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今月の「1ディナールの価値もありません」(3)。たまには気分転換で「1ディナールの価値もありません」とかつて思ったものを写経ノートから拾って来てみるのもええか。俗悪番組と教養部がセット売りの二束三文だったんだ。とこれもほぼ全ての事象が地平の下にあるものだけど。〜銀英伝参り2024

まあそろそろなし崩しに「節制収縮期間」には突入しましたよ、は
お伝えしないと行けないんですが。
(それでもデッドラインがギリギリの28日なのはなんかね、余裕が保てる)


ただこれだけだと短すぎるから、まくらを二つほど。


まあこの視点は保持したいよね。

浅草ではこれが富の象徴です「あんこ玉大好き」「芋ようかんが金塊で、こっちが宝石なんだよな」 - Togetter [トゥギャッター]

色合いを間違えるとディストピア飯に近くなるけど、
それでもスーパーで売ってたら確保するくらいの存在だったな、
舟和の芋ようかん。
(まあ芋ようかん釣りエサにしてた佐々木功もシュールなんだけどね)

「はなまるマーケット」が終わってもおめざの威力は変わらず人気だし。

普通に喰わせエサとしてのいもようかんも売ってるのか。

ネットで残ってる舟和の芋ようかんおめざに出してきた記録だと
2011年の瀬戸康史たけど、それ以前におめざ本をはなまるマーケットで
出したときは佐々木功がそんなエピソードを話してたわけで。

アスペクトから出てたニ冊目のp71-72がその回、と判明。
「あんこ玉」も紹介されてました。



で、こちらがわかってくる審美眼とそれぞれの良さも一通り
理解はしておきたいところ。

小1の息子に無印良品の新しいノートを買って渡したら「表紙に写真があるジャポニカ学習帳がいい!何もないダサいのはイヤ!」と言われた→これは小学生には”ダサい”のか... - Togetter [トゥギャッター]

ちょっとした百科事典としての情報感、だよな、ジャポニカは。

シンプルノートに辿り着くのは「やかましぶわさっ」を
越えてから、で別にいいと。



ようやくここに来て「パン屋の二代目」チュン・ウー・チェン登場。覚醒したアイランズと共に箱舟隊のゲリラ戦が芸術的に始まる五巻には突入。
(この間に出てくる新キャラが無能で親族からていよく追い出されたヘンスロー、勢いだけのトゥルナイゼン、そしてミスターレンネンとこうも小粒だけにこのあたりが若干ダレ場にはなりやすいのだけど。鈴置洋孝さんが
やってたネームドキャラは相次いで亡くなるし)
 まあようやくスーン・スールズカリッターのエピソード
まで出てきたので、ここはリズム良く消化していくか。


ま、たまには気分転換で「1ディナールの価値もありません」と
かつて思ったものを写経ノートから拾って来てみるのもええか。

 少しだけ検算したので、まあ二つほど引き写してみるか。

教養部、というこの妙な名前のつく部は、頭の固い郵政省がテレビ局に認可を与えるに当たって、全放送の何%かを教養番組に当てるようにとの方針のもとに、局が作らされていた部である。

居作昌果いづくりよしみ『8時だョ!全員集合伝説』
(双葉社,1999.09,699.67)p26

俗悪番組と「目の敵」にしていた郵政省をテレビ局が嫌って
いたのは認可するのが郵政省だった一面も強く、テレビ局の
「目の敵」で不毛な閑職扱いされていたのが教養部、って
構図だったのを考えると、郵政省から総務省になって構図が
すげ代わり、「PTAが我が物顔をする俗悪番組選定アンケート」が
下火となり、「郵政民営化」で権力がスライドし、無茶振りが日常茶飯事の
バラエティの基準値もパラダイムシフトして、小利口とシステムが
整備された『Qさま!』や『世界一受けたい授業』みたいな番組が
推奨されるような世代交代が起きたのはおそらく確かなことなんだろう、と
この文章を観て感じるあたり。

 で、居作さんはロート製薬一社提供の「クイズ!頭の体操」PDを
止め退路を絶って「8時だョ!全員集合」に取り組んだのよな。
万難を排して。
(だから「クイズ!頭の体操」が終わってロート製薬一社提供の番組は
「クイズダービー」になると)

 まあ三分の理、としてはこれも補強しておくか。

「低俗」だとか「バカバカしい」とかの袋叩きにあうために、
これだけの周到な準備がされているのだ。どうすれば「バカバカしく」
可笑しいものが作れるか、苦しみ悩みながら、ナンセンス・ギャグの
世界へ没頭していく。ナンセンスとは、何の意味もない、くだらない、
バカバカしい、という意味である。ナンセンスを求めて作り上げ、
「バカバカしい」と言われれば、狙いは大当たりなのである。

居作昌果いづくりよしみ『8時だョ!全員集合伝説』
(双葉社,1999.09,699.67)p100



想定外のものまで盛り込んだからアレですけど、もう一つ。
これもほぼ全ての事象が地平の下にあるものだけど。

いくらその間の事情を説明しても納得がいかず、はじめのうちは
「イメージが合わない」というので、だいぶ手直しをさせられたそうだ。

とにかく大ざっぱにいえば、哲学的で辛口のファンタジーが、
甘く可愛いお子さまランチになってしまったわけだ。

でも、熱心なスタッフが揃っていて、どんどん変って行くのは、
声を入れていてもわかった。

岸田今日子『外国遠足日記帖』
(話の特集,1991.07,915/キ)p69

 といふことで初代ムーミンの声の中の人ならではの状況説明と
その当時の感想ではある。
 まあムーミンの当初は遅筆堂井上ひさしも関わっていた
作品だし、封印されて然るべきりんたろうの狼藉も多々あったので、
現在の「認められてません」な姿勢は正しいな、と思うのだけど。

「あわてない、あわてない」とトコさんのディスコグラフィ。|torov

まあここは取って出しの行動力あるのみか。アフターケアもぬかりない『百姓貴族』のコメントVをまくらにかつての文章をレストアしてみる。ソフィア・ヤンソンと岡田斗司夫とは世代間格差があるから『ムーミン』だと自ずと異なってしまう、といふ話。|torov


とまあ骨子が固まってきたらローテーションも上手く廻って
ここで折り返し。5巻までは読破のいいペース。昨年よりは
3日早いペースがここまで来られました。
 こっから宗教戦で、シェーンコップが「ハマー化」するまでが
また辛抱なんですけど。





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