torum

(元)宅建士・プログラマーが「不動産 x IT 」を語る(2002年から!)。最近はまた英語漬けで日本語が不自由になりつつあります。noteを書くのは良いリハビリ。

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「不動産情報デジタル化の作法」として無料電子書籍化しました

今まで「不動産 x IT」として書いてきたことをまとめて、電子書籍(EPUB)にして見よう、と思い立ちました。 単にやったことがないからやってみよう、というだけだったりします。「そこに山があるから登るんだ」、みたいな。 基本は「不動産情報デジタル標準化の覚書」をベースに、その中で「詳しくはこっちで書きました」みたいに追記して個別の記事に分散していた内容など関連する記事をすべて本文に取り込み、それを一つのEPUBで電子書籍化、みたいな感じです。(EPUB化の手順はここに書き

    • 医療情報の標準化は2025年度を目途に、一方の不動産業界は・・・

      日本の医療業界では、電子カルテの導入が進められてはや20年以上が経つところであります。(普及率で言えば、特にクリニック系の中小ではまだまだとか・・) ところが、やっぱり医療情報(電子カルテ)のデータフォーマットが標準化されていないために、せっかくの電子カルテが他の医療機関と連携出来ず、それじゃ意味ねぇじゃん、という事になっているそうで。 なので、やっとこさ2025年度を目途に電子カルテのデータフォーマット規格を標準化しようという事になった模様。 いまさら気が付いたのかよ

      • アマゾンでKindle版が公開されました

        一昨日、「書いた記事を電子書籍化」ということで始めて、勢いで先程「電子書籍化したEPUBをアマゾンでセルフ出版まで」を書いたばかりなのですが、無事、「不動産情報デジタル化の作法: デジタル社会における不動産業とITのありかた」、としてアマゾンでKindle版が公開されました。 アマゾンに登録してレビューが始まってから、ものの一、二時間で公開されました。思ったより早かったです。 前にも書きましたが、無料ではダメで最低99円からじゃないとイカン、と怒られてしまいました。どのみ

        • EPUBで電子書籍化し、アマゾンでKindleセルフ出版するまで

          一昨日、「『不動産情報デジタル化の作法』として電子書籍化しました」ということで、いままで書いてきたものを電子書籍(EPUB)にまとめたのですが、ついでにそれを「アマゾンに登録してキンドルでも読めるようにしてみる」というのもやったので、EPUB化と登録でやった事と経緯を残しておきたいと思います。 EPUB化EPUB化する方法はと言えば、LibreOffice、というオープンソースでフリー(自由で無料)のOffice互換ソフトウェアで、WriterというマイクロソフトのWord

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        「不動産情報デジタル化の作法」として無料電子書籍化しました

        • 医療情報の標準化は2025年度を目途に、一方の不動産業界は・・・

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          「システム標準化」と「データ&API標準化」の違い

          新しく出来たデジタル庁が掲げている政策には、政府と自治体を含む行政基幹業務システムにおける「システム標準化」と、「データ戦略」における「データ(&API)標準化」の二つの標準化が含まれます。 この違いは非常に重要で、「データ(&API)の標準化」は、私が不動産業界にもずっと提唱し論じて来たことであります。一方、「システムの標準化」というのは全く異なる話しでありまして、これは行政における特殊事情が関係していて、同時に、「業務標準化」とも密接に関わってくるものであります。 民

          「システム標準化」と「データ&API標準化」の違い

          デジタル庁がマイクロソフトに「ベンダーロックイン」させ(られてい)る件

          デジタル庁が公開した、「政府相互運用性フレームワーク」を流し読みした際、ファイルがMS Officeの「.docx」や「.pptx」形式で公開されていることに気が付きました。 これにまつわる重要な問題、デジタル庁、分かってないっすよ。 *それ以前に、Zipファイルを解凍したら文字化けでしたが(自分はLinux環境)。 文書ファイル形式について、デジタル庁は下記のように書いています。 「ワープロで文書を作成している」ではなく、「MicrosoftのOfficeで作成して

          デジタル庁がマイクロソフトに「ベンダーロックイン」させ(られてい)る件

          デジタル庁の「政府相互運用性フレームワーク」なるものを流し読み>20年遅れだよ、ホントに

          デジタル庁が「政府相互運用性フレームワーク」なるものを公開したとのことで、流し読みしてみました。(ほぼ、メモ走り書き状態です) 「政府相互運用性フレームワーク」とはこちらのデジタル庁サイトの説明によると、「政府相互運用性フレームワーク = デジタル・ガバメント推進標準ガイドラインのもと、データの利活用、連携がスムースに行える社会を実現するための技術的体系」 だそうです。 フレームワークって言っても、ここでは行政システムを開発・管理する上での「データについての基本手引書」

          デジタル庁の「政府相互運用性フレームワーク」なるものを流し読み>20年遅れだよ、ホントに

          Web3は分散型の夢を見るか

          *タイトル、その界隈では有名な「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」のパロディです。既に誰か使っているだろうと思ったけどまだの模様。 コンピュータネットワークやソフトウェアの世界では、分散型というのは理想であり、また夢でもあります。 中央集権化したビックブラザーと分散化された暴走する自律ネットワーク、なんてまるでSFに登場するような話しではありますが、インターネットとその上で動くウェブ自体が分散型であり、インターネットの世界においては分散化(decentralized)とい

