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【書評】もしイノから学ぶべきところと魅力を熱く語りたい!
豊川です。
今回は、
「もし、高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら」
を読んで私が大切だと思ったことや学ぶべきところをまとめていきます。
少しでもあなたの気づきや発見につながればと思います。
もしイノはこんな物語!
もしイノがどんな物語かを一言で言うと、
『高校生が野球部にイノベーションを起こし、野球部を甲子園出場に導く』
です。
ドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を参考にして、野球部にどのようにイノベーションを起こすかを1つずつ考え、解決していく。
またドラッカーの書籍は抽象的な内容で書かれているため、それをどうやって現実に落とし込むかについては深く考えさせられます。
高校生が主体的にマネジメントやイノベーションについて学ぶ姿勢は見習うべきところがあります。
高校生が主体性を持ち、考えて行動することはとても大切なことです。
野球部に関わる先生たちは生徒たちの自主性に任せ、見守り相談を受けるだけ。
先生が『あれをやりなさい、これをやりなさい』という指示する立場ではありません。
あくまでも生徒の自主性に任せる形ですが、これって教育における理想的な形だと思いました。
生徒1人1人が主体性を持つことは先生に指示されるよりもやる気が出ますし、大きな結果を生むことができると感じました。
2人の主人公【夢】と【真実】
この物語は『夢(ゆめ)』と『真実(まみ)』の2つの主人公が軸になって野球部にイノベーションを起こします。
※(左が夢、右が真実)
まず、『夢(ゆめ)』と『真実(まみ)』という名前が魅力的ですね。
夢(ゆめ)と真実(しんじつ)という相反する言葉が名前の主人公が活躍するのですから。
夢と真実は真逆の性格をしています。
ここで2人の性格や野球部に関わることになった理由などをまとめてみます。
✅夢
・引っ込み思案で人見知り
・人の長所を羨ましがる(=人の長所を見つけるのが上手い)
・真実に誘われて野球部のマネージャーになった。
・真実が大好きで、真実に居場所を作ってもらった。後に夢が真実の居場所を作ることになる。
・野球部ではマネージャーチームの人事担当。後にマネージャーチームのリーダーになる。
✅真実
・活発で積極的な性格
・人をグイグイ引っ張る改革者、リーダータイプ
・人にも自分にも厳しい
・中学の時に陸上部だったので走るのが得意
・既存のモノよりも新しいことに興味を持つ
・野球部にイノベーションをもたらすきっかけになった人物
・ドラッカーの書籍を誰よりも理解し、書かれている抽象的な内容を現実に落とし込むの非常に上手い。
この物語は、真実が夢を野球部のマネージャーを一緒にやらないかと誘うところから始まります。
真実の『新しいことをやりたい!』という好奇心旺盛さが、夢を巻き込んで『野球部にイノベーションを起こす』につながります。
乗り気ではない夢でしたが、真実のことが大好きな夢は一緒に野球部のマネージャーになることを決意。
そこから仲間を集め、野球部にイノベーションを起こすため走り出します。
野球部にイノベーションを起こした彼女らは、甲子園出場を実現します。
イノベーションと企業家精神の正体と学ぶべきところ
✅イノベーションの正体
この物語の主軸とも言うべきイノベーションの正体とは何なのでしょうか。
一言で言うと、『競争しないこと』です。
これはつまり、イノベーションとは新しいものを生み出すということですがイノベーションが成功したらそこにライバルがいない。
つまりライバルがいないので争う必要がないことを指します。
✅企業家精神の正体
次に企業家精神についても見ていきましょう。
一言で言うと『すでに行っていることをより上手に行うよりも、まったく新しいことを行うことに価値を見出す。』
です。
また、企業家は『秩序を破壊し解体する者』と本書に書かれています。
夢と真実は野球部を『マネジメントを学ぶための組織』としました。
これは『従来の野球部は野球をする部活』という秩序を破壊して新しいイノベーションを起こしたと言えるのではないでしょうか。
また、野球部は地域や学校や先生、高野連といった大人たちが管理する場所でした。
大人がマネジメントする場だったのを高校生がマネジメントする場所にすることも掲げています(=夢たちはこれを野球部の民営化と言っています)
自由の定義とは?
本書を読んで面白いなぁと思った『自由の定義』について紹介します!
