新「不動産情報デジタル技術標準化」〜不動産業界への提言書
「不動産情報デジタル標準化の覚書」というのは、2002年に業界団体向けに「提案書」として作成した文書を元に、2015年にブログ化して公開し、去年このnote.comに移転したものです。
これは様々なケースや論点に対応するために、もともと総まとめ的に全部ぶっこんであるものなのですが、長期間に渡る度々の更新や追記により、文体もチグハグな所が出てきてしまい(直したつもりなのですが)、文字数的にも肥大化(約6万字)してきてしまっています。
なので今回、要点だけに絞ったものを新たに作り、「提言」としました。
色々な人に送りつけるwことが出来るように、PDFファイル化(むっちゃ軽いよ)し、「毒を抜いた」内容wにしてなるべく汎用的な文章にしたつもりです。
特に、一般には「標準化」というのに馴染みがないようだ、ということが改めて分かったので、そこは重点を置いて説明するようにはしています。
もし何か改善点などがありましたら、教えていただけると助かります。
*ファイルをアップロードした段階で「ウィルスチェック中です・・」とかやっていたので、ちゃんとチェック済みかと。画像とかも含んでおらず、サイズもKBしかない文字ベースの素のPDFです。
どうせなら、元ファイルも公開しておきます。
*ODT形式なので、LibreOffice とかで編集できます。
追記:>新たに「不動産情報デジタル化の作法」をまとめ、電子書籍版も用意しました。
以下、余談です。
もし読者の皆さんの中に不動産業関係者などがいらっしゃいましたら、このファイルを会社のCTOや社長さん、または所属する業界団体のITが分かりそうな役員(支部の情報流通委員長など)や支部長などに、「こんなんあったけど、どうなん?」と送りつけてみて頂くと面白いかも知れません。
自分が頑張って動いた20年近く前は、業界のトップのおえらいさんまでたどり着いたは良いけれど、「よし、それなら近代化センターだな」と、国交省の天下りが牛耳る現「不動産流通推進センター」に回されてしまい、結局の所、そこでなんにも分かっていない天下りさんに握りつぶされちゃったようなもんなんですけどね。
当時影響力のあった不動産業社長さん達や業界団体トップはみな、自分たちが業界そのものを立ち上げてきた、という気概を持っていて、なおかつ(私にとっては親か祖父ぐらいの年齢でしたが)とても物分りも良く、気風(きっぷ)も良かったです。
「昔はFAXも違うメーカー同士だと通信が出来なくてだな、俺達も色々動いてその標準化みたいなことをやったんだよ」なんて言われてね。懐かしいなぁ。本当に良い経験をさせて頂きました。あぁ、全宅連の会長の藤田さんもお亡くなりになってもう10年近く・・。本物のオーラを発していて、まさにカリスマと言って良い人でありました(改めてご冥福をお祈りいたします)。
*因みに、本当にFAXでも「標準化」が必要だったのです。
それから20年近くたった今では、巷でも盛んに「デジタル化」だの「DX」だの何だの言われるようになりました。
政府も、2020年に「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針(PDF)」で行政のシステムにおいて「データの標準化、データ連携基盤の整備、APIの整備・公開を図る」なんて、いまさらながら言い出している今日この頃ではありますが、デジタル庁も出来た行政はさておき・・・。
さてはて、今の不動産業界ではどんなもんでしょうか。
ぶっちゃけると、当時と比較したら今の不動産業界団体のトップ達なんてろくにリーダーシップも発揮できずに右往左往しているだけに見えますね。
当時から日本の不動産業界においては技術的にまったく進歩していない、という事実について、笑って良いのか嘆くべきなのか分かりません・・・
不動産情報が標準化されないと、「不動産テック」なんて始まりもしないのですよ。
「電子契約」?そんなん不動産の技術でもなんでもなく、それこそ大昔からある「デジタル署名」技術を使った単なる「電子署名」をするってだけのことです。「VR」?てば、そりゃAVの(どっちの?)技術ですわ、えぇ。
哀しいかな日本の不動産業ではいまだに何にも無いんですよ。
そんなんだから日本の不動産 x ITについては、メディアからもあること無いことを言われ、いわゆる「不動産テック」界隈からは舐められ、巷でも誤解やデマばかりが出回っているわけだし、まともな人材は見切りをつけてどんどん不動産(x IT)業界から離れているし、そもそも優秀な人は元から日本の不動産(x IT)の業界では働こうとはしないのです。<これが真実
はやいとこ、「我々は不動産屋である」、と誇りを持って言えるようにしてください。アメリカのリアルターのように、とまでは言わないから。
(さて、言っておくべきことは言ったし、自分としてはやるべきこともやったので、いつポックリ逝ってもヨシ、と。w)
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