          Web3は分散型の夢を見るか

          不動産の「物件データ」は誰のものか

          「そもそも『不動産の物件データ』は誰のものなのか」。これ、とても重要な問いだと思うのであります。 ただ、実のところ誰もなんも考えてない、と思うんですよね。物件情報のデータをどうする云々の話しを見かける度に、「おいおい、ちょっと待て」、と言いたくなります。 今まで何度かこの問いを投げかけてきたのですが、誰も答えてくれないというか、議論も始まらなそう(IT系の人達も皆が見てみぬふり?)なので、今後の議論のきっかけとなるよう、前提となることを少しばかり書き留めておきたいと思いま

          不動産の「物件データ」は誰のものか

          朝起きたら一日で数万のアクセス・・・

          去年書いた「レインズの情報を一般公開しない理由とは」が、なんですが、昨日の「例のスクレイピングしてる不動産物件検索が復活・・・で、結局『不動産屋が悪で黒い』、という話に・・・Orz」、を起点として色々な所で広まったようで、気がついたらこの二つがどちも万単位のビューとなっていました。 普段は数百、良くて数千とかなのにw レインズにまつわる話しは皆さんにとって、やはり興味津々というところなのでしょうか。 「隠されている」、とか言われると「見たくなる」、みたいな人間心理かもし

          朝起きたら一日で数万のアクセス・・・

          不動産屋は情報を「オープン」にして「情報の非対称性」を解消し「透明化」するのが本来の仕事

          しばしば不動産業について、「情報の非対称性」や「透明性」などが問題として指摘されますが、皆が誤解していることがあるように思います。 一番の誤解は、「情報の非対称性」を「一般消費者 vs 不動産屋」のものと捉えている点です。 もともと不動産業とは、「消費者(借主・買手)」と「提供側(貸主・売手)」との間の「情報の非対称性」が存在しているからこそ、それをフラットにするために両者の間に入る専門的な「業」として存在しているのです。 「売主・貸主」と「買手・借主」では、売主・貸主

          不動産屋は情報を「オープン」にして「情報の非対称性」を解消し「透明化」するのが本来の仕事

          例のスクレイピングしてる不動産物件検索が復活・・・で、結局「不動産屋が悪で黒い」、という話に・・・Orz

          以前、「スクレイピングした物件データを利用した物件検索サービスは問題ないのか」で取り上げたサービスですが、再度リニューアルして復活した模様です。 あきらめずに再び立ち上がる根性があるのを見るのは大好きであります。 これが、また某所で少し話題になっていました。 「使いやすい」、と、多少の支持もあるようですね。大手不動産物件検索サイトの運営者も、自社のサービスに改善の余地があると自戒すべきことです。 ただ・・・ だーかーらー ・・・ Orz そういう単純な話しでは無い

          例のスクレイピングしてる不動産物件検索が復活・・・で、結局「不動産屋が悪で黒い」、という話に・・・Orz

          新「不動産情報デジタル技術標準化」〜不動産業界への提言書

          「不動産情報デジタル標準化の覚書」というのは、2002年に業界団体向けに「提案書」として作成した文書を元に、2015年にブログ化して公開し、去年このnote.comに移転したものです。 これは様々なケースや論点に対応するために、もともと総まとめ的に全部ぶっこんであるものなのですが、長期間に渡る度々の更新や追記により、文体もチグハグな所が出てきてしまい(直したつもりなのですが)、文字数的にも肥大化(約6万字)してきてしまっています。 なので今回、要点だけに絞ったものを新たに

          新「不動産情報デジタル技術標準化」〜不動産業界への提言書

          不動産IDが「ルール」でなく「仕様」であるべき理由

          昨日、国交省が「不動産IDルールガイドライン」を策定し、その資料を公開したことにともない、「相変わらず酷すぎる」と何点かを具体的に例示して解説しましたが、今回、改めて「ルール」ではなく「仕様」とすべき、という点について詳しく説明したいと思います。 何が問題なのか、というその理由は幾つかありますので、順番に説明いたします。 「ルール」の意味問題点にふれる前に、まず言葉の定義から明らかにする必要があります。言葉の意味が曖昧ですと、誰もがそれぞれ勝手な解釈で誤解したり理解自体が

          不動産IDが「ルール」でなく「仕様」であるべき理由

          英語とプログラミングの共通項

          このnoteの主題とはちょっとズレるのですが、プログラミングやソフトウェア開発についてのどうでもよいウンチクはこれまで何度か語らせて頂きつつ、英語についてはまだ何もお話しさせて頂いていなかったように思います。 誠に勝手で申し訳ありませんが、今回は「英語」について、ちょっとばかり思う所を語らせていただけたらと思います。英語やプログラミングの学習についてという意味では内容もなく、とくに何も学ぶことはないと思いますので、その点は予めご了承頂ければ幸いです。 前振り自分は「英語が

          英語とプログラミングの共通項

          相変わらず酷すぎる 〜 国交省が、「『不動産IDルールガイドライン』を策定」して公開したのだけれども・・・

          ざっと資料を流し読みした段階ですが、幾つか重要な点を指摘しておきたいと思います。 「ルール」ではなく「仕様」まず、「不動産IDルールガイドライン」を策定と言いますが、これ、基本「不動産IDの仕様(specification)とガイドライン」でしょう。これは以前から何度も指摘してきたことですが、「不動産ID」という一種の規格の仕様であります。「ルール」だ「ルール整備」とか言うから「制度」か何かだと誤解する人が大量発生するのです。(日経新聞も誤報レベルでやらかすし) 「仕様と

          相変わらず酷すぎる 〜 国交省が、「『不動産IDルールガイドライン』を策定」して公開したのだけれども・・・