自由の定義とは何か?結論から申し上げると、
✅『自由とは、責任ある選択をする』
です。
本書では自由という言葉に関して『型』を例に挙げて説明してくれています。
型にはめると一見自由がなくなり、可能性を狭めているようになるが
実際は逆である。
型を反復するうちにやがてその中で自由に動けるようになる。
結果的に以前よりも可動域が増える。
自由を「失う」のではなく、逆に「獲得」する。
自由だから何でもかんでもしていいということではない。
何かを選択する時には責任が伴う。
選択の自由は、責任という方の中にある。その型の中で選択するからこそ自由である。
ここは読んでいてなるほど!と思いました。
『型』にはめること、責任が伴うことは私の中で府に落ちました。
私の例を挙げて説明したいと思います。
私は中学・高校・大学と吹奏楽部でした。
楽器は主にユーフォニウムで、他にチューバとトロンボーンを経験しました。
吹奏楽で言う『型』は練習方法にあります。
吹奏楽は基礎練習と曲練習、パート練習、全体練習の合奏に主に分かれます。
まず基礎練習には決まった『型』があります。
・ロングローン
・音階
・タンギング
・アンブシュアを安定させる
これらが主に練習の『型』があり、その中で自由に動くことができます。
例
①音程が安定しない場合はチューナーでいつもチェックする。
②高音が苦手な場合は、高音のロングトーンをたくさんやる。
③いつも音が震える場合は、アンブシュアを安定させる練習メニューを増やす。
曲連やパート連、合奏にもある程度の型があります。
型があってこそ、その中に自由が生まれるのだと私は思いました。
居場所の正体とは?
続いて『居場所の正体』について解説していきます。
『居場所』は物語の中で夢が一番重要視したことです。
夢が考えた『居場所がある』と一番感じた時は
✅『誰かに必要とされているとき』
でした。
例えば、真実に何かを頼まれたときや、それをして喜んでもらえたときに夢はとても嬉しかった。野球部のマネージャーはそれがあるから一生懸命しているところもあった。
続いて夢は考えました。
「人が誰かに必要とされるのはどういうときは?」ということを考えてみた。人はどういうときに誰かに頼りにされるのか?
するとそれは、「自分では解決できない問題を、その人なら解決できる」というのが分かった。簡単にいうと、「その人に助けてもらえるとき」だ。
これは、逆にいえば「誰かを助けられる人は、必要とされる」ということだ。
誰かの問題を解決できる人は、そこに居場所を見出せる。
では、誰かを助けられる人はどういう人か?
それは、「他にない能力を持っている人」ということになる。「他にない長所を持っている人」だ。
人は、その長所を活かすことによって、他の人を助けることができるのだ。
つまり、「長所を活かして誰かを助けられるようになれば、その人は居場所があると感じられる」ということになった。
夢は真実が大好きでしたが、当初野球部のマネージャーには後ろ向きでしたが、真実からお願いされ野球部のマネージャーになりそこで居場所を求めました。
結果的に真実から人事担当に任命されました。
その理由は『人の長所を見つけるのが上手』だからです。
いつも誰かに対して劣等感(あの人は可愛いなぁ、あの人は性格が良いなぁ)を抱いていた夢ですが、これは裏を返せば人の長所を見つけるのが上手にもなります。
真実に居場所を見つけてもらった夢でしたが、最後の方では逆に夢が真実の居場所を作ってあげることになります。
物語の途中で真実はちょっとしたいざこざで野球部のマネージャーを離れることになりますが、今後は夢が真実に居場所を作ってあげます。
※最後に
今回は『もし、高校野球の女子マネージャーがドラッカーのイノベーションと企業家精神を読んだら』の感想と本書から学べるところを紹介しました。
✅このお話の要約
・『もしイノ』は『高校生が野球部にイノベーションを起こし、野球部を甲子園出場に導く』という物語です。
・高校生たちがドラッガーの『イノベーションと企業家精神』をバイブルに野球部にイノベーションを起こす。
・イノベーションとは『競争をしないこと』
イノベーションとは新しいものを生み出すことですがイノベーションが成功したらそこにライバルがいない。
つまりライバルがいないので争う必要がない。
・企業家精神とは『すでに行っていることをより上手に行うよりも、まったく新しいことを行うことに価値を見出す』
企業家は『秩序を破壊し解体する者』
本書では夢と真実は野球部を『マネジメントを学ぶための組織』とし、『従来の野球部は野球をする部活』という秩序を破壊して新しいイノベーションを起こした。
・『自由とは、責任ある選択をする』
本書では『型』を例に挙げて説明している。
『型』にはめることは可能性を狭めることではなく、実際は自由を獲得すること。
自由は『型』の中で責任ある選択をすることである。
・『居場所がある』とは『誰かに必要とされているとき』
誰かを助けられる人は、必要とされる。
長所を活かして誰かを助けられる人は、居場所があると感じることができる。
以上です。
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