朝起きたら一日で数万のアクセス・・・
去年書いた「レインズの情報を一般公開しない理由とは」が、なんですが、昨日の「例のスクレイピングしてる不動産物件検索が復活・・・で、結局『不動産屋が悪で黒い』、という話に・・・Orz」、を起点として色々な所で広まったようで、気がついたらこの二つがどちも万単位のビューとなっていました。
普段は数百、良くて数千とかなのにw
レインズにまつわる話しは皆さんにとって、やはり興味津々というところなのでしょうか。
「隠されている」、とか言われると「見たくなる」、みたいな人間心理かもしれませんね。それに付随して、お決まりの「不動産屋が悪」という「陰謀論」。
(因みにこういった「陰謀論」を言う人達は、もとから何を言っても無駄な感情的で事実もロジックもへったくれもない人達なので、相手にしなくてまったく問題ありません。むしろ無視してスルーすべき。自分もだてに四半世紀インターネットをやってきた訳じゃないので、さんざん見てきました)
「イイね」を押す人達も、そういうのを真に受けるのではなく、正確な事実をもとに、もうちょっとクリティカルに考えて欲しいものです。
恐らく、多くの人達が言いたいのは、「スクレイピングをしなければならないのは、レインズがクローズドだからだ => それがダメで出来ないのは不動産屋が悪で黒いから」ということなんでしょう。
ただ、これまで詳しく説明してきたように、それは幾重にも重なった「短絡的で斜め上の勘違い」というものです。
今まで正確な情報発信をしてこなかった不動産業関係者たちの不作為も指摘されるべきでしょう。(というか当の不動産屋もまるで分かっていないため、デマの発信源になっているケースも散見されます)
レインズについてはこれまで色々と書いてきたわけですが、そもそも、現状のレインズなんてホントに見る価値もなければ、見るだけ酷すぎてガックリしますよ。存在価値すら疑わしいです。
そんなのを無理やり使わされているのが日本の不動産屋、というわけです。
・不動産指定流通機構:あらためてレインズの問題を考える
・巷の「レインズの『オープン化』論」の論点を整理してみる
・不動産業界の諸悪の根源〜「不動産流通推進センター」という天下り団体の問題点まとめ
・国交省、「民間企業がレインズより便利なものを作ればいい」 < イヤそういう話しではないでしょ
スクレイピングについては、下記のように幾つか書いていますが、本来は、スクレイピングなんぞしなければ済むのが一番なのです。
・スクレイピングした物件データを利用した物件検索サービスは問題ないのか
・日本の『不動産テック』が誇る最新技術とは?スクレイピングとCSV弄り?
・エクスポートが出来ないというnoteの致命的な問題
・noteの記事をエクスポートするアプリを作った
スクレイピングやらCSVコンバートやら、日本の不動産情報流通は化石時代のまま、と言っても過言ではありません。
ルールを守った上でデータを効率的に有効活用できるようにしていくためには、まず不動産業界においてデータとAPIの標準化をすべき、なのであります。
ま、いずれにせよ、これを機会に多くの人に興味を持ってもらって、様々な議論のきっかけとなれば幸いです。