あなたの幸福」になるわけではない。他人のゲーム盤で競うのではなく、オリジナルのゲームを創ろう。
あなたの幸福は、「他人の成功」から得られるではなく、あなたしか得ることができないものです。自分で「幸福」をつくるために、ご紹介する3つの習慣を「習慣化」し、実行してみてください。
自分を変え「うらやましい」から解放する3つの習慣
「自分は豊かである」と感じ”うらやましい”という心のスキマをなくす3つの習慣をご紹介いたします。
1.自分の「ある」をかぞえる
「隣の家庭」や「ママ友」を”うらやましい”と感じるときは、自分には「ない」ことに意識が向いています。完全に「隣の芝生は青い」状態です。自分の芝生を見てみましょう。自分の「ある」もの、「よい」ところに意識を向けてみたほうが、楽しいと思いませんか?
どんなに小さいことでも書き出しみましょう。自分が「当たり前」だと思っていることも、他人にはかなわないと思う人もいるかもしれません。
・家族がみんな健康にくらせている
・生活できるお金はある
・いつでも話せる友達がいる
他にも「子どもは優秀ではないが優しい子」「自分は美人ではないが友達は多い」など、あげようと思えばいくらでもあげられます。
他人に追いつこうと頑張るのではなく、自分のよいところに意識を向ける「習慣」をつけていくほうが100倍かんたんです。なれてくると、「あるもの」「よい」ところがサクサク見つかり、どんどん自分が前向きになっていきます。
2.小さなことにも、感謝!感動!
感謝・感動の効果は絶大で、次の効果が心理学の研究結果にもあります。
・ストレスを感じにくくなる
・充実感、幸福感が高まりやすくなる
・人言関係が良好になりやすくなる
「1.」で見つけた自分に「ある」もの、「よい」ところに「感謝する」習慣をつけていくと、感謝できる状態のことがぞくぞくと集まってきます。
これは心理学的に「カクテルパーティ効果(選択的注意)」と呼ばれ、自分が意識を向けている先の情報は、どんどん自分に引き寄せられてくるのです。
※逆にいえば、他人のことを”うらやましい”とばかり思っていると、どんどん”うらやましい”状態のものが自分に集まってくるという、恐ろしいことになります。
感謝日記をつけるのもオススメです。
・一日家族が無事に過ごせた、ありがとう。
・子どもが笑顔で学校の話をしてくれた、ありがとう。
・義母が子どもの面倒をみてくれた、ありがとう。
決して「当たり前」と思わず、小さなことにも感謝グセをつけましょう。すると小さな「ありがとう」だけでなく、大きな「ありがとう」と思えることも集まってきます。
そして、実際に「ありがとう」を言葉にしてみましょう。家族、友人、知人、みんなに「ありがとう」を伝えると、自分も相手も気分がよくなり、対人関係がよい方向に進む効果が期待できます。
さらに、幸せを感じる「感動」も加えてみましょう。
・これから〇〇にいくの、楽しみー!
・子どもが褒められた!嬉しい!
・お昼ごはんは何食べようかな!ワクワクする!
何でもかまいません。ひとり言でもいいです。できれば口にだしましょう。
脳は意外と単純です。笑顔で「楽しい」「嬉しい」「ワクワク」などと口にすると、そのイメージが脳に植え付けられ、プラスの気持ちがどんどん高まります。
おもいっきり笑顔をつくるだけでもOK!
ほんの少し楽しい気分になりませんか?
「私って本当に幸せ」「ツイているな~」を口癖にするのもよいでしょう。前述のカクテルパーティ効果もあり、よい出来事が増え、それを実感できると他人のことなど気にならなくなってきます。
3.自分の趣味に没頭する
自分の趣味、やりたいこと、できたら楽しいと思っていることを実行してみましょう。
・1日1冊「雑誌」や「本」を読む
・1日1本「映画」を見る
・毎朝、腹筋を30回する
・毎日、ブログを書く
副業、勉強、ダイエット、夢を叶えるための行動など「自分磨き」、自分のメリットにつながることでしたら、なおさらOKです。
あなたは、「あなたの幸せ」のための行動をとっていることが忙しいので、ランチ会やとなりの家庭を気にする時間は無くなっていきます。
「習慣」→「習慣化」するには?
「習慣化」のメリットは以下の3点あります。
・やりたいこと・やるべきことをラクに実行できる
・人生や心身にとって良い行動習慣を継続しやすい
・習慣化それ自体に自己肯定感を高める効果が期待できる
ロンドン大学のLally博士らによる「習慣化に必要な日数」の研究結果によると、習慣化に必要な日数は平均66日(約2カ月)ですが、内訳を見ると、18日〜254日と大きな開きがあります。
18日間は、週で表せば2週間半となります。わかりやすい目安としては、
「習慣化するためには、最低でも3週間は必要」になります。
ですが、3週間持続しなかったとしても、自分を責めないでください。それはやり方が自分に難しかっただけなので、そこまで努力しなくてもやれることから進めて、最低3週間できるなら最大で9ヶ月を目安としておこなってください。
3つの習慣は、あなたにメリットをあたえます。小さなことでも成功すると自己肯定感を高められ、さらに続けていこうと思えるでしょう。がんばることなく、自然にできるようになるまで、続けておこなってください。
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「人生を豊かにすることば」で、これからも育児をサポートしていきます。